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「ひとかたならぬ」の意味/漢字/言い換え/用例・年賀状の文例

初回公開日:2017年11月24日

更新日:2017年11月24日

記載されている内容は2017年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

「ひとかたならぬ」という言葉を目にしたことがありますか。書簡やメールで使われることの多い言葉ですが、どのようなシーンで、どのように使われているでしょうか。「ひとかたならぬ」の意味は何でしょうか。漢字ではどう書くのでしょうか。例文とともにご紹介します。

「ひとかたならぬ」の意味は?

「ひとかたならぬ」という言葉を、使っているでしょうか。会話の中で聞くというよりも、書簡やメールでその文字を目にすることが多いのではないでしょうか。 「ひとかたならぬ」は、その後に続く文を修飾している言葉です。「ひとかたならぬ」に続く言葉は「お世話になっている」という意味合いのものが多くなっています。相手に感謝を伝えたい時によく用いられますが、逆の表現にも使うことが可能です。

「ひとかたならぬ」は「普通ではない」?

「ひとかたならぬ」の「ひとかた」とは「普通である」という意味です。古く堅苦しい言い方ですので、会話の中で使われることは少ないでしょう。 「ひとかたならぬ」の「ひとかたなら」(未然形)に否定の助動詞「ず」(「ず」が「ぬ」に変形しています)が接続している形で「普通である」ことを否定しており、「普通ではない」という意味になります。

「ひとかたならぬ」は「尋常ではない」?

「ひとかたならぬ」は「普通ではない」つまり「尋常ではない」と言い換えることもできます。「尋常ではない」と言うと「普通ではない」よりもさらにその「普通ではない程度」が強調される感じがしないでしょうか。

「ひとかたならぬ」は「一般的ではない」?

「ひとかたならぬ」の「ひとかた」は「普通である」という意味です。「普通」とは「一般的」という意味合いもありますので「一般的ではない」という捉えられ方もできるでしょう。 ただ、実際に使用する際はお礼を述べる時の言葉ですから「一般的ではない」という意味よりは「普通をはるかに超えた」という意味になります。書簡やメールなどでは、深い感謝を表したい時に用いられます。

「ひとかたならぬ」の漢字は?

ひらがなで表記されることが多い「ひとかたならぬ」ですが、漢字で書くとどのような表記になるでしょうか。

「ひとかたならぬ」は「一方ならぬ」

「ひとかた」は漢字では「一方」と書きます。「ひとかたならぬ」と書きたい時は「一方ならぬ」です。手紙やメールで書く際は漢字でもひらがなでも問題ありません。

「ひとかたならぬ」を言い換えると?

「ひとかたならぬ」は古い表現ですので、堅苦しく、使い慣れていないと躊躇してしまいませんか。そんな時は、別の言葉に言い換えることができます。

「並々ならぬ」

「並々ならぬ」は「普通ではない」という意味です。「ひとかたならぬ」を「並々ならぬ」と言い換えることもできます。 御礼を述べたい時に使う「並々ならぬ」は、他に努力の程度、才能の大きさなどを表現する場合にもよく使われます。 「並々ならぬ努力をして……」 「並々ならぬ才能の持ち主」などという具合です。

「過分な」

「過分な」は、「分が過ぎる」と書きます。意味もそのままです。分が過ぎるほどの扱いをしてもらったという意味で、感謝を表す時に用いられます。したがって、「ひとかたならぬ」を「過分な」と言い換えることも可能です。

「格別な」

「格別」もまた「普通ではない」という意味になります。特に他のものとの違いが大きいことを言い、「特別」「特殊」の類義語ですが「特別」「特殊」が悪いことにも使われるのに対して「格別」はよいことにのみ使われています。

「身に余る」

「身に余る」は「身に余る光栄」「身に余る幸福」「身に余るほどの賞」など、自分の身分などに対して処遇がよすぎる時に使われます。 褒め言葉やお祝いの言葉に対して「身に余るお言葉をいただき……」と感謝を伝えるのが常です。謙遜して喜びを表す表現ですので、挨拶で日頃の御礼を述べる際に使われる「ひとかたならぬ」の代わりとして使われることはあまりありません。

「ひとかたならぬ」の用例

では「ひとかたならぬ」はどのような言葉とともに使われているのか見ていきましょう。「ひとかたならぬ」に続く言葉によって、微妙に意味合いが変わってきますので、よく考えて使い分けることが必要です。

「ご厚誼」を用いる場合

「ご厚誼」とは、日常生活ではあまり耳慣れない言葉ですが、親しい付き合いのことを言います。特に目上の人から親しくお付き合いをしていただく時に使います。 「厚誼」は「こうぎ」と読み、「誼」は訓読みでは「よしみ」となります。「ひとかたならぬ」に「ご厚誼」と続ける場合、親しいお付き合いをさせていただいたことに対する感謝を表す意味になります。 「ひとかたならぬご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。」 「ひとかたならぬご厚誼にあずかり、深く感謝申し上げます。」

