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いちごの育て方とコツ|プランター/畑/肥料/虫/葉/冬

ガーデニング

スイーツにもよく使われる、甘くて美味しいいちごは、女性や子供に好まれる馴染みのある果実の一つですが、家庭菜園でのいちごの育て方は、初心者でも簡単に実を成らせることができます。畑やプランターの育て方、また室内でのいちごの育て方も容易にできます。

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場所別のいちごの育て方は?

いちごはバラ科の多年草で、別名オランダイチゴと呼ばれ、ケーキなどの洋菓子に欠かせない、女性や子供に非常に人気のある果実の一つです。 いちごは意外と育てやすく、初心者の方でも一般の家庭菜園の育て方で、簡単に実を成らせることができます。現在は家庭菜園向きの品種がたくさんあるので、丈夫で育てやすい苗から育てればたくさん実るようになり、毎年収穫を楽しむことができます。

畑でのいちごの育て方

家庭菜園でのいちごの育て方は、畑や庭などで地植えして育てるのが一般的です。10月下旬に苗を植えて5月上旬から6月上旬に収穫します。いちごは寒さに強く暑さに弱いので、乾燥しやすい場所は避け、やや湿り気の多い粘土質に植えます。 良い苗の条件は、3枚の小葉の形が揃っていて、深緑色の大きな葉で間延びしていないもの、病気に侵されていないもの、株元のクラウンが太く、根がしっかり張っているものなどです。 植え付け方法はまず、幅60㎝、高さ10㎝の平畝を作り、株間30㎝、条間30㎝の2条植えにします。このとき、クラウンが少し隠れる程度に浅植えします。クラウンとは、株元の葉の付け根で、生長点となる新芽の部分のことです。 そのあと、ランナーを畝の内側へ向けて植え、倒れない程度の浅植えにします。ランナーとは親株から伸びた子株を付ける弦のことで、いちごの実はランナーと反対の通路側に垂れ下がって成ります。

地植えでのいちごの育て方

地植えでのいちごの育て方

育てる時期

いちごの育て方は、一季なり性と四季なり性があり、一季なり性は秋(9月下旬~11月上旬)に植え付け、5~6月に収穫します。四季なり性は春(3~4月)に植えて6~9月、すなわち夏から秋にかけて収穫します。スーパーなどで見かけるいちごの多くは一季なり性で、実が大粒で甘みが濃い種類です。 四季なり性はワイルドストロベリーの交配種なので、夏の暑さや病気に強く、育てやすい品種ですが、今では一季なり性のどの品種も育て方は簡単になっています。育て方の簡単な品種は「女峰」や形と味の良いアメリカ産の「ダナー」、丈夫な「宝交早生」(ほうこうわせ)などがあり、家庭菜園に向いています。

鉢植え・プランターでのいちごの育て方

家庭菜園では畑より鉢植えでの育て方がおすすめです。いちごが育つ様子を間近で見ることができ、実が傷みにくいうえに、完熟したタイミングでいつでも収穫できます。基本的に大きい容器の方が土がたっぷり入り、根もしっかり張るので場所に余裕があれば大きな物を選びましょう。 横長のプランターなら深さ20㎝前後、幅65㎝に3株が植え付けの目安です。他にテラコッタ製のストロベリーポットやハンキングバスケット、ハーベリーポットがおすすめです。ハーベリーポットはいちごが土に付かず垂れ下がって実が成り、敷き藁もいらず、株が3か所植えられるスペースがあります。また水はけの良い構造のプランターなら底上げをする必要はありません。 植木鉢なら6~7号に1株が目安で、鉢植えは、ベランダなど狭い場所で数株だけ育てたい場合に適しています。通気性に優れた素焼きの鉢などがおすすめです。

鉢植えの植え付け

鉢の育て方は、10月頃に深めのプランターに植え付けて翌年の春(5~6月頃)に収穫できるようにします。クラウンが大きくてしっかりしたものを選び、植え付けの2週間前に土作りを済ませておき、クラウンが少し隠れる程度に浅植えします。 鉢やプランターで育てる場合は、日当たりと風通しのいい場所に置き、強い乾燥に注意して、朝はたっぷりの水を与えて日中は萎れないようにします。追肥は1ヶ月後と春先に2回施し、土は容器一杯には入れず、ウォータースペースを2㎝ほどとります。複数の苗を育てるときは、苗を20㎝間隔に置くようにして、ランナーの跡の向きを揃えて植え付ける位置を決めます。 ランナーの跡をプランターの奥側にして植え付けると収穫しやすくなり、丸い鉢なら、ランナーをプランターの中心に向けて植えます。開花後35~40日で色付くので、赤くなったものから順番に、朝に摘み取ります。

