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よろしいの意味・よろしいを正しく使った例文|目上の人/メール

更新日:2020年08月14日

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ビジネスシーンでよく使われる「よろしい」という言葉、正しく使えていますか?「よろしい」には多くの意味があり、使い方によっては相手に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。今回は、「よろしい」の正しい使い方について、例文とともにご紹介していきます。

「よろしいでしょうか?」

「よろしい」という言葉は、敬語の中でも比較的使う頻度が高いものではないでしょうか。頻繁に使う言葉だからこそ、正しく使いたいものです。大事な場面で相手に「あれ?」と思われることのないよう、「よろしい」をマスターしておきましょう。

「よろしい」の意味は?

まずは辞書に載っている「よろしい」の意味を確認してみましょう。

[形][文]よろ・し[シク]《動詞「寄る」の形容詞化、または「よらし」の音変化》 1 《「よい」の丁寧な言い方》 ㋐能力や質がすぐれているさま。程度が高い。「仕上がりはこちらが―・い」「御子息は頭が―・い」 ㋑健全だ。健康だ。「気分はあまり―・くない」 ㋒地位や身分が高い。また、裕福だ。「育ちが―・くていらっしゃる」 ㋓有利だ。価値が高い。「この方式のほうが利率が―・い」 ㋔向いている。ふさわしい。効き目がある。「客商売に―・い立地」 ㋕好ましい。望ましい。「看板は目立つほうが―・い」「おとなしいお子さんで―・いですね」 ㋖正しい。正当だ。善だ。「心掛けが―・い」 ㋗人にやさしい。人との仲が円満だ。「お二人は本当に仲が―・いのね」 ㋘吉にかなって、めでたい。「本日はお日柄も―・いようで」 2 《「よい」の丁寧な、また尊大ぶった言い方》許容範囲内であるさま。 ㋐許可できる。「お引き取りいただいても―・いですよ」「―・い。引き受けましょう」 ㋑さしつかえない。支障ない。「いつでも―・いから、一度相談に来なさい」 ㋒どうでもよい。不要だ。無用だ。「私のことは―・いから、どうぞそのまま続けてください」「建て前などは―・い。本音を言いたまえ」 3 一応の基準に達していて、とりあえず満足しておくべき意を表す。 ㋐悪くはない。まずまずだ。まあまあだ。 「京に上りて宮仕へをせよ。―・しきやうにもならば、我をも訪へ」〈大和・一四八〉 ㋑ひとまず安心できる状態である。ましだ。 「病にしづみて久しく籠もりゐて侍りけるが、たまたま―・しくなりて」〈新古今・哀傷・詞書〉 ㋒どうというほどでもない。普通だ。通常だ。平凡だ。→良い →宜 (よろ) しく 「春ごとに咲くとて、桜を―・しう思ふ人やはある」〈枕・三九〉

簡単に言えば、やはり「よろしい」は「良い」または「悪くない」を丁寧に言う場合に使う言葉です。敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語と3種類ありますが、「よろしい」は丁寧語にあたります。ここで一度、尊敬語・謙譲語・丁寧語の特徴をそれぞれ整理してみましょう。

尊敬語

尊敬語は、自分より目上の人を敬う意味を込めた敬語で、目上の人やその行為を表す場合に使います。自分や自分の身内に尊敬語を使うのは間違いです。 例:「来る」 〇「お客様がいらっしゃる」「先生がお越しになる」「部長が来られる」 ×「以前私がこちらにいらっしゃったとき」「もうすぐ私の母が来られます」 ただし、社外の人に対し社内の人の行為について述べるときは、どんなに高い役職の人であっても尊敬語は使いません。この場合、社内の人は身内にあたるため、謙譲語を使います。 例: 〇「明日は、当社の社長も参ります」 ×「明日は、当社の社長もいらっしゃいます」

謙譲語

謙譲語は、目上の人に対し自分をへりくだる意味を込めた敬語で、自分と自分の身内や、その行為を表す場合に使います。目上の人の行為に謙譲語を使うと失礼にあたります。 例:「言う」 〇「私が申し上げたいのは」「当社スタッフが申し上げましたとおり」 ×「社長が部長に申し上げたのは」「お客様が申しているのは」

丁寧語

丁寧語は、基本的に立場の上下関係なく、言葉を丁寧に表現する場合に使います。文末を「です」「ます」調にしたり、単語の頭に「お」をつけたりするのが丁寧語です。 冒頭で「よろしい」は丁寧語だと説明しました。つまり、「よろしい」は自分にも目上の人にも同じように使用できる言葉なのでしょうか。

「よろしい」を目上の人に使う場合

結論から言えば、NOです。「よろしい」は自分に対して使用できない場合があります。それは「よろしい」を「許可」「許容」の意味で使用する場合です。日本では、敬うべき相手に対して「許可する」「許容する」という姿勢を良しとしません。以下の2つの例を見てみましょう。 例1: 課長「次回の会議の日程だけど、〇日の〇時からで良いかな?」 自分「ええ、よろしいですよ。」 例2: 先輩「この間の件、ごめんね。」 自分「いえいえ、気にしなくてよろしいですよ。」 どちらの例も、「よろしい」を使っているがために、少し横柄な印象を与えませんか。「許可」「許容」の意味で「よろしい」を用いる場合は、自分には使用しないようにするのが無難です。ちなみに、上の2例を言い換える場合、以下のような表現が好ましいでしょう。 例1: 課長「次回の会議の日程だけど、〇日の〇時からで良いかな?」 自分「ええ、問題ありません。」 例2: 先輩「この間の件、ごめんね。」 自分「いえいえ、お気遣いありがとうございます。」

「よろしい」は嫌味として使われることもある

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初回公開日:2017年11月17日

記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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