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レモングラスの育て方|時期・方法とコツ・冬越しの仕方

ガーデニング

レモングラスはイネ科で多年草のハーブです。トムヤムクンなどの料理やティーに利用される、レモンのような強い香りが特徴です。ハーブは育てるのが難しいとされていますが、レモングラスの育て方は割と簡単と言われています。ここでは、失敗しない育て方をご紹介します。

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レモングラスとは

特徴

レモングラスはイネ科オガルカヤ属の多年草で、東南アジア地域に多く自生している、インドシナ半島やインドなどが原産のハーブです。見た目はススキによく似た姿をしており、背丈はおよそ1メートル程度育ちます。葉にはレモンと同じ「シトラール」という成分が含まれており、レモンのような強い香りであったことから、レモングラスと名づけられたと言われています。 また葉には酸味もあるので、生や乾燥させて粉末状にしたものはハーブティーやスープに使われています。東南アジア料理には欠かせない材料の一つで、特にシーフードとの相性が良く、タイ料理のトムヤムクンにも用いられています。 レモングラスの香りは虫が嫌う匂いのため、虫よけスプレーなどにも使われています。また、レモングラスのアロマオイルを染み込ませたコットンやポプリなどをクローゼットに入れておくと、虫がつかないとも言われています。

効果・効能

1.ストレス解消・リフレッシュ・集中力アップ・認知予防・抗うつ作用 2.鎮痛作用・抗炎症作用・解熱作用 3.虫除け効果 4.空気清浄・消臭・感染症予防 5.細菌・真菌予防・殺菌効果・収れん作用 6.肩こり・冷え性・むくみの緩和 7.食欲増進・消化促進・駆風作用・利尿作用 8.催乳作用(母乳の出を良くする作用) 9.抗がん作用 など、幅広い効果を持っています。 香りには、人の脳を刺激する作用があり、疲れたときや元気がない時にリフレッシュさせてくれます。神経疲労の回復や、自律神経のバランスを正常化する効果があり、不眠の解消も期待できます。「シトラール」には血管拡張作用があると言われ、血行不良や冷え症改善に有効とされています。 また、抗菌・殺菌作用があり、風邪の予防やニキビや水虫の治療にも利用されています。さらに胃の働きを助け消化を促進し、脂肪の分解を促す作用もあると言われています。食べ過ぎて胃もたれしたときや、胸やけのする時などの消化不良時にはハーブティーが有効です。

使用の際の注意事項

殺菌作用のあるレモングラスですが、肌への刺激が強いことから、マッサージなどでは使用することはありません。なお、精油をスキンケアなど肌の表面に使用する場合は、必ず希釈して利用してください。 また、化粧品としては毛穴を引き締める効果がありますが、刺激が強く子宮を収縮させる作用があるため、子宮出血や流産、早産を引き起こすおそれがあります。即効果が出るというわけではありませんが、多量摂取すればするほど可能性が高まるので、妊娠中の人は使用を避けたほうがよいでしょう。 効能の一つに母乳の出をよくする効果があるとされ、授乳中の使用で問題は確認されていませんが、最終的な安全性は保障されていません。また、レモングラスの精油を誤飲したことで死亡した子供の例もあり、取扱には十分な注意が必要です。

レモングラスの育て方

植える時期

苗を購入して育てるのが一般的で、苗が出回るのはだいたい5月頃です。直接地植えの場合も、鉢植えの場合も、9月までが植え付けの時期です。また、種の場合は発芽温度が20~25度で、4~6月が種まきの適正時期となっています。

育て方

レモングラスの育て方のポイントは、日当たりと風通しのいい場所を選ぶことです。地植えでも鉢植えでも栽培可能で、土は水はけの良い場所を選びましょう。ただし、草丈が1メートル近くまで育つので、それも考慮してください。

育て方のポイント

1.レモングラスは酸性の土が苦手なので、弱アルカリ性の土を準備します。日本の土は酸性寄りなので、石灰を混ぜて中和させます。 2.夏場はぐんぐん育ち、葉がよく茂り密集するので、風通しの良い場所を選びましょう。鉢植えで育てる場合は成長が早いので、前もって大きめの鉢に植えることをおすすめします。 3.栄養分が減ると葉の色が悪くなったり細くなったりするので、月に一度は液体肥料を与えましょう。 4.育てるときには害虫の心配はほとんどありません。ただし、まれに害虫被害に遭う場合もあるので、異常を見つけたら被害が広がらないうちに駆除しましょう。 5.茂りすぎて蒸れてくると、葉が変色したり株が枯れたりします。その場合は葉を切り取ったり、株分けをするなりして対処しましょう。

以上のように挙げるとかなり手間がかかるように思われるでしょうが、水と栄養の管理さえしっかりしていれば、日々の手入れはそれほど多くはありません。レモングラスは土にしっかりと根付いてしまえば、他のハーブに比べれば育て方自体はそんなに難しくなく、ガーデニング初心者におすすめのハーブです。

株分け

鉢植えのレモングラスの育て方で必要なことの一つに、株分けや植え替えがあります。レモングラスは成長が早いので、小さい鉢では根が鉢の下から伸びて出てきてしまったり、株が大きくなり鉢がいっぱいになることがあります。その場合は一回り大きめの鉢に植え替えてあげると、成長がよくなります。

