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自転車の防犯登録は義務なのか|罰則/法律/違反/いつから

更新日:2024年01月21日

社会人常識

日常の中で利用する方も多い自転車ですが、その防犯登録が義務なのかどうか知っている人は少ないのではないでしょうか。この記事では防犯登録が義務なのかどうかや違反したらどうなるのか、登録するにはどうすれば良いのかなどをご紹介していきます。

罰則がないと聞いて「義務と言ってもそれなら防犯登録をしなくても良いか」と思った方もいることでしょう。しかし、罰則はなくとも防犯登録をおこなわないことで色々と弊害が起こる可能性があります。

盗難に遭いやすくなるおそれがある!

前述のように、防犯登録は自転車の盗難防止を主な目的としています。防犯登録をおこなっている自転車にはその証となるステッカーが貼られます。登録番号を照合すれば本来の持ち主がわかるようにです。 自転車を盗もうとする側にしてみれば、持ち主の情報と紐づけされている自転車を盗むのはどこかで盗品と発覚するリスクが高まります。そこに一目で登録していないことがわかる、ステッカーのない自転車があればこれ幸いと狙われてしまうでしょう。 このように、防犯登録をしなければ自転車の盗難に遭いやすくなるおそれがあります。

盗難された時に戻ってくることは期待しにくい!

防犯登録をしている自転車であれば、自転車の持ち主の情報が登録されています。もしもどこかで盗まれた自転車が見つかった場合、登録情報から本来の持ち主を辿ることが可能です。 しかしながら、防犯登録されていない自転車では持ち主の特定が困難です。警察などが自転車を見つけたとしても、持ち主に連絡することはできません。防犯登録をしていないのであれば、盗まれた自転車はもう戻ってこないと思った方が良いでしょう。

自分の自転車なのに盗難車と疑われることも!

繰り返しになりますが、現在自転車の防犯登録は義務となっています。義務である防犯登録をおこなっていない自転車を使用していると、巡回中の警察官から「やましいことがあるのではないか、それは盗難自転車なのではないか」と疑われる可能性が高いです。 警察官に職務質問をされた場合、名前や住所を聞かれたり盗難届が出ている自転車でないことが確認できるまで止められたりと面倒なことになります。また、疑惑が晴れても防犯登録の義務を果たしていないため、ちゃんと登録するように注意されます。 こうした事態を防ぐためにも、自転車の防犯登録は忘れずにおこなうようにしましょう。

防犯登録するにはどうすればいい?

自転車の防犯登録については都道府県によって管理している団体が異なり、細かいルールも変わってきます。ここでは一般的な流れをご紹介しますが、詳しくはお住まいの地域のルールに従って下さい。

防犯登録のやり方は?

防犯登録は多くの場合、自転車販売店でおこなうことができます。「自転車防犯登録所」の看板を掲げていれば間違いありません。インターネットなどで購入した自転車もこうした登録所で登録できます。 登録に際しては「登録する自転車本体」と「保証書または販売証明書」、「登録者の身分証明書」、「登録料」の4つが必要です。登録料は500円と設定している所が多くなっています。 登録所にて必要書類の記入と支払いをおこなえば、防犯登録番号が記載されたステッカーが交付されます。ステッカーを対象となる自転車に貼れば登録は完了です。 登録情報を記載した控えである防犯登録カードは再発行できないため、大切に保管しておきましょう。念のために登録カードをスマホや携帯で撮影して保存しておくのがおすすめです。

他人から譲渡された場合は?

自転車の持ち主から別の人物に自転車を譲る場合、新しい登録番号を発行する必要があります。新規登録の時と同じように「自転車本体」と「身分証明書」、「登録料」と「前所有者の登録カード」を持参して登録所に行きましょう。 前所有者が登録カードを紛失していた場合、「譲渡証明書」でも対応できる場合があります。譲渡証明書には譲渡人と譲受人、自転車の情報などを記載します。譲渡人の押印も必要となるため、譲渡人が直接来られない場合には必要な個所を事前に記入しておいてもらうと良いでしょう。

登録情報が変わった場合は?

県外に引っ越したり名前が変わったりして登録情報を変えたい場面も出てきます。そうした場合には自転車本体と登録カード、変更前後の情報を確認できる身分証を持参して登録所に行きましょう。変更登録の手続きをおこなえば登録情報を変更することができます。 ただし、「ついでに自転車を家族に譲渡する」といったことは変更登録ではおこなえません。例え家族同士であっても、持ち主が変更される場合には譲渡の際と同じ手続きをおこなう必要があります。

もしも自転車を盗まれてしまったら?

防犯登録は自転車盗難に対する抑止力とはなりますが、必ずしも盗難を防いでくれるわけではありません。罰則があっても犯罪が後を絶たないように、自転車の盗難もなくならないのが実情です。 万が一自転車を盗まれ、防犯登録のステッカーを剥がされたとしてもまだ見つかる可能性はあります。国産メーカーの自転車には固有の車体番号があるため、本体さえ見つかれば車体番号から登録情報と照会することができるためです。

盗まれたら警察に盗難届を出そう!

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初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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