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初七日の香典マナー|香典袋の注意点・金額・渡す際の注意点

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初七日(しょなぬか)とは本来は故人が亡くなってから七日目に行われる追善供養のことです。告別式などが終わって間もない時期、もしくは直後に行われるため、その際の香典のマナーといってもピンとこない人の方が多いでしょう。今回は初七日の際の香典マナーをみていきます。

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初七日の香典袋はどのようなもの?

初七日(しょなぬか)とは故人が亡くなって七日に行われる仏教の追善供養(故人の成仏のための供養)のことです。ただし、現代の葬儀においては葬儀の簡略化に伴って、告別式の日に故人の火葬のすぐ後に親族だけで集まって行うケースも増えてきています。 このため、場合によっては告別式が終わり弔問客のほとんどが帰宅した後に行われるため、初七日の際の香典をどのように用意し、どのように遺族の方に手渡せばよいか、またどのような香典袋を用意し、そこにどのような表書きをすればよいかについてご存知ない方も多いでしょう。 そこで今回は、初七日における香典にまつわるマナーについて一緒に見ていきましょう。そして、まずは香典を包むための香典袋について見ていきます。

のしはどのようなものが適切なのだろうか?

初七日の香典袋は、普通に葬儀などの際に用いられる不祝儀袋(弔事の際に一般的に使われる袋のこと)を使うのが一般的です。 このため、文房具屋やコンビニで普通に販売されている香典袋を購入して使用しても特に問題はありません。 なお、断っておきますと、初七日を含め弔事や仏事においてはのしはつけません。というのは、のしとは本来、結婚などのめでたいこと(慶事)があった際にのし袋やのし紙の右上につける飾りを意味しているためです。そのため、弔事の場合はのしをつけないのがマナーとされています。

水引きや色についてはどのようなものを用意すべき?

まず、香典袋に使う水引については、弔事を示す白黒の結びきりのものを用意します。香典袋によってはあらかじめ水引のデザインが印刷されているものもあるので、もし水引を自分でうまく結ぶことができない場合などは、そのようなデザインの印刷されたものを用意するとよいでしょう。 このほか、白黒よりも藍銀や双銀などの銀色の入った水引も用いることができます。余談ですが、香典袋に白黒の水引を使うのが適切とされるのは四十九日の法要までであるため、初七日のような四十九日が明けていないうちの法要では適切ですが、一周忌などでは使わないようにしましょう。

初七日の香典袋の書き方はどうすればいいのだろう?

初七日の香典袋を用意できたら、次は表書きをどのようにすればよいかという問題に行き当たります。告別式などに手渡す際と同じように書けばいいのか、それとも初七日独特のマナーがあるのかどうかについてつい考え込んでしまう方も少なくないことでしょう。 ここでは、表書きや名前をどのように書けばよいかなどについて見ていきます。

表書きはどのように書くべき?

まず、表書についてですが、多くの方にとって香典袋の表書きといえば、「御霊前」や「ご仏前」などをイメージする方が多いことでしょう。 初七日の時点での表書きは「御霊前」が一般的には適切です。というのは、仏教では故人は四十九日が明けるまではまだ成仏している状態ではなく、いまだ霊のままの状態であるためです。なお、「御仏前」の表書きが適切とされるのは、四十九日の法要が明けて一周忌などを迎えてからとなります。 ただし、浄土真宗や曹洞宗などの場合は初七日でも「御仏前」と記載するのがマナーとなります。詳細はまたあとで触れることとします。

墨はどのようなものを使えばいいの?

香典袋の表書きに用いる墨のマナーについて聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか?つまり、お通夜や告別式においては、故人の死を悼む意味を込めて薄墨で表書きを記すのがマナーとされている、というものです。 さて、告別式が終わって間もないころに行われる初七日においても香典袋の表書きに薄墨を使用すべきなのかといえば迷うところです。 が、結論から書きますと、初七日の香典の場合は普通の墨を使用してかまいません。というのは、初七日は故人がこれから先成仏し、来世で健やかに暮らすことができるように願うための仏事の最初であるため、むしろ故人の死を悲しむ段階ではないためです。 ただし、故人の死はとても悲しいものであるため、悲しく思う気持ちはそのまま持っているのはかまわないことです。

名前の欄はどのように書けばいいのだろうか?

表書きのうち名前は水引や、水引のデザインよりも下に書くのが一般的です。 この際、基本的には香典を渡す本人の名前をフルネームで書きます。これは、どの宗派においてもいえることですので、特に心配することはありません。

初七日の香典の金額は?

いよいよ香典の中身となる金額のお話です。告別式などでもすでに香典としてある程度の金額はお渡ししただけに、さらに初七日ではどのくらい渡せばよいかわからないという人も少なくありません。ここでは、初七日の香典の相場や包み方について見ていきます。

相場はどのくらいが適切?

まず、初七日の香典の相場について見ていきましょう。実は、初七日が告別式と同じ日に行われるか、また別の日に行われるかによってや、故人との関係性によって包む金額も大きく異なってきます。 まず、告別式と同日に行う場合はそれほど大きな金額出なくても大丈夫です。具体例を出すならば、親族の初七日であれば1万円から5万円、友人や知人、お世話になった方であれば3000円から5000円ほどというところです。 告別式と別の日に行う場合は、同日に行う場合に比べ多少金額が多めになります。故人が親族であれば1万円から10万円、友人や知人、お世話になった方であれば3000円から1万円が相場となってきます。 なお、ここに記したのはあくまでも目安で、故人との関係性や香典を手渡す年齢によっても多少金額が変わってくるので、詳しいことはさらに調べてみるとよいでしょう。

香典の包み方はどのようにすればいい?

