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「精進する」の意味と使い方|例文や敬語表現・類語もあわせて紹介

更新日:2024年09月29日

敬語表現

ビジネスシーンでよく使われる「精進する」という言葉、何となく雰囲気で使っている方も多いのではないでしょうか。本記事では「精進する」の意味や使い方、言い換えなどを紹介しています。正しく使って、社会人として相手に失礼のない言い方ができるようになりましょう。

一心精進

「一心精進(いっしんしょうじん)」とは、ひとつのことに集中して努力することを意味する言葉です。一生懸命に努力する「精進」を一心に集めるので「一心精進」となります。 「納期が迫っていることに気づいてはじめて、一心精進して作業に取り組むことができた」というような形で使用されます。

日々精進

「日々精進(ひびしょうじん)」は、毎日コツコツ向上するための努力を続けることを意味する言葉です。「精進する」とはひたすら努力を続けるという意味なので、毎日努力をすることを「日々精進」と言います。 「難易度の高い目標の達成に向けて、日々精進を続ける」というような使い方ができます。

精進落とし

「精進落とし」は葬儀後の会食を意味します。葬儀の後に、遺族が会葬者や僧侶を労うために用意する会食のことです。 もともと「精進」は仏教由来の言葉であり、肉食を断つという意味もありました。精進落としはそちらの意味合いが強く、基本的に肉や魚を避けた食事を指しています。 地方によって様々な名称があり、「精進上げ」「忌中祓い」「精進落ち」「お斎(とき)」「直来(なおらい)」なども同じ意味で使われています。

精進料理

「精進料理」とは、動物性食材を避け、野菜や豆腐など植物性の食材のみで作った料理のことを意味します。 最近では健康食としても注目が集まっているので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。もともとは仏教の修行僧特有の食事として捉えられていたものが、一般市民が仏事にまつわる料理として「精進料理」と表現するようになったといわれています。

「精進する」の英語表現

「精進する」を直接表す英語表現はありませんが、似たような表現はいくつか存在しています。シーンに合わせて適切なものを使い分けましょう。 「精進する」を英語に訳すと、以下のような表現が近い意味になります。

  • 「devote oneself」:熱心に努力する
  • 「I'll do my best!」: 最善を尽くす・全力で頑張る

「精進する」の意味や使い方について理解を深めよう

「精進」は仏教に由来する、仏道に励むことに起因した言葉です。サンスクリット語の「virya」を語源とし、仏道を極めるには勇気がいること、たゆまない努力が必要なことを意味しています。 仏道を極めたいと思う動機は概ね「病気や災害のない世界を作り、この世を素晴らしいものにしたい」「自分が悟って仏教の教えを多くの人に伝えたい」「生まれる理由と、死んだらどうなるのかを知りたい」といった探究的で前向きなものが多いです。 誰かに言われてイヤイヤやるのが精進ではありません。自分がもっと向上したい、もっと豊かな人間になりたい、もっと社会に貢献したい、そういった願いから生まれるのが本来の精進の意味です。つまり「ポジティブに頑張る」ことが「精進する」ことです。 本来の精進の意味が「ポジティブに頑張る」ことなので、目上の方に対して使いやすい言葉となりました。言葉上だけでなく、実際にポジティブに頑張ることでよりよい成果をあげていきましょう。

初回公開日:2017年11月20日

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