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「あのね」の意味・口癖の人の心理・関西ではなぜ敬語か

更新日:2024年07月03日

敬語表現

日常会話の中でよく使われる表現の1つに「あのね」があります。この表現には意味や類語などを見るだけでなく、方言や外国語による表現などまで見ていくとかなり奥が深いです。「あのね」についていろいろと見ていき、ぜひ日常生活の中のいろいろな場面で活用してみてください。

「あのね」によく似た表現に、「あのさ」があります。「あのさ」も、「あのね」と同じくどうしても伝えたいことがある場合に話の最初に持ってきて使われる表現です。 「あのさ」は「あのね」に比べると、特に若い世代の間で話し言葉として使われることが多いです。そして使われるシチュエーションは「あのね」と同じように何らかの相談事や重大なお知らせをする場合もあれば、語尾を伸ばして「あのさあ」とすることで、「あのねえ」のように相手の言動に呆れている気持ちを伝える場合や説教をする場合にも使われます。 ちなみに、「さ」がつくのが本来は東京方言であったことに由来するためです。それが若者言葉として使われるようになったのは、東京には若者が多く集まっている影響によるものといえます。

あのね商法とはどのような商法?

ここまで「あのね」という表現についていろいろと見てきましたが、アニメ業界には「あのね商法」と呼ばれる独特の商売のやり方があります。 これは、テレビで放送されたシリーズのアニメ番組などの最終話や、最終話を含めた数話分をあえてテレビで放映しないで、DVDでのみ視聴ができるようにするというやり方です。言い換えれば、最終話などを見るにはそのDVD を購入するか、レンタルビデオ屋などで借りない限り不可能である、ということになります。 別名で「あのね方式」や「あのね販売方式」とも呼ばれており、アニメファンの反感を買いやすいということでよい文脈で使われることはほとんどありません。

「あのね商法」はどのように命名された?

それではどうしてこのようなアニメファンの怒りを買いやすい商法が「あのね商法」と呼ばれているのでしょうか? それは、この商法が最初に使われたのが、2006年1月から3月にかけて放映された「かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~」であったためです。全13話構成の番組でしたが、最終話(第13話)が放映されないまま終了し、その際に「続きはDVDで見てください」というニュアンスで告知がされました。 もちろん、アニメファンは怒り出し、このアニメの第12話の主人公の最後のセリフから「あのね商法」と呼ぶようになったといういきさつです。 ちなみに、この「あのね商法」は、その後掲示板サイト「2ちゃんねる」のアニメ専用ページ(板)でネガティブな意味でその名が広まる結果となりました。

「あのね」の意味などが分かると、より面白い日常を送れる

「あのね」にまつわる意味や類語、「あのね」を使う人の心理などについていろいろと見てきましたが、いかがでしたか? 「あのね」は他人とのコミュニケーションの中でも欠かすことのできない表現ですが、言いようによっては良くも悪くも対人関係に影響を及ぼします。このため、「あのね」のうまい使い方を考えるというのもコミュニケーションでは大切なことです。 また外国での「あのね」の表現の方法や、「あのね」の方言などを知っておくだけでも、その地域に行って使うだけでも使い勝手がよいですし、雑談のネタとしても活用することができます。 いわば、「あのね」についていろいろなことを知っておくことは、今まで以上に日常生活を面白く、かつ潤いのあるものに変えていくうえでも活用できるツールといえます。

初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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