初七日の香典の金額とともにもう1つ気になる問題が、香典の包み方です。こちらについても見ていきましょう。 特に初七日が告別式と行われる場合、告別式の香典と同じ袋に包んでよいのかどうか悩む方も多いのが現状です。 結論から書けば、初七日の分は告別式の分とは別に包むようにするのがマナーです。告別式と初七日はまた別の仏事であるうえ、初七日の場合は故人の成仏を願う意味合いがあるため、墨の種類も代えて別に用意する必要があるためです。 このため、初七日の香典袋の右上には「初七日」と記すのもマナーとされています。

初七日の香典はいつ、どのように渡せばいい?

初七日の香典の準備が整ったら渡すだけとなります。その渡し方もどのようにすればよいのか悩む方もいるのではないでしょうか? ここでは、初七日の香典の渡し方について見ていきます。

手渡しのタイミングや渡し方はどうするのが適切?

まず手渡しのタイミングについてですが、告別式と同じ日の行われるか別の日に行われるかで方法が少し変わってきます。 告別式の日と別に行う場合は、受付でお悔やみの言葉を伝えながら手渡せば大丈夫です。 一方、告別式の日と同日の場合は、火葬から戻った後に初七日の法要が行われる会場に香典を手渡すための場所が設置されております。やはりこちらの場合もお悔やみの言葉を伝えつつ、手渡すのがマナーです。 なお、最初から初七日の法要への出席がわかっている場合は、告別式の受付の際に一緒に手渡すことができる場合もありますので、その場合は受付の方に確認してみましょう。

地域別の初七日の香典のマナーとは?

実は初七日にも地域によっては特別なしきたりというものがあります。そしてそれは香典にまつわるマナーにも反映されている場合も少なくありません。 ここでは、地域別の初七日の香典にまつわるマナーについて見ていきましょう。

沖縄の場合

沖縄では初七日の法要を周忌焼香(ナンカスーコー)と呼ばれるやり方で四十九日までの間、1週間ごとに行います。ただし、近年の葬儀スタイルの変化によってこのような伝統的な初七日を行う家庭も少なくなってきました。 ただし、伝統的にナンカスーコーを行う場合は、週ごとに香典を包む必要が出てきます。その場合は、1回あたりの香典の金額を比較的少なくすることで負担をなるべく軽くすることもできます。このため、1回あたりだいたい1000円から3000円が相場になります。

関西の場合

関西での初七日は実は、数え方が関東と違ってきます。関東の場合は故人が亡くなった日から数えて7日目に執り行いますが、関西の場合は故人の亡くなった日の前日から数えて7日目が初七日になるのです。 さて香典に関するマナーについても少しだけ関東と違いがあります。それは、水引についてです。黒白や双銀のものだけでなく、黄白のものも使われます。もちろん、黄白のものは関東では使わないので、間違えないようにしましょう。

北海道の場合

北海道では全体的に初七日や四十九日の法要をまとめて行うケースが多いです。これは、北海道という土地が明治時代以降に多くの開拓民によって開拓された歴史があるためです。 その当時はみんな開拓に忙しく、葬儀にそれほど時間を割いている余裕がなく、時間を節約するために考え出されたのが告別式や初七日、四十九日法要をまとめて行うというやり方です。 なお、香典についても記載の仕方が少し独特です。香典袋には名前の欄に会社名まで記し、裏面に金額まで記します。そのうえ、香典用の領収書まで発行されます。こうすることで遺族側が後日、香典についての整理を行ううえでの負担が軽くなるのです。もちろん、これも開拓時代の風習の名残からきています。

宗派別の初七日の香典マナーはどのようなもの?

初七日の香典のマナーについては宗派別でも独特なものがあります。ここでは、浄土真宗と曹洞宗の事例を基に、宗派別のマナーを見ていきます。

浄土真宗の場合

最初の方で少し触れましたが、浄土真宗では初七日の香典袋の表書きには「御仏前」と記載します。 実は浄土真宗には霊魂の存在という考えがありません。浄土真宗では人は死後、阿弥陀如来のお力によって救われ、極楽浄土で生まれ変わり成仏するとされているためです。このため、初七日の段階でも「御仏前」と記すのがマナーです。

曹洞宗の場合

初七日の香典袋の表書きに「御仏前」と記載するのは曹洞宗でも見られる話です。が、その理由は浄土真宗のものとはまた異なるものです。 曹洞宗の場合は、極楽浄土というものが存在するとは考えません。そして、極楽浄土で成仏するまでの期間があるとも考えない(つまり、亡くなれば即仏様になっていると考える)ため、初七日の段階で「御仏前」の表書きを記すのです。 なお、曹洞宗は座禅を軸とする禅宗の一派です。このため、曹洞宗以外の臨済宗といった禅宗でも初七日は「御仏前」と表書きとして記載します。

初七日の香典のマナーはぜひ覚えておきましょう

初七日の香典にまつわるマナーについて見てきましたが、いかがでしたか? 近年では初七日は告別式と同日に行われるケースも多く、その際には告別式とは別に香典を用意する必要があるなど、あわただしく準備することになることも少なくありません。このようなケースに備えてあらかじめ初七日の香典にまつわる知識を知っておくことは、当日にあせることがないようにする予防にもつながりますので、ぜひともご活用ください。

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