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話術の意味・状況別で使える話術テクニック・話術を磨く方法

ビジネススキル

話術を気にしたことがある方はどのくらいいるでしょうか。うまく話せるようになりたい、受ける話をしたいと思う方は多いと思いますが、実際に本を読んだりセミナーに出ている人は多くはないかもしれません。しかし、話術を磨くことは非常に重要で面白いことなのです。

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話術とは

今、さまざまな書籍でも「もう一度会いたくなる会話術」や「会話が途切れない方法」など、コミュニケーション術、つまり話術に関するレッスン本が非常に盛んに出ています。話術のプロであるアナウンサーの本などは、その知名度と相まって常に話題に上っています。 今、話術がこれだけ大事にされてきているのはどんな理由があるのでしょうか。また、そもそも話術とは何でしょうか。

話術の意味

話術の意味を辞書で引くと、「話の仕方」や「話し方の技術」などと訳されます。つまり、会話やコミュニケーションの技術ということになります。それだけであれば、小学校の時に習った尊敬語や謙譲語、丁寧語といった相手に合わせて言葉を使い分ける方法と、大きな相違はないようにおもいます。しかし、近年話術がこれだけ話題になるのは、また別の要素があります。 人と会話をする、人と話すことは自分をさらけ出すことにもなります。会話の中で、その人の考えていることのみならず、話す様子で相手への気遣いの仕方や、返答の速さや内容で頭の回転の良さ、ひいては会話を通して、相手を心地よくさせるか否かまで分かってきてしまいます。人と話したことがある方は、自然とこれらのことを心得て相手を選んで話していることでしょう。 今までは自然に自分が考える範疇で会話をしてきました。しかし、会話を通して自分の品性や資質をより良く見せることができることが、さまざまな視点から検証されるようになってきました。そして、話術、つまり話し方の技術を磨くことで、自分自身の人間力を上げていきましょうということが話術の意味の中に含まれてきました。

話術と心理

話術を磨くことで、その人や相手の心理に変化が起こることがあります。それは、ある特定の職業の方が特定の方を対象にしていることもあります。 分かりやすいこところでは、精神科医や心療内科医などのセラピーを仕事の中心にしている方々です。心の病気はなかなか科学的な検査でははっきりしないこともあります。何が問題なのかを、心を閉ざしている相手から聞き出すのですから、会話の内容だけでは無く目や仕草、また沈黙と言う話術も使っていきます。 また、相手の心理を利用した職業として占い師、交渉人、またテレビなどの通販番組などがあります。何かを欲している人の状況や心理を掘り下げ、巧みに救い上げて結果を残しています。「買いたくなかったけど、どんどん引き込まれてつい買っちゃった。」などは、お客の心理を考え抜いた話術の成功です。 これらは、特別に話術を駆使した職業といえますが、それほどコミュニケーションの多くない職業や場面であっても、話術を使っていることは意外と多くあります。

英語の話術とは

英語での話術は日本語とは少し違います。双方の文法の違いによります。日本語の文法は、「主語+目的語+動詞」で助詞の使い分けが重要になります。一方、英語では「主語+動詞」が原則です。そこに目的語や修飾語などがついていきます。 そこで、英語での話術は結論ありきということが大事ですが、日本語は時として語尾を曖昧にして結論をはっきりさせないことがあります。 例えば食事に行く相談をしているときでも「わたしは、今、食事に行っても良いですけど。」というように、真意を曖昧にする話し方は日本語、日本人の特徴です。これは、日本人の奥ゆかしさとも通じるので、悪いことばかりではありません。また、英語の話術がすべて優れているというわけではありません。 いずれにしても、双方の違いを理解して英語で話す時と日本語で話す時は使い分けます。また、日本語で話す時でも英語の文法のような話術が適しているときは使って法が良いですし、逆のパターンもあるでしょう。

状況別の話術テクニック

話術にはテクニックが要ります。話術というと、一見話題がひっきりなしで常に話し続けられるような状況を想像してしまいます。しかし、これはただ自己顕示欲を満足させているだけです。話術とは、相手を尊重し自分の品性を上げるような会話術のことです。 実際の話の内容だけでは無く、話す態度や話し方にも話術はあります。こうなると、テクニックも必要になってきます。状況別の話術のテクニックをご紹介します。

