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更新日:2024年08月31日
「~のとおりです」という言い回しは、どのように表記するのが正しいのでしょうか?このページでは、「~のとおりです」という言い回しをテーマにして、基本的な意味や使い方をご紹介しています。また、漢字・ひらがなのどちらで表記するべきかについても考察しています。
目次
会話をする際は、言葉の読み方や発音を意識する必要がありますが、文字の表記の仕方を意識する必要はありません。反対に、文章を書く際は、言葉の発音などを気にする必要はありませんが、漢字表記やひらがな表記といった文字の書き方を考える必要があります。ひらがなで書くのか、漢字で書くのかによって、同じ言葉や単語であっても、視覚的な印象が大きく異なるケースがありますし、中には意味やニュアンスが変わってくる言葉もあるためです。 今回は、漢字表記かひらがな表記かで頭を悩ませる方も多いと予想できる、「~のとおりです」という言い回しをピックアップして、表記の仕方について考察していきます。また、「~のとおりです」の基本的な意味や使い方などについてもご紹介していきます。
「~のとおりです」という言葉の表記方法について考察していく前に、そもそもどのような意味を持つ言葉で、どのように使用すれば良いのか、基本的な意味や使い方について確認していきましょう。「~のとおりです」の意味や使い方と向き合ってみることで、ひらがな表記と漢字表記を使い分けるヒントなども、見つかる可能性があります。
早速、「~のとおりです」の意味について確認していきましょう。「~のとおりです」の意味について考える際、特に解釈について気を付けたいのが、「とおり」という言葉の意味です。「とおり」という言葉には、以下のような意味があるとされています。
1 ㋐人や車のとおるところ。道路。往来。 ㋑(「…どおり」の形で)地名・場所などを表す名詞の下に付いて、その道筋・道路である意を表す。 2 人や車が行ったり来たりすること。通行。ゆきき。往来。 3 気体や液体が流れかようこと。流通。 4 声や音などがよく伝わること。 5 広く知れわたっていること。評判。 6 同じ状態・方法であること。 7 理解。のみこみ。
上記は、「goo辞書」に掲載されている「通り」という言葉の意味に関する解説ですが、「とおり」という言葉にはさまざまな意味が存在していることが読み取れます。 上記の意味の中でも、「~のとおりです」という言い回しに使われている「とおり」の意味は、6番目の意味だと考えられます。「~のとおりです」という言葉は、「そのとおりです」などと表現することもできますが「そのとおり」という言葉は、「その」が指す文章や内容と同じであることを意味する言葉です。上記のような背景をもとに考えると、「~のとおりです」という言葉は、前に繋がる文章や内容と同じであることや、それが誤っていないことを意味する言葉だと言えるでしょう。
続いて、「~のとおりです」という言い回しの基本的な使い方についてご紹介していきます。 「~のとおりです」という言葉は、上記でもご紹介したように、前の文章や内容を肯定したり、それと同じ状態であったりすることを意味する言葉です。ですから、基本的には、「~」の部分には何らかの文章や内容が入ることになります。 使い方の例としては、「先程ご報告いたしました内容のとおりです」「そのとおりです」といった言い回しが考えられます。
「~のとおりです」という言い回しの、基本的な意味や使い方を理解したところで、冒頭でも取り挙げた表記の仕方について考えていきます。 結論から言うと、特定の職業や立場に就いている方の場合は、「とおり」という言葉は、ひらがなで書くことが決められています。「内閣訓令第1号」の「公用文における漢字使用等について」によると、「とおり」の表記については以下のように定められています。
次のような語句を,( )の中に示した例のように用いるときは,原則として,仮名で書く。(一部省略) とおり(次のとおりである。)
公務員などの立場にある人が、公の書類などを作成したり文章を書いたりする場合は、上記の決まりに従って、「とおり」はひらがなで表記することとなります。ですから、「~のとおりです」もひらがなで表記するのが正解と言えるでしょう。 とはいえ、上記のルールはあくまでも、公務員などの特定の立場にいる人にのみ当てはまるものです。個人的な文章などの場合は、必ずしもひらがな表記にする必要はありません。しかし、民間の場合も、ビジネスシーンで使用する書類などを作成する場合は、やはり上記のルールに従って、ひらがな表記にした方が無難だと言われています。
記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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