「お世話」を用いる場合

「お世話」を使うと、意味もわかりやすくなります。 「ひとかたならぬお世話になりまして、誠にありがとうございます。」 「ひとかたならぬお世話をいただき、深く感謝申し上げます。」 「ひとかたならぬお世話になりまして、誠に感謝しております。」

「ご尽力」を用いる場合

「尽力」は「じんりょく」と読みます。「尽」は「尽(つ)くす」という意味ですので「力を尽くす」ということです。「ご尽力いただき」と言うと、自分のために力を尽くしていただいた、つまり相手が自分のために努力をしてくれた、自分を助けてくれたということになります。 「ひとかたならぬご尽力をいただきありがとうございます。」 「ひとかたならぬご尽力を賜り、感謝申し上げます。」

「お力添え」を用いる場合

「お力添え」も「ご尽力」と同じ意味で使われます。どちらも「助ける」を敬語にした表現です。とはいえ「力を尽くす」と書く「ご尽力」よりも「力を添える」と書く「お力添え」は「努力する」というより「協力する」というニュアンスになっています。 「ひとかたならぬお力添えをいただきまして、心から感謝いたします。」 「ひとかたならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。」

「配慮」を用いる場合

「配慮」は「はいりょ」と読み、心配りや気遣いという意味になります。「ひとかたならぬ」に続けることで「心配りをありがとう」と意味で用いられます。その際は敬語表現の「御(ご)」をつけましょう。 「ひとかたならぬご配慮を賜りまして、深く御礼申し上げます。」 「ひとかたならぬご配慮をいただき、誠にありがとうございます。」

「ひとかたならぬ」の文例

実際に「ひとかたならぬ」はどのような場面で使われているでしょうか。

年賀状

実は「ひとかたならぬ」という言葉は、身近なところでも使われています。それが年賀状です。年賀状には「昨年はお世話になり、ありがとうございました」という意味の感謝の言葉を添えるのが常ですが、より丁寧な言い方で「ひとかたならぬ」を用いることがあります。 「昨年中はひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます」 「昨年中はひとかたならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。」

お礼状

お礼状は、お世話になった時や何かをいただいた時に、感謝の気持ちを伝えるために出す手紙やハガキです。「ひとかたならぬ」を使う場合は品物を受け取った時より、お世話になったことに対するお礼が多いです。 「この度はひとかたならぬお世話になり、本当にありがとうございました。」 「この度はひとかたならぬお力添えをいただき、誠にありがとうございました。」 「先日は、ひとかたならぬご親切を賜り、お礼の言葉もございません。」

お礼メール

メールでお礼の気持ちを伝える場合も「ひとかたならぬ」を使うことができます。お礼のメールも、できるだけ早く送ることが大切です。 「ひとかたならぬご支援をいただき、誠にありがとうございます。」 「ひとかたならぬご配慮を賜りまして、深く御礼申し上げます。」 「貴地出張の節は、ひとかたならぬご高配にあずかり深く御礼申し上げます。」 「在任中は、ひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。」

手紙

目上の人に送る手紙は、やはり言葉を選んで丁寧につづりたいと考えるでしょう。このような場合に「ひとかたならぬ」は改まって感謝を伝えられる言い回しですので、ぜひ積極的に使ってみて下さい。 「日頃は、ひとかたならぬご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。」 「平素は、ひとかたならぬお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。」 「過日は、ひとかたならぬご指導をいただき、心から感謝いたしております。」

退職の挨拶

退職の挨拶は、取引先やお客様へ、在職中のお礼の言葉を伝えるものです。郵送、もしくはメールで退職を知らせ、同時に在職中の感謝の気持ちを伝えます。退職の挨拶では「ひとかたならぬ」を使うことが多くなっています。 「在籍中はひとかたならぬお世話になり、誠にありがとうございました。」 「在職中は皆様にはひとかたならぬお世話になり、厚く御礼申し上げます。」 「長い間、皆様にはひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。」

「ひとかたならぬ」の悪い意味もある?

挨拶文ではよい意味で使われる「ひとかたならぬ」ですが悪い意味でも用いられることがあります。「ひとかたならぬ憎悪」などがそれです。 また、お礼を伝える言葉の他「ひとかたならぬ興味」「ひとかたならぬ愛情」などというように使うこともできます。

「ひとかたならぬ」で気持ちを伝えよう

普段あまり聞き慣れない「ひとかたならぬ」という言葉ですが、手紙やメールではよく使われる言葉です。「ひとかたならぬ」によい意味の名詞をつなげて、感謝の気持ちを表すことができます。 お世話になった方に、「ひとかたならぬ」を用いてお礼の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

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