仕事

仕事の現場での話術は、仕事の成功そのものに響きます。出世やボーナスなど利害関係にすら影響を及ぼすことは少なくないでしょう。仕事上で必須の話術について、ポイントを挙げます。

結論や要旨をはっきりと

仕事上の話術で大切なことは、結論や要旨をはっきりさせることです。仕事の時は、前述したような日本人特有の曖昧さは省くのが賢明です。仕事の時間は限られています。適切に要領よく要件を伝えたり、報告したりする必要があります。 また、プレゼンの時などにおいても大事なことは「まず何を言いたいか」をはっきりさせることです。要旨をはっきりさせたうえで、ユーモアを交えたり雑談的な話を交えるのは良いですが、論旨から外れないことが大切です。

気遣いを入れる

結論や要旨を外れずに端的に話そうとすると、どうしても硬くなりがちです。また、それが上司から部下への伝達であったりすると、なお厳しい物言いに聞こえてしまったりします。そこで、一言気遣いの言葉を入れることも、上手な話術の一つです。 例えば、「この仕事は、○日までの終了させてください。納期が厳しくて大変だけど、期待しているので頑張ってみてください。」「ヘルプが必要な早目に言ってください。」などです。期待されていることや、ちょっとした逃げ口を作ってくれているような言い方をされると、相手の思いやりという品性を感じることができます。 仕事として、時に敢えて厳しく言う話術も必要ですが、厳しいだけでは人は寄ってきません。どこか、逃げ道を作ってあげるような話術も必要です。

面試

面接試験は、話術が非常に重要です。面接で答えること、その内容も大事ですが、ただ淡々と述べるだけでは面接官の目に留まることは難しくなります。選挙やあらゆるスピーチを聞いていても、書いてある原稿をただ読み上げるだけでは退屈に感じますが、話術を駆使した迫力ある演説はつい聞いてしまいます。 面接試験の場での話術は、どんなものが必要でしょうか。

簡潔・明瞭に話す

面接試験の時間は限られています。その限られた数分の中で、自分の考えや魅力を説明するのですからだらだら話していては時間切れになってしまいます。どんなに意欲があっても、冗長に説明していては伝わりません。このときの話術は、主語と動詞をはっきり言うことから始めましょう。 「わたしは」「○○したいです。」をはっきりさせましょう。そこへ、「どこで」「どうやって」を足していきます。例えば「わたしは」「成長したいです。」+「この会社で」「自分の得意なパソコン技術を使って」などです。そして、さらにそのパソコン技術をどうやって磨いたか、なぜこの会社が良いのか、自分の成長とその会社とリンクする点を付け加えてきましょう。 主語と動詞をはっきりさせて、それを説明する流れを作ると良いでしょう。

会話の流れを読む

今、想定される面接の質問内容などはあらゆる文献やサイトで見ることができます。ある程度は、質問に対する答えも想定していけるでしょう。しかし、面接はある意味で会話・ディスカッションです。想定しえない質問をされることもあります。 エントリーシートなどを工夫して、質問を想定できる範囲にとどめておけるようなやり方もありますが、こういう時こそ話術がものをいいます。上手な答えと言うより、面接官がなぜそこに興味を持ったのかをキャッチする、会話の流れを読むことも話術です。 例えば、エントリーシートに学生時代に得意だったことが書いてあり、それについて面接官が質問したとします。ただ、その時の感想を述べるにとどまらず、今の仕事に相通じるところをアピールします。 ただ、それも端的にしましょう。面接官が食いついて掘り下げるようなら、それに対応し、一言で納得するようならそれ以上は言わないようにします。場の空気を読むことは話術において、非常に大切なことですし、面接時のアピールには有効です。

占い師

話術を語るときに、占い師の例はよく出てきます。それだけ、話術を駆使した職業だということです。占い師の話を信じやすい人と信じない人といますが、信じる人は占い師の話術に嵌っていることもあります。占い師はどんな話術を使っているのでしょうか。

