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「あのね」の意味・口癖の人の心理・関西ではなぜ敬語か

更新日:2024年01月17日

敬語表現

日常会話の中でよく使われる表現の1つに「あのね」があります。この表現には意味や類語などを見るだけでなく、方言や外国語による表現などまで見ていくとかなり奥が深いです。「あのね」についていろいろと見ていき、ぜひ日常生活の中のいろいろな場面で活用してみてください。

「あのね」とはどういう表現?

ある時、友達や恋人に相談したいと思ったときや、あるいは重大なお知らせがあるときなどにみなさんは相手に対してどのように声をかけますか?もしかすると、「あのね、」という言葉を使うという方も少なくないのではないでしょうか? 今回は、相手に声をかけるときによく使われる「あのね」についていろいろと見ていきましょう。 最初にここでは「あのね」という言葉の持つ意味や、「あのね」とよく似た表現について見ていきます。

「あのね」の意味とは?

まず、「あのね」の持つ意味についてですが、「あのね」という語自体には意味はありません。 しかし、「あのね」が使われる状況として、特に親しい人や年下の人に向けて何らかの話を始めるときや、話の途中で間に挟むときなどに次に言いたいことがうまく来るようにつなげるという役割があります。 この「あのね」は、相手に何かを伝える際に伝える側自身の緊張をほぐしたり、また張りつめそうな場の雰囲気を和らげたりする効果があります。

「あのね」の類語には何がある?

「あのね」には似たような表現がたくさんあり、おそらく読者の皆さんでもほとんどの方が日常生活の中で聞き覚えがあるのではないでしょうか? ここでは、「あのね」のいわゆる類語についていくつか取り上げて見ていきましょう。

「あのねえ」

「あのね」の語尾が伸びた形ですが、語尾が伸びている分、使われるシチュエーションは相手の言動に呆れていることを伝える場合や、あるいは相手に対してどうにか感情をあらわにしないように説教するということが少なくありません。 このため、相手の方が話を始める際に「あのねえ、」と言い出したら、自分の言動や考え方に何か問題があるのではないかと考えて、相手の話をよく聞くようにするとよいでしょう。 ちなみに、「あのねえ」のよりきつめのニュアンスを伴った表現として「あのなあ」があります。穏やかに言う分にはまだ男気を感じられる表現といえますが、勘定が高ぶっているときに使うと喧嘩になりかねないので、使うべき場をよく考えるようにしましょう。

「あのう」

「あのう」も「あのね」とほとんど同じように何かどうしても伝えたい時に話の初めで使う表現です。 しかし、「あのね」が使われる際に、その相手が主に親しい人や目下の人で、使う状況が主に場の雰囲気を和らげる意図がある場合であるのとは異なり、「あのう」はどちらかといえば遠慮がちであったり、ためらいがあったりするものの、どうしても伝えたいことがある場合に使われます。 特にその場で引け目を感じていそうな人や、あまり口数の多くない人、さらに地味な印象の人を中心に使うということが多いです。

「ねえ(ねえねえ)」

「ねえ」は、本来相手に呼びかけるための感嘆詞である「ね」が伸びた形の表現です。親しい相手などに優しげに呼びかけて話すときに使われます。 話の内容がより重要であったり、どうしても話を聞いてほしいという場合は「ねえ」をよく聞こえるように使うか、あるいは重複した形である「ねえねえ」と呼びかけるという方法もあります。

「あのね」の方言

「あのね」は日常生活の中で多くの人が使う呼びかけの言葉です。実は、「あのね」には地方によってさまざまな方言があります。 ここでは、「あのね」の方言についていくつか取り上げて紹介していきます。

「あのーぉー(のぉ、のぉのぉ)」

「あのーぉー」、あるいは「のぉ」や「のぉのぉ」はいずれも福井の方言で、相手に対して呼びかける際には決まり文句のように発するのが定番です。 福井弁では語尾に「の」をつける言い回しが多い(例えば「いい天気やの」)ため、他人に呼びかける際にも「の」をつけてそれが変化してこのような形になりました。いわば、後述する東京の方言「さ」が語尾について「あのさ」となったパターンと同じといえるでしょう。

「あのなはん」

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初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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