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ビジネスメールの宛名の書き方のマナー|複数連名/役職/会社

更新日:2024年07月15日

メール・手紙

ビジネスメールを作成する上で相手の宛名の書き方を悩んだことがあるのではないでしょうか。連名の場合や役職付きの場合など、間違えてしまうと失礼にあたり関係に支障をきたすこともあります。実は複雑で気を抜けない、メールの宛名の書き方をご紹介します。

CC・BCCの使い方

新入社員研修で必ず時間をさいて行われる研修がこの「CC」そして「BCC」です。連名のメールと違い、「メインはAさんへのメールだが、内容を知っていてほしいのでBさんにも送る」という場合に使用します。その場合メールの宛先の「TO」にAさん、「CC(BCC)」にBさんのアドレスを入れます。

CC

「CC」は、TOの相手にCCで同時送信した相手を知らせるときに用います。上の例で言うとBさんにも送ったことをAさんが知ることができます。CCには、一つの案件を一緒にやっている他メンバーやAさんの上司など、基本的にAさんと面識のある相手を入れるようにします。 【例】 ○○株式会社 ○○営業課 A様 (㏄:△△設計課 B様)

BCC

「BCC」は、TOの相手に同時送信した相手を知ってほしくない時に使用します。例えば取引先にメールした内容を自分の上司にも知らせる場合など、上司のアドレスはBCCに入れ宛名も書きません。 「TO」「CC」に入れてメールを送信した相手は、その宛先の相手同士お互いのアドレスを確認することができてしまいます。複数の顧客に同時にお知らせなどを送る場合、お互い関係ない人同士のアドレスがすべて知られてしまうことになり、よくニュースにも個人情報漏洩として話題になります。 面識のない大勢にメールを送信する場合は、TOに代表アドレスなど、BCCに送信先を入力し、宛名は「各位」「○○の皆様」とします。

役職の書き方

相手にもらった名刺に役職や肩書の記載がある場合、役職名も宛名に明記します。この場合も基本のルールはかわらないので「会社名・部署名・「役職名」・担当者名」となり、役職が途中に付け足されます。よくある間違いとして「○○部長殿」のような書き方を見ることもありますが、部長などの役職名にはもともと敬意が込められているため、二重敬称となり好ましくありません。 【例】 ○○株式会社○○営業部 部長 ○○様

様と殿の使い分け・メールの宛名での敬称の使い方

送られてくるメールは、名前の下に「様」がついているときも「殿」となっているときもあります。では結局どちらを使うのがいいのか、何が違うのでしょうか。 「様」はもっともよく使われる敬称で、口語・文書ともに対応しています。目上の相手、社内、社外問わず使用することができる万能な敬称です。「殿」は文書でのみ使用可能な敬称です。口語で使うと茶化しているような印象を与えるので一般的には使われません。組織(会社や企業)から個人に対して送付する文書の場合は「殿」を用いることもありますが、一対一のやり取りの場合は「様」で統一して良いでしょう。

会社宛てのとき・御中の使い方

企業などの団体、組織に対してのメールの宛名には「御中」を用います。御中を付けた団体すべての人に対してのメールになります。団体内の個人に送る場合には、「○○株式会社○○様」とし、この場合会社名には御中を付けません。また、会社内の一部署のすべての人に向けてのメールであれば、その部署名のあとに「御中」をつけます。 【例】 ○○株式会社 ○○営業部 御中

宛名を間違えてしまったら

仕事をしていれば、相手の名前の文字を間違えた、敬称を付け忘れた、部署名が異動前のものだった、など相手の宛名の一部をミスしてしまうこともあります。 送りたいものが送りたい相手に届いているので、慌てず気が付いたらすぐに謝罪文と改めて正しいメールを送ってください。また社名をライバル会社と間違える、他社の商品名と間違えるなど重大な間違いが発生した場合、直ちに謝罪を入れ、自身の上司へも報告を入れましょう。 【例】(謝罪文部分) 平素大変お世話になっております。 ○○社の○○です。 先程のメールで、△△様のお名前の漢字を誤ってお送りしてしまいました。 たいへん失礼がありましたこと、深くお詫び申し上げます。

相手別のメールの宛名の注意点

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初回公開日:2017年11月07日

記載されている内容は2017年11月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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