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みょうがの育て方の基本とコツ|株分け作業と冬越し対策

ガーデニング

暮らしを豊かにする野菜作りにチャレンジしませんか。細やかに世話をすれば応えてくれる野菜づくりをたのしみましょう。なかでもみょうがは植えっぱなしといわれるほどに手軽に栽培でき、しかも収穫をながく楽しめる野菜です。みょうがづくりにぜひ挑戦してみましょう。

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自然の恵みをその手で育てて

自然の恵みをその手で育てて

暮らしの豊かさが、お金や地位以上に目を向けられるようになりました。最近は、ことに食についてスローライフが目指され、実践されるようになっています。植物に親しみ育てる暮らしや育てたものをいただく暮らしを実践してみませんか。本当に大切なものは手間ひまがかかります。 例えば、庭のプランターの小さい野菜は土から準備して植え毎日世話をすることで、スーパーに並ぶものとは違う愛おしい味わいのものとなります。また、その世話をしたことを誇らしいと思えます。忙しい時には時間も取りにくいでしょうが、自分が育てた新鮮な植物を味わう一時は、他では得難い豊かさを持っています。 今回は、みょうがにチャレンジしてみましょう。

みょうがを育ててみよう

みょうがは、汁物のみとなり刺身のつまになり、お漬物にもなる、香り豊かな日本の野菜です。原産はアジア東部の温帯地方ですが、平安時代にはもう重要な野菜として栽培された記録があります。江戸時代の農書によれば、農家では各戸必ず栽培していると紹介されています。時代を通して育てられ食されてきています。 みょうがは多年草です。普通みょうがの名で呼ばれ食べられているのは、この植物の花穂の部分です。地下茎から花穂が地上に出てきます。中に花がありますが、日本の栽培では普通種は結ばず、地下茎で増えます。また、みょうがの花穂ばかりでなく、新芽もミョウガダケとして生産されています。どちらも独特の香りと辛味がします。

みょうがの好む土

みょうがの好む土

土の良し悪しは、植物にとってとても重要です。植物は土に根を伸ばして体を支え、必要な養分、水分、そして酸素を摂ります。一般的に植物が好むのは、肥料や水持ちの良い、また水はけの良い土です。団粒構造と言って土に適度に隙間があることが必要ですから、堆肥など有機物を混ぜ込んでしっかり耕すことが大切です。 また、日本では雨のせいで土が酸性を帯びているので、中和させなくてはなりません。苦土石灰をまいてやることで調整します。土を作るのは大変な作業ではあります。みょうがを育てる土の場合も一般的な植物と同じです。 ただ、ありがたいことに今は市販の培養土が販売されていますから、それを使うと便利です。培養土の中には土が程よく調合されており、また肥料成分も加えられています。

みょうがの種株とは

植物の育て方といえば種からと思いたいところですが、みょうがは違います。染色体数が55と五倍体のためか、あるいは温暖期間が短すぎるからか、日本の栽培では花は咲いても、まれにしか実はなりません。みょうがは、地下茎で育てて増やします。 地下茎つまり種株は、ホームセンターや種苗店、驚くことに百均でも売られており、とても気軽に買うことができます。春植えものと秋植えのものがありますが、どちらも収穫は夏の間です。 種株は、土の付いた根の塊として売られています。しっかり芽がついているものを選びましょう。これが発芽してすらりとした葉が伸びてきます。乾燥しすぎたものや傷んでかびたりしたものを選ばないように、よく見て購入しましょう。

みょうがの苗を手に入れよう

種株でなくてポット苗を選ぶという方法もあります。小さい葉が出たものですが、これは種株についていた芽がちゃんとのびて葉の出たものです。芽がちゃんと出ていることで、安心して栽培を続けられるのが良いところです。 みょうがのポット苗を手に入れたら、土の付いたまま植えましょう。地下茎が広がるので、プランターなら大きめのサイズのものが良いでしょう。植える時は、土に苗ポットより少し大きな穴をあけ、隙間がないように植えます。そして、しっかりと水やりをしてやりましょう。 みょうがは多年草ですから、一度植えたらしばらくはそのまま収穫ができます。三、四年は植え替えがいらず、美味しい新鮮な辛味野菜がいただけます。

