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「その旨」の意味と使い方・読み方・類語・目上に使って良いのか

更新日:2024年10月16日

言葉の違い

ビジネスシーンにおいて頻繁に使われる「その旨」というワードですが、皆さんはその正しい意味をご存知でしょうか。「意味は?」と聞かれてもはっきりとは答えられないという人が多いでしょう。今回は普段からよく使用する「その旨」の意味や使い方、類語などについて紹介します。

「その旨」の読み方

ここまで「その旨」について意味や使用例を多数紹介してきました。しかし、ここまでこの言葉を見て、「普段あまり使用しないから、どのように読むのか知らない」という方もいるでしょう。普段、使用しない人から見ると、「その旨」という言葉は読み方を知らなくても当然です。 「その旨」は「そのむね」と読みます。この「旨(むね)」という言葉は、音読みにすると「し」と読まれ、頻繁に耳にする言葉の例として「主旨(しゅし)」が挙げられます。 「その旨」という言葉は「その内容」という意味があるという話は前述したとおりですが、「旨」という漢字1文字に「内容」や「意向」という意味が含まれています。なぜこのような意味が含まれているのかという理由については、下記のような理由があります。

なぜこの意味になるのかは漢字を理解しないといけない。 「旨」は「器にある肉を小刀で切って食べる」という意味の漢字。 その意味から「中心となる料理・場の中心=主となるもの」といった意味になったと思います。 また、「美味」という意味でも使われるようになった。

「その旨」の類語

続いて、「その旨」と同じ意味や似た意味を持つ言葉には、どのような言葉が挙げられるかを確認していきましょう。 友達同士で話している最中に「その旨」を使用するには、少々堅く感じます。したがって、その場の状況に応じて使い分けなければ行けません。そのような状況に出くわした際、「その旨」ではなく、この言葉と同じ意味の違う表現方法を知っておくと非常に便利です。

「今の話の内容を」

「その旨」は「そのような話を」や「その話を」という意味があると前述しました。例えば「その旨お伝えください」という会話文はビジネスシーンで用いられますが、同じような意味の会話文は、通常の日常会話でも頻繁に登場します。例えば「○○さんに伝えて」というような会話を耳にすることは日常的にあります。 このように家族や友達というビジネスシーン以外の親しい関係の人に対して、「その旨」と使用すると少々違和感を感じる人は少なくありません。しかし、類語ならぬ類文として当てはまる「今の話の内容を」という会話文を使用することで、違和感なく会話に溶け込むことができます。 この文章を使用して例を挙げるならば、「今の話の内容を○○さんに伝えておいてもらえる」という疑問文が当てはまります。

「このことを」

「今の話の内容を」という同じ意味の文章を紹介しましたが、これも親しい間柄であれば、少々くどく感じる人もいるでしょう。「もう少しカジュアルな言い換え表現はないのか」と思う方もいるはずです。 「その旨」と同じ意味を持ち、さらにカジュアルな言い換え表現に適している類語は「このことを」という言葉が適しています。皆さんも一度は使ったことがあるでしょう。この言葉も老若男女問わず、多くの人が使用する言葉です。 「使用例は挙げなくてもわかる」という方も多いでしょうが、こちらで1つ取り上げさせていただきます。先ほどと同様に、誰かに話したことを伝えてもらう時には「このことを伝えておいて」というような用い方が可能です。 「その旨」は「このことを」の他にも「これについて」という言い換え表現も可能です。「その旨お申し付けください」をカジュアルに言い換えると、「これについて私に聞いてね」という例文が挙げられます。

「その旨」は目上に使っていいものか

ここまで紹介してきた「その旨」という言葉は、前述したとおりビジネスシーンで多く用いられています。最後に、ビジネスシーンで用いられているけれど、上司などの目上の人に対して使用することは可能かどうかについて触れます。 結論から言いますと、「その旨」という言葉は目上の人に使っても問題ありません。ビジネスシーンに非常に適している言葉であり、裏を返すと親しい友人や家族には不適切とも言える言葉です。したがって、上司などの目上の人や取引先の相手方以外に使用する相手が少ないとも言えます。 このように、「その旨お知らせください」や「その旨、確認して参ります」など、目上の人に対して使うことは可能です。今後「そのことについて」という意味で使用する場合は、積極的に「その旨」を用いましょう。

「その旨」はビジネスシーンで便利

いかがでしたでしょうか。「その旨」という言葉はビジネスシーンにおいて頻繁に使用されます。正しい使い方を理解することで、ビジネスの場において会話をスムーズに展開させることが可能な言葉です。ぜひ「今話した内容について」と言わず、「その旨」を上手に活用し、ビジネスシーンに役立てましょう。

初回公開日:2017年12月13日

記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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