株分けのポイント

1.株分けは5~6月頃までが適期。梅雨や盛夏の頃は、株分けのダメージがさらに増すので避けましょう。 2.元気のよい株で株分けを行います。土が濡れて柔らかくなった時に行うと、根を傷めずに済みます。 3.株全体を掘りだしたら根をほぐし、茎が3~5本で1セットになるよう小分けにします。株の根元はギュギュっと締まっているので、手で分けるのが難しい時は鋏やスコップなどを使って大まかに分けましょう。ある程度小さくなったら、根が残るように手で分けると簡単にできます。 4.すでに根が大きく成長しているので、鉢の場合は深めのものを用意し、プランターや地植えに植え替える場合は間隔を空けて植えつけます。 地植えにしている場合は、株分けは特に必要ありません。ただし、株を増やしたい場合や鉢で越冬させる場合は、上記のとおりに株分け作業を行い鉢に植え替える必要があります。

レモングラスの水やりのコツ

レモングラスの育て方で重要なのは水遣りです。乾燥を嫌うので水遣りは必須ですが、逆に水のやりすぎも根腐れを起こすので厳禁です。そのため、表面の土が乾いたら水を与えるくらいで十分です。植え付け直後は根付くまではたっぷりと水を与え、根付いたのが確認できたならば、通常どおりの水遣りで良いでしょう。 プランターや鉢での育て方で特に注意しなくてはならないのは、真夏の炎天下です。プランターや鉢の土がすぐに乾いてしまい、枯れてしまう恐れがあります。そういう時の対処法として、日差しが強いと思われる日は日陰に移動させるようにしてください。 また、冬は生育がストップする時期なので、水をやりすぎず、かつ乾き過ぎずで管理しましょう。

レモングラスの植え方別の育て方

種まき

日本の環境ではレモングラスに花が咲かないため、種の入手が難しいとされています。そのため、苗から育てることが一般的です。今回は、種を入手した場合に備え、種からの育て方をご説明しましょう。 レモングラスの発芽温度は20~25度で、発芽させるためには環境を整える必要があります。温度を保たせるための環境作りとして、半透明の袋(ごみ袋など)で鉢を覆う簡易ビニールハウスが有効です。

種からの育て方

1.4~6月頃、種まき用のポットやプランターを用意し、8分目まで種まき用の土を入れます。 2.土をよく湿らせたら1センチほどの深さの穴をあけ、種を2~3粒まきます。 3.軽く土をかぶせてから水を与えます。土が乾燥しないように水やりをし、明るい日陰で管理しましょう。 4.草丈が5~6センチほどになったら、元気な芽だけを残してあとは間引きをします。この状態でも鉢や庭に植え替えてもいいですが、10センチ以上になってから植え替えた方が安心でしょう。 以上の事から、種から育てるとなると時間と手間がかかります。そのため、時間的余裕がないという方は、通常どおり苗から育てる方がよいでしょう。

レモングラスは苗から育てるのが一般的です。選ぶ際は葉や根などのチェックをして、元気のいいものを選びましょう。 1.葉のチェック:斑点がついていたり変色しているものは避け、色が良く、穴が開いたり変形していないきれいな葉を選んでください。 2.根のチェック:簡単なチェック方法は、苗のポットを揺らしてみて不安定なものは避けましょう。しっかりとした健康な白い根が張っているものを選びます。 3.茎のチェック:ひょろっとしたものではなく、太い茎を選びましょう。 鉢や庭などに植え付ける場合は、苗の根に着いた土は崩さないよう、苗よりも一回り大きめの穴を掘り植え付けます。

室内

室内での育て方は、やはり日当たりがよく風通しのよい場所に置くことが第一です。季節ごとに窓から入る日差しも変わるので、それにあわせて鉢を移動しましょう。ただし、レモングラスの場合は、成長して葉が茂ると蒸れやすくなるので、風通しのよい場所であることも重要です。なお、株が成長して密集している場合は、株分けしてあげるとよいでしょう。 先にも述べたように、レモングラスは1メートルを越えるほどに生長するハーブなので、邪魔にならないように注意してください。

ベランダ

日当たりがよく風通しのよい場所を好むレモングラスですが、日陰時間のほうが多い場所でも、日の当たる時間が多少あれば成長します。ただし、ベランダでの育て方で注意したいのが、光の当たり方です。光が一方しか差し込まない場所ならば、時々鉢などを回して満遍なく光が当たるようにしてあげましょう。 また、乾燥しやすい場所ならば土の乾きすぎには注意し、水遣りなどの管理をしっかりと行います。反対に、湿気の多い場所や風通しが悪いと株の中が蒸れてしまうので、こまめに収穫などをして葉をすいてあげましょう。 比較的冬が暖かい地方で、日当たりのよい南向きかつ霜が降りない場所ならば、ベランダでも冬を越すことは可能です。しかし、冷え込みの厳しい地方ならば冬場は室内に取り込まないと枯れてしまうので、きちんと世話をしてあげましょう。