みょうがの肥料の施し方

みょうがは育てるのが易しいといわれますが、土に養分が含まれていることが大切です。肥料は、植え付けの時土に施しておくものと、追加して与えるものがあります。植物の生育には、チッソ、リン酸、カリの元素が必要です。植え付けの際に土と一緒に耕し、じっくり働かせるものを元肥といいます。 また、追肥は元肥の力の弱まった頃、プラスして早い効果を求めます。即効性のある化学肥料を土の表面に混ぜて使います。必要なだけはかってやりましょう。また、液体の肥料もあります。 植え付けの時にまず元肥を、6、7月になったら追肥をやると良いでしょう。元々茂る力の強いものなので、それほどしばしばやる必要はありません。

みょうがの水やり

みょうがは夏に収穫されますが、実は乾燥と直射日光を嫌う植物です。場所としては、他の野菜には使えない日陰などに植えると良いです。つまり、乾燥から守ることはみょうがを育てるのにとても大切なことです。株もとに藁などを敷いてやると同時に、日頃の水やりが大切になってきます。植え付けの時は、特にしっかり水やりをしましょう。 プランターに植える時には、水やりを忘れていると土が乾燥しきってしまいますから、気を付けましょう。水が大切なのは他の植物と同じです。土に含まれた養分の元素をイオン化して取り込みます。水がないと栄養不足になってしまいます。みょうがが健やかに育てるように環境を整えてやりましょう。

日当たりとみょうが

みょうがという植物は、乾燥と直射日光を嫌うという特徴があります。日当たりの良い場所を好む一般的な野菜作りには決して向かないような場所が、かえってみょうがにとって良いです。そのため、江戸時代の農書のあるように農家が各戸で植えていたというのは、効率的なスペース利用です。 植物は、性質に従って育ててやることが大切です。みょうがも、植える場所やプランターを置く場所はしっかり選んでやりましょう。 みょうがを育てたいけれど、何も覆うものがない場所しか確保できない場合は、葦簀などの日おおいをかけてカバーしてやることもできます。また、フェンスにつる植物を這わせることでみょうがの上を覆わせるというのも良いでしょう。

いよいよ収穫

いよいよ収穫

土に植え育ててきたみょうがの収穫は、最初の年は九月から、二年目からは七月には可能になります。みょうがの子と呼ばれる花穂の先が株元の土から顔を出しますから、それを見逃さないようにしましょう。手で花穂の根元をぽきんと折って収穫です。 香り高く美味しいみょうがをいただくためには、この時期を見るのがポイントです。まだ咲かない固い状態で収穫しましょう。遅くなったら柔らかくなってしまいます。直射日光を嫌うみょうがのために、株もとに落ち葉やわらを敷きこんだりしていますから、余計に見失いがちです。 ここは美味しく食べるため、家族を喜ばせるために頑張りましょう。パックに入れて売られていたものでなく、自ら育てその手で折り取ったみょうがで食卓を飾りましょう。

みょうがの植え替え

みょうがの植え替え

みょうがは、年ごとに植え替えがいるわけではありません。植えっぱなしで育てられ、収穫ができる手軽な作物です。ただ、プランターなどに最初に植えてから三年四年と経ってくると、だんだんに収穫量が落ちてきます。成長した地下茎で窮屈になります。そのような時には、地下茎を掘り出して植え替えてやることが必要です。 この作業をするのは、寒い冬から春先にかけての時期です。株分けをして、土も新しくして植えなおしてやりましょう。同じ作物ばかり繰り返して作り続けると、連作障害が起こってうまく育たなくなります。みょうがも、肥料を漉き込んだ良い土にゆったりと植えなおされると、再び次々に取れるようになるでしょう。

株分けをしてみましょう

みょうがを植えてから4、5年もすると、絡んだ地下茎の間から花穂が出てきにくくなり、せっかく次々に取れていたみょうがの収穫が落ちてきます。そのような時は植え替えをし、同時に株分けも行ってやりましょう。 冬場、みょうがは休眠している状態です。地下茎をそっと掘り出して、15センチから20センチばかりに切りましょう。芽の付いたその一つ一つが新たな種株になります。最初に購入した時のように新しい土を準備し、肥料を施して深さ5センチばかりに植えこみましょう。水もしっかりやりましょう。 やがて、新しいみょうがの苗が出てきます。鉢やプランターにわけたなら、お友達に分けてあげても喜ばれます。

