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「お話ください」の正しい使い方・「お話」の類語5選

更新日:2020年05月28日

言葉の使い方

私たちは日常生活の中で、「お話する」という言葉を頻繁に利用します。しかし、「おはなし」という言葉には、「お話し」と「お話」の2種類がある事をご存知ですか。今回は「お話」という言葉について説明した後、お話に関する豆知識やおすすめの本についても紹介します。

「お話ください」は実は正しくない

誰かに発言を促す時、そしてそれが自分よりも目上の存在であった場合に、「おはなしください」と表現することがありますが、「お話ください」と漢字をあてることは間違いです。 「おはなしください」と実際に話す時は、「お話ください」なのか「お話しください」なのか判断できませんから、特に書き表す時にこの間違いが発生すると考えられます。

「お話」と「お話し」は意味が違う

「お話ください」の「おはなし」の部分に注目してみると、「お話」あるいは「お話し」と表記することができますが、それぞれ音は同じでも意味合いがまったく変わってきます。 「お話ください」と「お話しください」の、二つの「おはなし」にはどのような違いがあるのか、文法的な視点から解説していきます。

「お話ください」と「お話しください」の違い

「お話ください」と「お話しください」の違いについて、特に「品詞」の違いに着目してみていきましょう。 「品詞」とは、単語を性質や形、どのような働きをするかなどで分類される「言葉の種類」のような物です。品詞の例として、「形容詞」や「助詞」、「接続詞」などがよく耳にするものとしてあげられます。 「お話ください」「お話しください」の「おはなし」部分の品詞について、それぞれ掘り下げてみます。

「お話」は名詞

「お話ください」の「お話」という言葉は、接頭辞「お」と名詞である「話」からできています。接頭辞「お」にはつけられた語に丁寧さを付け加える効果があり、他の例として「お花」や「お友達」などが挙げられます。 したがって、「お話ください」という表し方は誰かに発言を促す敬語表現ではなく、「お」をつけて丁寧にした名詞「話」を物理的に要求しているといったような、誤った表現だと受け取られてしまう可能性があります。

「お話」の使用例

・「校長先生からお話がありますので、呼ばれた生徒は校長室まで来てください」 ・「姪が成長してからは、お話をせがまれることもなくなり、寂しい思いをしている」 「お話」は、名詞である「話」を丁寧に表したものですから、特に難しく考えることなく自然に使うことができる言葉です。「誰からの話なのか」、「誰に対しての話なのか」を考えた場合、目上や幼い子供などが対象である時には「お話」とすることが多いでしょう。

「お話し」は動詞

「お話しください」の「お話し」は、動詞「話す」が元になっています。「お話しくださる」の命令形が「お話しください」であり、正式な表現である「お話しくださいませ」から「ませ」が省略されている形になっています。 ですから、目上の人に話すことを促す場合は「お話しください」とするのが正しいのですが、「お話ししてください」とするのは誤りです。「お話しする」は「昨日お話ししたとおり~」のような謙譲表現となります。

「お話し」の「し」は送り仮名

「お話ください」と「お話しください」について、唯一にして一番の違いは「し」があるかどうかです。この「し」は動詞である「話す」の語尾が活用したもの、つまり「話す」という漢字の送り仮名と判断することができます。 「お話しください」ではなく「お話ください」としてしまうのは、主に文章表現でやってしまいがちですが、送り仮名があるかどうかという簡単なポイントでミスを発見できるのでそれほど怖いものではないでしょう。

「お話し」の使用例

・「先日部長がお話しになった件について、いくつか質問があります」 ・「どうしても今日中にお話ししたいことがあるので、ぜひ時間を作っていただきたい」 例文はそれぞれ、「お話しになる」は尊敬語、「お話ししたい」は謙譲語となっています。「お~する」、「お~になる」という形で使われる場合は、その多くが敬語として扱われることが多いです。

「お話し」の敬語

初回公開日:2017年11月28日

記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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