室内でのいちごの育て方

一季なり性いちごの育て方は、冬期(11~2月)の朝の気温が0度以下で、室内気温が常に0度以上である場合、日当たりのいい室内で育てると、冬でも実が成る時があります。3月下旬頃から花が咲き始めますが、虫のいない室内では、部屋の温度を25度前後にして人工受粉をする必要があります。また、ランナーが伸びてきたら、栄養分の分散を避けるため株元から切り取ります。 もともと室内で育てる方法は、いちごを育てるのに適した環境とはいえません。いちごは寒さにあたらないと花芽が形成されませんし、結露による根腐れや日光不足の心配があります。夜は結露しない場所に置き、日中は窓を開けて日光に当て、冬は暖房の風に当てたり、暖かい所には置かず、ガラス越しで日光を十分あてて、夜は凍らないように配慮する必要があります。

いちごの育て方のポイントとは?

いちごの育て方のポイントとは?

春から初夏にかけて収穫できるいちごは、レモンよりもビタミンCが多く含まれ、見た目もかわいらしく美味な果実です。 いちごの育て方は植え付けから収穫までの手順を覚えることが大事です。浅植えをする、追肥を忘れない、3月にマルチングを行う、長日植物(日照時間が長くなると開花、結実する植物)なので、日の当たる場所に置く、などのポイントをおさえておけば、確実に実らせることができます。 いちごを収穫したあとは連作障害を避けるために2~3年くらい畑の土を休ませます。連作障害とは、同じ場所で、同じ植物を続けて栽培することにより、発生する病虫害のことをいいます。

肥料

植え付け時期や施肥、収穫できる時期などは、地域によってずれがありますが、ここでは中間地(関東甲信)を例に紹介します。 地植えの育て方は、畑や菜園などに植え付ける3週間前までに苦土石灰を入れて深く耕しておき、植え付けの2週間前に、いちご専用の培養土などの元肥を入れて、スコップなどを使い20㎝以上深く耕して土を混ぜます。地植えはアルカリ性の土が適しており、苦土石灰は土が酸性に変化するのを抑えてくれます。 畝幅を90~110㎝ほど高めに作って水はけをよくしておきます。追肥は植え付けから1ヶ月後に、うねの中央と肩の部分に化成肥料を施して、軽く土と混ぜます。2回目は翌年2月下旬~3月上旬頃に追肥を施します。 いちご専用の培養土「いちごの土」や「いちごの培養土」は保水性、排水性、通気性に優れていて、根の生長に適した環境を作ってくれます。また追肥用のいちご専用の肥料も売られていて、初心者には手間いらずで失敗も少ないためおすすめです。

プランター

プランターや鉢植えの育て方は、コンテナに3株植え付ける時に、標準型(20㎝×65㎝×20㎝、12ℓ)のプランターにウォータースペースを2㎝とって、用土1ℓあたり粒状肥料を5~6gほど混ぜた培養土を入れます。 排水性を良くするため、プランターの底に鉢底石を敷きますが、水はけのいい肥料の土を使っていれば必要ありません。これも種や苗を植え付ける2週間前までに土つくりを済ませておきます。 いちごの定植後の育て方としては、1ヶ月過ぎたら1回目の緩効性肥料を追肥して、2回目は翌年の2月下旬~3月初旬に同じ緩効性肥料を施します。緩効性肥料とは、土の中でゆっくり長く効く肥料のことで、それに対して、与えるとすぐに効果があらわれる肥料のことを速効性肥料といいます。

室内

ベランダでのいちごの育て方としては、有機質を主体に土とよく混ぜ、植え付け10日前には用意して十分湿らせておきます。65型で3~4株くらいがいいでしょう。1株あたりの用土量は2ℓ以上を目安にします。 土の用土量が少ないものほど乾燥しやすいので、土の乾燥に注意します。その後は畑や鉢植えでの育て方と同じで、1ヶ月後と春先の2回に薄めた液肥を施します。固形肥料は強すぎて根に影響がでるので、500倍に薄めた液体肥料がおすすめです。 地植えやプランター、室内の育て方の場合でも、チッ素成分過多の肥料は、いちごの花や実が十分生長できなくなり、充実しませんので、「いちごの肥料」などリン酸成分の多い肥料を選びましょう。 ほかにも、肥料の与えすぎが原因で、根が傷み、ひどくなると根腐れをおこして枯れてしまう肥料やけは、使用する際に説明書きをよく読み、適切な回数と用量を守って使えば容易に避けられます。