栽培環境別みょうがの育て方のコツ

栽培環境別みょうがの育て方のコツ

地植えにするとき

みょうがは乾燥と直射日光を嫌いますから、日当たりが悪くて他の野菜の植えられないところを利用することができます。土を整えて肥えさせる工夫と、水はけ良く、また乾燥させない工夫をしていきましょう。みょうがを作る予定の場所には、植える2週間前には苦土石灰を地面に白くまき、中和してやります。 また、1週間前には土に有機肥料を漉き込んで、肥えた土にしてやりましょう。地下茎が這って増えることも考えて、ゆとりのある場所どりをしてやるとよいでしょう。みょうがを植えたら、藁や落ち葉で株もとを乾燥から守ってやりましょう。水やりは欠かせません。忘れないようにする工夫としてプレートなどの目印をつけてやると、世話をする励みにもなります。

プランターに植えるとき

みょうがをプランターに植えるのは、手軽に作るのに良いでしょう。みょうがを育てると地下茎が広がりますから、窮屈にならないようサイズは大きめのものを選びます。プランターは、水はけの良い仕組みになっていますが、底にごろ土を仕込んでから野菜培養土を入れるとさらに水はけが良くなります。 地植えと違って、場所を移動できるのがプランターの良いところです。季節が移ると、太陽が移動して日差しの角度も変わってきます。植えた時には大丈夫だったのに、思わぬところまで日が差し込んでしまうなどというケースもあります。急にその場所が必要になることもあります。そのような時も、プランターならば別の場所に移動させることができます。

ベランダでみょうがを育てる

ベランダは、一見快適な空間のようですが、植物にとっては実はかなり過酷な環境です。照り返しが強くありますし、エアコンの室外機が置かれている場合もあります。高層階のベランダならば強い風が吹きつけます。 また、ふとんや洗濯物を干す場所であれば、せっかくのびた葉をちょっとしたことで傷めたりすることもあるでしょう。事前にしっかり計画を立てて、みょうがを育てる環境を準備してやりましょう。 プランターの下にレンガを入れて高温になるのを防いだり、株もとに藁などを敷き、上に葦簀をかけて乾燥や日光や風から守ってやったりと、細やかな心遣いで世話をしてやれば、そこはみょうがにとっても快適な場所となるでしょう。

みょうがに冬越しをさせる方法

みょうがに冬越しをさせる方法

みょうがは、秋になると地上部分の生育は終わります。びっしり茂っていた葉や茎も冬には一面枯れてしまいます。せっかく育てたのにと心配してしまいそうですが、これで終わってしまったというわけではありません。 みょうがは宿根草です。秋から春にかけては、みょうがの地下茎は地面の中で休眠状態に入っています。そして、春になるとまた地面の上に芽を出し、しっかりと葉を茂らせます。二年目の方がよくできると言われます。 みょうがは、特に寒さに弱い植物ではありませんから、休眠の時期はそのまま土の中で眠らせてやりましょう。凍結などが心配であれば、上にしいている藁や落ち葉を増やしてやったり、土をかけてやっると良いでしょう。

北海道でみょうがを育てる

最初は、地面からほっそりと遠慮がちに芽を出すみょうがですが、日陰や雨が多いなどといった悪条件に負けない強い植物として、日本中でしっかり茂っています。 冬の厳しい北海道の小樽市の家庭菜園でも、最初に衝動買いした百均のみょうがが茂りに茂って、ついには庭の一隅を占領するほどになっているという報告があります。小梅太郎さんのブログ「小梅太郎のそこそこ家庭菜園」の中で良い写真がたくさん紹介されています。

記事を見てみると、特にとりたてての世話はされてはいません。寒さに対してもみょうががとにかく強いことがわかります。日本の歴史を通じ、ずっと人々に育てられてきた理由もそのあたりにあります。

みょうがで土とつながりましょう

ミョウガ3号ポット4株セット[茗荷・香味野菜の苗]
ミョウガ3号ポット4株セット[茗荷・香味野菜の苗]

「暮らしの中に緑を」と言葉では簡単に言えますが、ちいさい植物も、いざ毎日かかわりあい続けるとなると世話は大変です。悪条件に強いといわれるみょうがでも、水やりを全く怠って乾燥させてしまうと枯れてしまいます。 細やかに気持ちを配ることを植物は教えてくれます。さまざまのことを、知らず知らず我慢しながら人は暮らしています。丁寧に気を配ってもらうことのうれしさを、世話をすることで緑から教えてもらいませんか。自分とのかかわりも人とのかかわりも、そこから豊かに広がります。 難しい栽培だと心に負担が大きくなりますが、育てやすい植物なら安心です。収穫できると自信が持てるようになります。みょうがの香りを楽しむ豊かな暮らしをしてみましょう。

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