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アウトプットの意味や使い方|ビジネス/勉強/印刷・意味の違い

言葉の意味

日常生活でもビジネスシーンでも使われるカタカナ語の「アウトプット」は、シーンや分野によって、様々な意味を持ちます。ここでは、「アウトプット」のシーン・分野による意味、「アウトプット」と似た言葉「アウトカム」との意味の違いをご紹介します。

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アウトプットの意味や使い方

アウトプットの意味や使い方

「アウトプット」は、英語表記では“output”となります。日本語・英語でも、基本の意味は同じで、“産出、生産高、生産品、(文学などの)収穫、作品数、出力、出力(信号)、出力操作”などがあります。 たくさんの意味がある「アウトプット」なので、普段使われるアウトプットが、シーンや分野によって、意味のニュアンスに違いがある場合もあります。また、専門用語として、違う意味でも使われています。 まずは、それぞれのシーンや分野で、「アウトプット」が主にどんな意味で使われるかご紹介します。

政治におけるインプット・アウトプット分析とは?

アメリカの政治学者 D.イーストンが開発したのが、政治分析モデル「インプット・アウトプット分析」です。政治を「価値の権威的配分」と意味付け、生理学や物理学などの理論も活用して、体系と環境のインプットとアウトプットの関係を分析するモデルを作りました。 政治のシステムとは、入力を出力に変換する装置のようなものとしており、「インプット(入力)」を要求・支持の意味で、「アウトプット(出力)」は決定・政策であるとしています。 この政治システムの考え方は、場合によっては、ビジネスシーンでも当てはまるでしょう。たとえば、会議がシステムだとしたら、インプットは要求=会議の議題であり、アウトプットが決定事項と言えます。

ビジネスでのアウトプットとは?

ビジネスでのアウトプットとは?

ビジネスの一般的な「アウトプット」の意味は、“成果物、結果”でつかわれているでしょう。アウトプット自体は、見える形の完成した書類のことや会議用の資料であったりすることもあれば、形には残らない契約の成立であったりと、シーンによって意味はさまざまでしょう。 また、アウトプットは、個人の仕事の能力、または結果の質と量をはかる尺度とされることもあります。たとえば、仕事ができる優れた人のことを「アウトプットのレベルが高い人」と表現することがあるでしょう。「このアウトプットレベルでは成立しない」などとも使えます。

勉強でもアウトプットとインプットがある

勉強でもアウトプットとインプットがある

勉強では、本を読んだり講義を受けたりするなどして、知識をためていくことを「インプットする」、その知識を「インプット」と表現するのは一般的でしょう。 その反義語の「アウトプット」は、知識を出すことを指しています。つまり、一連の勉強の途中、または最後にする確認テストなどが「アウトプット」に相当します。また、英語など外国語の勉強では、テキストにより勉強だけでなく、実際の会話をすることを「アウトプットする」と表現することがあります。勉強で取得した知識を出すこと、または知識そのものを「アウトプット」というと覚えておきましょう。

『思考の整理学』によると

英文学者、文学博士でもある外山 滋比古の著書で、ベストセラーの『思考の整理学』では、勉強ばかりしていると「知的メタボリック症候群」を起こしてしまうとしています。テストや会話などで知識をアウトプットしないと、思考力を低下させてしまう可能性があるとしています。

印刷でも使われるアウトプット

印刷業界、または一般的なビジネスシーンでも使われますが、出力されたデータをプリンターなどで印刷することを「アウトプット」といいます。パソコンやプリンターのコマンドでも使われているでしょう。 たとえば、シーンにもよりますが「そのデータをアウトプットしておいてくれる?」と上司に頼まれたら、それはデータを印刷しておくことを意味していることもあります。

ISOの分野で使われるアウトプットとは?