水やり

水やり

畑や鉢植えでの育て方の場合は、加減に気を付けて水やりすることが大切です。畑で浅植えをした後、たっぷり水やりをします。 地植えの育て方だと、朝・夕の涼しい時間に萎れてない限り、水やりの必要はあまりありません。また、水を与える時は、葉っぱにかけると病気になりやすくなるので、葉っぱにかからないように注意し、冬場も用土が乾いていたら少なめに与える程度にしましょう。 プランター栽培の育て方だと、植え付け後に苗の様子を見ながら、しばらく水やりを控えてください。そうすると根が広く張ります。土が乾いたら、朝に鉢底から水が流れるくらいにたっぷり水を与え、日中に植物が萎れないようにします。冬場も過度の乾燥に注意して水やりを続けてください。

間引き

間引き作業は、畑や菜園の地植えでの育て方でも、プランターや鉢植えの育て方の場合でも同じです。秋から冬の間に茶色に枯れてしまった葉っぱやランナー、花芽は摘み取り(摘花)、株を充実させるようにします。秋にいちごの花が咲くことがありますが、実はほとんどつけないので、摘み取ります。 3月中頃までは、咲いた花や蕾を摘み取り、収穫の前や収穫中に伸びてくるランナーや古い葉も摘み取るようにします。また、大きくならなかったり、形がいびつないちごなども早めに摘み取り(摘果)、残りのいちごの実りを充実させましょう。

人工受粉

畑などの育て方だと、蜂や風などの助けを借りて受粉させることができますが、ベランダや室内でプランターなどの鉢植えでの育て方の場合、実を大きくさせたり、色や形を良くするためには人工受粉をする必要があります。 毛先の柔らかい毛筆用の筆などを使って、咲いている全ての花の中心付近を、順番に内側に向かって均一に軽く撫でます。これを確実にするために、作業を数回くらい何度も繰り返します。

病害虫

畑の育て方でも鉢植えの育て方でもちょっとした不注意で病気になったり、虫が付く可能性があります。うどんこ病はかびが原因で発生し、名前のとおり、うどん粉をふりかけたように、葉の表面がぽつぽつと白くなり、やがて葉や果実に広がる病気です。肥料や水分が多すぎて軟弱に育ったり、太陽光線が不足した時などに多く発生する病気です。 うどんこ病にかからないためにも、肥料過多や雨があたらないように注意し、太陽光線に十分当てて育ててください。被害が出た葉は早めに摘み取り、薬剤を散布します。 灰色かび病もかびが原因で、湿気が多い時に果実や幼果に菌が入りこみ、腐らせてしまう病気です。熟した実は早めに摘み取り、実が直接地面に付かないように注意して、風通しのいい所に置くなど、乾燥を心がけた育て方をしましょう。一度かかった部分は回復しないので、早めに摘み取ります。

害虫

アブラムシは茎などから汁を吸い取って植物を弱らせる他、ウイルスを運んでくることもあります。新芽の葉の間などに隠れているので、時々葉をめくってチェックします。発見したらガムテープなどで取り除き、殺虫剤を散布します。肥料をあげすぎると発生しやすいので、追肥は適量を守りましょう。 ハダニは夏の高温期になると葉に付く害虫で、発生したら、毎日の水やりの際に、葉の裏表にしっかり水をかけることを繰り返すことで被害が収まることが多いです。 ナメクジは夜に出没し、新芽や葉を食べてしまう害虫です。湿度が高くじめじめした所を好みます。見つけたら割り箸などで取り除き、プランターの下もチェックしましょう。 コガネムシの幼虫は夜活動し、根を食い切って株を倒します。昼は土の中に隠れていることが多いので、被害に気付きにくく、探し出して取り除きます。

根腐れ

排水が悪い畑では、いちごの生長が停滞してしまい、最後は枯れてしまいます。高畝にして水が溜まらないようにするなど、排水性を良くするための対策をしてください。

鳥害・獣害

いちごの実が赤くなりだすと、ヒヨドリなどの鳥や小動物に狙われますので、防鳥ネットや防虫ネット、寒冷紗などを張って対策をしましょう。防虫ネットは、虫がネットの中に入って受粉が行えるように、ネットの裾を少し開けておきます。

マルチング

3月に入ると、いちごは休眠状態から徐々に活動を始めるので、防寒対策を解除し、結実までの育て方としてマルチングを行います。 マルチングによる地植えの育て方は、2回目の追肥の後、黒マルチを張ります。2~3月に畝の周囲に溝を作って、畝の上からフィルムをかぶせ、一方の溝に土を入れてフィルムの片方を押さえます。苗の位置をハサミで十字にカットして株全体を出します。最後に畝にフィルムを密着させながら、フィルムをピンと張って、もう片方の溝に土を入れ押さえて完了です。 マルチングによるプランターの育て方では、植え付けがすんだら黒マルチで株回りの土を覆ってください。マルチングには保温、保湿、雨や水やり時の泥のはね上がりによる病気の予防、果実の汚れや腐敗防止などの効果があります。