鉢植え・プランター

鉢やプランターでの育て方のポイントは、鉢など大きめで深いものを用意することです。レモングラスは1メートル以上は育つので、株もとても大きくなります。鉢なら直径30センチ以上(10号サイズ以上)のもの、プランターならば野菜用の大型のものを選びましょう。 土は赤玉土7:腐葉土2:川砂1の配合で混ぜたものか、市販のハーブ専用の土でも構わず、水はけのよいものを用意します。肥料やたい肥を混ぜておくと、なお良いでしょう。 鉢などへの植え付けは、1鉢1株が基本です。ただし、置く場所の関係でプランターに2株以上を植えつける場合は、苗と苗の間隔をせめて30センチほどは空けたほうがよいでしょう。

地植え

地植えでの育て方のポイントは弱アルカリ性の土壌作りです。熱帯地方で育つ植物なので、夏の暑さには充分耐えられ、かつやせた土でもよく育ちます。水はけがよければ特に土質は問いませんが、好む土壌にしてあげたほうが育ちやすいでしょう。 土は、植える2週間前には苦土石灰を混ぜて中和させておきます。また、レモングラスは広く茂るので、数株植える場合は株と株の間は50~60センチ空けて植えつけます。

冬越しのコツ

熱帯が原産なので、寒さにとても弱い植物です。冬場の気温が5度以上ないと越冬できないので、関東の南地域ならば寒さ対策をすれば冬を越すことも可能ですが、東京の露地での冬越しは厳しいでしょう。そのため本来は多年草ですが、毎年春先に苗を再度購入して育てている人も多いです。 毎年株を増やして長く育てたいという場合は、霜にやられないよう、冬場は必ず根から全体を掘り上げて鉢に植え替えてください。また、地上部分をそのままにしておくと寒さにやられてしまうため、葉を刈り込んで冬越しをする必要があります。 冬の間の育て方でおすすめなのは、室内の日当たりのよい場所で管理をするか、昼間は外で夜だけ室内に入れる方法です。レモングラスの天敵は霜や風なので、それらから守ってあげると冬を越すことができるでしょう。 気温が下がり葉が黄色く変色してきたら、霜が降りだす前に急いで越冬準備を済ませてしまいましょう。

外での育て方(鉢植え)

本来越冬時期のレモングラスの育て方や管理方法は、温室で管理するか、室内の日の当たる場所に置くのが理想です。現実的に無理という人のために、外での越冬のコツをご紹介します。 根元近くで短くカットし、上から腐葉土や藁をかぶせたり、植物の呼吸用の隙間をあけたビニールなどで覆うなどして霜や風よけ対策をします。その状態で、日当たりのよい軒下などに置き管理します。ただし、気温や天候などに左右されるので、管理を怠らないよう注意しましょう。 冬は生育がストップする時期なのでそれほど水分を必要としませんが、乾燥しすぎもいけないので、様子を見て忘れずに与えてください。やや乾燥気味にすると、耐寒力が上がります。

外での育て方(地植え)

どうしても鉢に植え替えることができないという場合は、葉の部分を地上5~10センチくらいで切り落とし、藁や腐葉土などで覆います。また、冬に大雪が降る地方ならば、さらに厳重な寒さ対策をする必要があります。腐葉土をまいた上からさらに寒冷紗で覆い、その上に藁をかぶせます。これで雪からも守ってくれます。 一番手軽な方法でかつ確実なものは、実は発泡スチロールの箱です。霜や雪から守り、冬の寒さをある程度凌いでくれます。ただし、呼吸用の隙間も必要なので、密閉しないように注意してください。さらに、陽が出て暖かい日には、箱を外して日に当ててあげましょう。

水耕栽培で越冬

冬を越す際の育て方で、鉢だと置く場所がないという人は、もうひとつの方法をご紹介します。それが水耕栽培です。ビンなどに水を入れ、根元で切ったレモングラスの葉を入れ室内の日の当たる場所に置いておきます。すると、根元付近から白い根が伸びてきます。 室内で日の当たる場所での育て方の注意点は、雑菌が繁殖しやすく水が傷みやすいということです。水が濁ったりぬめってきたら取り換えのサインなので、こまめに水の交換をして下さい。また、昼間は日が当たり暖かい場所でも、夜間気温が下がれば室内の温度も当然低くなってしまいます。しかし、霜が降りる外気ほどは冷え込まないので、枯れることはありません。 この状態を春先まで維持し、春には鉢やプランター、庭などに植え替えてあげましょう。

レモングラスは万能アロマ

レモングラスは水やりや環境を整えるなどの手間暇がかかりますが、育て方も他のハーブに比べれば難しいことはなく、初めての人にも育てやすいハーブです。 また、古くから薬として親しまれていたとおり効能が幅広く、料理や飲み物、アロマにとさまざまな用途に使えます。また、収穫したてのフレッシュな状態での使用はもちろんのこと、保存用に乾燥させても使えるのがハーブの良いところです。 今回ご紹介した育て方を参考に、自分の手で育てたレモングラスで、美容と健康、リフレッシュ効果などを実感してみるのはいかがでしょうか。

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