ISO規格を取得する時などに使われる「アウトプット」は、産出物、あるいは結果の意味があります。 ISO規格を取得したい時の基本的な考え方では、仕事のプロセスを、ひとつのシステムとして捉えます。仕事のシステムに「インプット(投入物))があり、結果として「アウトプット(産出物)」が出てきます。「アウトプット」は、プロセスの実行結果という意味合いになります。ビジネスシーンでのアウトプットの基本的な意味と、同じだと覚えておきましょう。

医療でのアウトプットとは?

医療現場での「アウトプット」は、主に2つの意味で使われます。 ひとつは、「拍出量」のことを指します。拍出量とは、1分間に心臓から体内に送り出される血液の量のことです。 もうひとつの意味は、「排出量」のことです。排出量は、体外に排出される水分量のことを指し、摂取量の対義語として使われます。

ペースメーカーにあるアウトプットとは?

メーカーにもよりますが、体外ペースメーカーで「アウトプット」という表示を見たことがある人もいるいるのではないでしょうか。 ペースメーカーの「アウトプット」は、心筋に送る電気信号のことで強弱の調節をします。人間の心臓からも電気信号「アウトプット」は出ています。ペースメーカーは、その心臓の「アウトプット」を感知して、それに合った強弱を調節した人工的な「アウトプット」をペースメーカーから出してるというのが、簡単な仕組みです。 体外ペースメーカーの表示が気になっても、医療関係の専門家以外は触るべきではありませんので、気をつけましょう。

アウトプットとアウトカムの意味の違い

アウトプットとアウトカムの意味の違い

ビジネスシーンでは、「アウトプット(output)」に似た言葉の「アウトカム(outcome)」も使われます。英語表記から分かるように、「プット(PUT)」と「カム(COME)」が入っているので、その2つの違いから意味にも違いがあるのは想像できるでしょう。

ビジネスでのアウトプットは広い意味で「出力結果」

個人でもチームでも、会社という組織でも、さらには機械であっても、一般的には何かを入れたら、それに対して何かが出てくるのは当然でしょう。 それぞれが処理するシステムであり、「インプット=そこに入れるもの」、「アウトプット=そこから出てくるもの」ということです。

アウトカムの意味は「成果・効果」

「アウトプット」は、「インプット」があれば勝手に出てくるといってもいいでしょう。 対して、「アウトカム」は、成果だけでなく、効果の意味もあります。効果は、勝手にでてくるものではありません。インプットとアウトプットがあるからこそ、なにかしらの頑張りで「アウトカム=効果」まで高めるられるのです。

アウトプットとアウトカムの例

例えば、製薬会社のマーケティング部門がその季節に合う薬のテレビCM広告の企画を作り、その広告が実際にテレビCMとして放送されたとしましょう。すると、このテレビCM自体は「アウトプット」になります。そして、このテレビCMの放送時間を考えたり、放映するチャンネルを精査したりして、爆発的に売り上げが上がったとしたら、それは「アウトカム」になります。 また、上司に頼まれたミーティング資料をマーケティング部のAさんが作ったとしましょう。その資料は、アウトプットです。素晴らしくわかりやすく、ミーティングでの意思決定に役に立つ資料で、資料をもとにミーティングで販売チャネルを変更することになったとしましょう。それによって、売上が上向いたり伸びたりしたら、それはAさんのアウトカムです。

ビジネスではアウトプットをしっかり理解してコミュニケーションに役立てよう

ビジネスではアウトプットをしっかり理解してコミュニケーションに役立てよう

アウトプットという言葉は、ビジネスシーンでもよく使われるので、その意味をあらためて考えずに、なんとなく使っている人も多いでしょう。しかし、アウトプットには、シーンや分野によって、微妙なニュアンスの違いがあったり、専門用語としてアウトプットと使われていたりする場合もあります。 特にカタカナ語は、なんとなく理解しているだけのことが多いので、あらためてしっかりと意味を確認してみるのも大切です。重要なビジネスの局面で、違う意味やニュアンスで伝わってしまうのは避けたいことでしょう。アウトプットの、そんなカタカナ語のひとつです。 言葉ひとつひとつを理解して語彙力を高めて、デキるビジネスパーソンへ一歩ずつステップアップしていきましょう。

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