苗作り

収穫が終わったいちごから伸びるランナーを使って苗作りをします。ポリポットに培養土を入れて、親株からランナーが伸びてできた2株目の子株(孫株)を植えます。2週間ほどで根が活着するので、株が安定してきたら、ランナーを3㎝ほどの長さを残して切り取り、独立させてください。 親株からでた1番目の子株は、生育が不安定になりやすく、実がつきにくいので放置します。2番目の子株(孫株)は状態の良いものを選んでください。親株はもう勢いがないため、残さないで処分しましょう。

種からの育て方は発芽率が非常に低く、苗を買うか、ランナーで増やした株で育てるのが一般的です。いちごから採った種は発芽率が悪いので、販売されている種を使いましょう。 種まきの前に土作り(元肥)をしっかり行います。有機質に富んだ土を心がけて、野菜用の土にいちご用の肥料を施すと簡単です。最初に清潔で無肥料の土を使ってポリポットなどで育てておき、後から有機質に富んだ土のプランターに移し替えるのがベストです。 種まきのタイミングは夏の初め頃で、好光性種子なので発芽には光が必要です。発芽に最適な気温は15~25度で、夜が冷え込む場合は室内で発芽させます。直接プランターにまく時には3か所の点まきでそれぞれ3、4粒まきます。

種子からの育て方

ポリポットで育てていた場合、葉が4~5枚ほどになったらプランターへ植え替えします。プランターへ直まきしていた場合は必要ありません。 発芽した後の育て方は、本葉が2枚出たら、1か所1本に間引きします。肥料の与えすぎは病虫害の原因になるので、追肥は適量だけ与えます。土作りを怠らなければ夏から冬の追肥の必要はありません。怠った場合は、夏の生育期に3週間おきに液肥を与えてください。 葉が茂りすぎると病気になるので、過密しているならハサミで減らしましょう。外で越冬させる場合、夜間の気温が0度以下になる場合は水やりを控えます。おおよそ植え付けから2ヶ月程で収穫できます。

いちごの季節別の育て方は?

いちごの季節別の育て方は?

いちごは畑などの地植えでの育て方と、プランターなどの鉢植えでの育て方では多少違いがあります。またベランダや室内の場合の育て方も屋外とは環境が異なるので、栽培方法が違います。夏場と冬も季節によっていちごの育て方が異なり、夏は苗を育てる時期で、冬は越冬するために休眠状態に入る期間となります。

夏

いちごの夏採り栽培時期は、3~4月に植え付けて、6~9月に収穫(四季なり性)しますが、家庭菜園で露地栽培する場合は、一季なり性の方が収穫も大きく育てやすいので、初心者に向いています。 一季なり性の場合、6月以降はランナーがどんどん伸びる時期です。7月中旬から8月下旬の間は、ランナーを切り離して苗床やポットに植えて独立させます。深植え、浅植えに注意して、ポットの用土は鹿沼土や赤玉土など、排水のいいものを選びます。肥やけしやすいので、活着後に少量の肥料を施します。 苗を植え付ける9月下旬か10月下旬頃までに、少しの肥料と潅水を心がけて育てれば、立派な苗になります。雨にあてても大丈夫ですが、雨よけすると、炭そ病の予防になります。畑で育てると、根が十分に張った立派な苗になります。ポットに比べると潅水などの管理は楽ですが、炭そ病に注意してください。

冬

いちごは11月~2月末くらいまでは休眠期(活動を停止し、寒さが厳しければ厳しいほど身を守ろうとしてほとんど生長しない)に入り、中間地(関東甲信、東海、近畿、中国、九州北部)や暖地(四国、九州南部、沖縄)での越冬は容易ですが、最低気温が10℃を下回る地域や根雪のある地帯での育て方には細心の注意が必要です。 いちごは寒さに強いですが、北風や雪、霜などに当たると葉が弱ったり枯れてしまうことがあるので、風よけや雪よけを行う必要があります。厳寒期(12月下旬~3月中旬)の寒冷地(北海道、東北、新潟、北陸)では、敷きわらや寒冷紗などを株の上からかけて保温します。

いちごをたくさん育てて美味しくたべよう

いちごをたくさん育てて美味しくたべよう

ケーキやタルト、大福などのスイーツの材料として使用され、食べられるいちごは、家庭菜園での育て方で簡単にできます。いちごは寒冷地でも越冬できるほど寒さに強く、暑い場所でも適切な育て方をすれば、しっかりと実をつけて、ほぼ全国の地域で家庭菜園を楽しむことができます。 丈夫で多く実をつけるいちごや、甘くて大粒の実が成るいちごなど、畑やプランターで育てやすい品種が多く出回っています。今は手軽に始められる栽培キットも販売されているので、この秋からぜひトライして、春にはたくさんのいちごを収穫して美味しく食べましょう。

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