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出向の意味|職業別/立場別/出向先別・出張や左遷などとの違い

更新日:2020年11月20日

言葉の意味

親会社から子会社への出向を命じられた、と聞くと、マイナスのイメージを持つ人も多いでしょう。しかし出向とは悪いことなのでしょうか?出張や左遷などとの意味の違いはなんでしょうか?今回は、出向の意味や出張・左遷などとの違いについて説明します。

出向の意味とは?

出向と聞いて、どのようなイメージを連想するでしょうか。左遷のようなマイナスの言葉と捉えている人も多いでしょう。まずは出向の意味から解説します。 出向とは、会社が社員との雇用契約を残したままの状態で、業務命令で社員を子会社や関連会社に異動させ、就労させることです。給料は出向元の会社が支払いますが、指揮命令権は出向先に移行します。 これまで慣れ親しんだ会社や仕事・同僚と離れることは、時に疎外感を感じることもあるでしょう。しかし出向とは悪いことなのでしょうか。また、出向したことによって、その後のキャリアにどのような影響があるのでしょうか。

仕事への影響は?

出世コースから外れ、社内では年齢に見合ったポストを用意できない社員に対し、子会社や関連会社のそれなりのポストを与える、片道切符の処遇、このように出向をイメージしている人は多いでしょう。出向に関するドラマや小説の影響も少なくありません。 しかし近年は、期待をかける社員に対し出向を命じる会社が増えています。目的は、社外で経験を積ませてスキルアップさせ、成長した段階で重要な戦力として呼び戻すためです。その後のポストを約束している場合もあります。 社内の経験だけでなく社外の経験も積むことができるので、仕事の内容が変わる可能性はありますが、総合的なキャリアアップのチャンスに繋がることが多いでしょう。

職業別の出向の意味とは?

一口に出向と言っても、職業が違うと意味にも変化があります。それぞれの職業が持つ役割によって左右されるからです。 以下では、企業(専門商社)役員・商社(総合商社)役員・サラリーマン(役員を除く労働者)・銀行員・公務員・警察官(公務員の中でもやや特殊)について解説します。

企業(専門商社)役員

ある特定の専門分野において、営業ビジネスを展開しているのが専門商社です。事業領域が限られているため配属のリスクが少なく、出向の際も、同分野の海外子会社の立ち上げを任される場合などがあります。時には専門分野でのワールドワイドな経験を積むチャンスと捉えることができるでしょう。

商社(総合商社)役員

事業規模の大きさをいかした、事業投資ビジネスに力を入れているのが総合商社です。ほとんどの業務は子会社や関連会社に移管しているので、配属先によっては、自分が希望していた業界で働けない可能性もあり、出向の際も同様です。 しかし、専門性を必要とされながら、取引先の橋渡しをするなど総合的なバランスを求められるので、総合商社での出向は幅広い知識と経験を得て発揮できるチャンスと言えるでしょう。

サラリーマン(労働者)

役員とは違い、労働者たるサラリーマンにとっての出向は、出向先も多岐に渡りますが、経験を積むための修行の場と言えるでしょう。 時には全く畑違いの仕事をすることになりますが、出向先で経験を積み業績を拡大して、一定期間後に本社に戻って戦力として働くことを求められている場合が多いです。

銀行員

銀行員は出向が多いことで知られていますが、銀行の性質上、やや特殊と言えるでしょう。出向の目的には、取引先の経営を改善するために銀行員が出向し、全てではありませんが経営をコントロールする場合と、特に経験を積むために財務省や経済産業省などの公的な機関へ出向する場合があります。

公務員

安定したイメージのある公務員ですが、公務員にも出向はあります。そこには国家公務員と地方公務員の垣根を無くし相互に出向する場合や、時には民間企業への出向もあるでしょう。出向期間は1年間が主流ですが、それ以上になる場合もあります。 公務員の出向の場合は特に、エリート候補の人材に経験を積ませることを目的としている場合が多く、それ以外では人的交流を目的としています。 民間企業への出向も目的はおおむね同じです。時にはカルチャーショックを受けて挫折してしまう人もいますが、公務員だけをしていては得られないような人脈を、身分を保証されながら構築するいい機会と言えるでしょう。

警察官

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初回公開日:2017年10月18日

記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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