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「みまかる」の意味と使い方・漢字・類語・古語での使い方

初回公開日:2017年11月12日

更新日:2020年02月12日

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言葉の意味

死についての古風な表現として「みまかる」という表現があります。国語の古典の授業で聞いたこともある方も多いはずですが、実は現代でも「みまかる」という表現はあります。今回は、「みまかる」という表現の意味や使い方などを見ていきます。会話の中でぜひ役立ててください。

「みまかる」はどういう意味で、どう使う?

「みまかる」という言葉を聞いたことがある方はどのくらいいるでしょうか?なかなか聞く機会が持てないという方もいれば、逆によく聞くという方もいることでしょう。 「みまかる」は一言で端的に書けば「逝く」ことを意味します。特に、自分の身内の中で誰かが亡くなったことを表現する際に謙譲語として使われる場合が多いです。 使い方の例としては、「先月、父がみまかりました。」というように使います。謙譲語であるため、使う相手は目上の人に対してであることが少なくありません。

「みまかる」を漢字で書くと?

「みまかる」を漢字で書くと?
※画像はイメージです
出典: People in Couch · Free Stock Photo

普段から「みまかる」という語をあまり使わないにしても、高校の国語の古典の授業で聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。ただ、古典の授業で習うにしても、習った際に読んでいた古典が日本のものである場合、漢字で書かれていないことも少なくありません。 そこで、ここでは「みまかる」を漢字で書くとどういうものになるのかを見ていきましょう。

「身罷る」という書き方

「みまかる」を漢字で書くと「身罷る」となります。「罷る」の意味としては、そのまま「逝く」という意味もあり、また「おいとまをいただく」「誰かの意向を受けてよそへ行く」という意味もあります。 「みまかる」に使われる「罷る」はそのまま「逝く」ことを意味しているため、それに「身」という字がついてもそのまま「逝く」ことを意味しています。 なお、「罷る」という字については、ニュースなどで「罷免」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。これも「公務員の職務を強制的にやめさせること」を意味するところから「誰かの意向を受けてよそへ行く」という意味合いに近くなります。

「薨」という書き方

「みまかる」の漢字の表記ですが、難しい書き方で「薨」と書くこともあります。書き方としては「夢」の上の部分(「夕」以外)を書き、下の部分に「死」という字をはめた構造になっています。 この一文字だけで理解がしにくくても、「薨去(こうきょ)」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか? 「薨去」とは、現代の日本では皇族の方で皇太子妃や親王、親王妃が逝くという意味で使われています。古代の日本では比較的官位の高い貴族に対しても使われていました。 なお、このほかにも皇太子などが亡くなった場合は「薨御」という言葉が使われます。

「みまかる」の類語とは?

逝くことを意味する「みまかる」にはどのような類語が見られるのでしょうか?ここでは、「みまかる」の類語についていろいろと見ていきましょう。

「息を引き取る」

これも逝くことを意味する際によく使われる表現の1つです。亡くなる際に呼吸器の働きが停止して呼吸が止まる様子から、そのまま逝くことを意味するようになりました。 より具体的には、人は亡くなる瞬間に息を吸い込んでから亡くなるといわれています。この様子から息を「引き取って」亡くなることを端的に表した表現といえます。

「永眠する」

文字の上で「永遠の眠りにつくこと」と書きますが、その様子がそのまま2度と目を覚まさない状態に入る、つまり逝くことを意味しています。主に新聞広告や喪中はがきの中で使われることが多いです。 さらにキリスト教(正教会やプロテスタント)で用いられるケースも多く、正教会の場合では信徒などが亡くなったことに対する正式な用語として使われています。 なお、キリスト教で使われている「みまかる」の類語はほかにも「帰天」や「召天」という語も使われます。

「逝去する」

よく「ご逝去」という言葉を聞くのではないでしょうか。これは、身分や地位の上下に関係なく特定の誰かを敬ってその方が亡くなったことを意味する語です。 特にそれなりに社会に知名度のある方や貢献度の高い方などが亡くなったことを雑誌などの上で公表する際などによく使われます。また、普通に訃報を伝える場合でも聞くことが少なくありません。

古語で「みまかる」はどういう意味がある?

「みまかる」という語は、古文や漢文の授業などで聞いた方も少なくないのではないでしょうか?そこで、ここでは古文や漢文の授業の復習のつもりで、古語における「みまかる」の意味などについて見ていきましょう。 古語における「みまかる」もやはり逝くことを意味しています。古典の文法としての品詞は自動詞(「○○が~する」「○○に~する」「○○と~する」など「○○を~する」以外の形になる動詞のこと)です。 そして、古文が使われていた時代(江戸時代より以前)においても「みまかる」は、特に自分の身内などが亡くなった時に使われていました。 なお、古語における「みまかる」の類語として、「去ぬ(いぬ)」や「はかなくなる」、「かくれる」などが挙げられます。

「みまかる」の語源はどのようなもの?

古典の時代から使われてきている「みまかる」という表現ですが、その語源はどこにあるのでしょうか? それは、先ほど「みまかる」の漢字表記の1つとして挙げた「薨」という字の成り立ちにつながっています。 「薨」という字は「夢」の上の部分と「死」という字を組み合わせた形になっています。これは夢というものが古代中国の中で活躍した巫女の力によるものとされていたためです。 夢が彼女たちの呪術によって操作されているうちに、高貴な身分の人が睡眠中に亡くなると考えられたことから「薨」という字が生まれました。 日本でも古くから誰かが亡くなることを「その人の体があの世へと去っていく」ということで「身罷る」という表現が生まれ、そこに高貴な人の死を指す場合に「薨」という字を当てるようになりました。

「みまかる」の敬語とは?

「みまかる」というのが、身内など自分側の親しい人間が亡くなることを指す表現で、同時に他人を持ち上げる形(謙譲語)で伝える際に使われることは最初の方で少しふれました。 それでは、「みまかる」の敬語の形としてどのようなものがあるのでしょうか。それは、「 みまかられる」という形です。 これは、「みまかる」に尊敬を意味する助動詞「られる」がくっついて、その結果尊敬語となっているためです。ただし、普通に身内の人が亡くなったことを伝える場合はそのまま「みまかる」という表現にした方が無難です。

「みまかる」と「亡くなる」の違いとは?

「みまかる」が謙譲語の形をとっているのであれば、「亡くなる」という言葉も一見すると誰かが逝くことに対する敬語の表現になっているように見えます。 しかし、「亡くなる」という表現は、あくまでも「逝く」という表現を遠回しにしたものにすぎません。人の死というものはそれを相手に直接伝えるにはあまりにも重いものであるためです。 ちなみに、「亡くなる」を敬語で言うときは「お亡くなりになる」や「お亡くなりになりました」というように使いましょう。よく見られる「お亡くなりになられる」や「お亡くなりになられました」という形は、実は二重敬語という形になるため使わないほうが無難です。

「みまかる」は覚えておいて損はない

誰かが亡くなったことに対する古風な表現のように見える「みまかる」についていろいろと見てきましたが、いかがでしたか? たしかに誰かの死に対して遠回しに使われる「亡くなる」という表現に比べると、「みまかる」はどちらかといえば使う機会があまりないし、あまり見聞きもしない表現のように見えます。 しかし、ビジネスでもプライベートでも人間関係の中で、特に書き言葉として使う場合がないとも限りないため、覚えておくと便利ともいえます。 ただし、使う際はあくまでも敬語の使い方を間違えないように使うとよいでしょう。特にビジネスの場では変な敬語の使い方をしただけで信頼を落としてしまいかねませんので、その点は注意が必要といえます。

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