質問から推測する

占い師は何気ない質問から、相手の状況や人となりを見抜いていきます。相手が話したくなるような質問や聞いている態度で、人は占い師の言葉を信じていきます。占い師は、その話術で人にたくさんの話をさせることで、占われる人も意外にすっきりしたりします。すっかり占い師の話術にはまってしまいます。

傾聴の姿勢

話の内容ばかりが話術ではありません。相手の話を聞いているという態度も、話術の一つです。間の良いタイミングで相槌をうち、心を傾けて聞く姿勢で人は安らぎを感じます。占い師は、自分のことは話しません。ひたすら聞く、質問をすることを繰り返していく、これこそ占い師の話術です。

話術を鍛えるコツを知る

話術が大事と知っても、それを鍛えるにはただ話せばいいというわけではありません。実際の実践にうつる前に、予備知識を得ておくことも大切です。今、話術を鍛えるのに書籍や各場面に合わせてセミナーなども開催されています。

話術を鍛える、または話術に関する本をご紹介します。

「おもしろい人」の会話の公式  吉田照幸著

「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!
「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!

会話を盛り上げたいとか、楽しい話をしたい時が誰にでもあるでしょう。しかし、実際にはなかなか会話が続かなかったり、盛り上げようという気もちが空回りしてしまったりすることもあります。「あまちゃん」などを製作した吉田照幸氏が、話をうまく運ぶためのコツを挙げてくれています。 「おもしろい人は盛り上がっているときには会話に入らない」など、非常に単純かつ分かりやすく、しかしなるほどと思わせる話術のヒントがたくさん詰まっています。また、ビジネスやプライベートなどシーン別の話術も紹介されています。話術を極めれば、自分自身の夢をかなえるのに一歩近づく、そう思わせてくれる本です。

セミナーの講師をしていますが、自己紹介や話のなかで、 この本にあることを試したら、見事ウケました! 特に「ギリギリでけなす」「きみまろ話法」が好評です。 年配の受講生の方にも楽しんでもらえ、自信がつきました。 ありがとうございました。 【30代 女性】

雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール  斎藤 孝著

雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール
雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール

斎藤孝氏を、テレビなどで見たことがある方は少なくないのではないでしょうか。実際にコメンテーターとして話している場面をみていて、確かに聞きやすいとおもいますし、内容にも頷けるものも多く話しやすそうな方という印象を受けます。 斎藤氏は、雑談力について人を引き立たせるものであり、身についたら一生ものの価値があるとしています。英会話にはお金をつぎ込むのに、日常会話を磨かない手はないということです。人と話すのが苦手であったり、沈黙が怖いという人に対して、コミュニケーションのルールや方法を教えてくれています。

明日から、いや、今からでも本に書いてあった内容を実践したくなる。 多数派の輪の中に入って会話ができなかった理由などまさに図星であり、自分からコミニケーションを図っていこうと。 そういう気持ちになりました。

人前で話す教える技術  寺沢 俊哉著

人前で話す・教える技術
人前で話す・教える技術

対話を通じて心を動かし、発見を通じて行動を動かす技術をライブメソッドといいます。このメソッドを誰でも使えるように、5つの公式と52のメソッドとして紹介してくれています。特に複数の人の前で話さなくてはいけない人のために、活用できる話術が紹介されています。 研修などの講師、ビジネス上のリーダー、朝礼で話さなくてはならないなど多かれ少なかれ、人前で話す場面緒ある方へおすすめの話術を鍛える本です。

わかりやすく、自分事に落とし込みやすい内容に読みはじめたらとまりませんでした。 整理された5つの公式、52のライブメソッドは、そのときに必要な部分を重点的に読み返すことができ、とても役立ちそうです。 人前で話す・教える際に、ぜひ試していきたい。

セミナー

インターネットのなかで受けられるセミナーもあります。下記の他にも、YouTubeなどで公開された講座を紹介してくれているものもあります。

VOICE produce

話術を鍛えるためのコツを教えてくれるネット上のセミナーです。オンラインで話し方を享受してくれ、それは会話術だけでなく滑舌や声の使い方など初歩の時点から教えてくれます。また、オンラインセミナーなので、誰に知られることもなく学ぶことができますし、場所も選びません。 声が通らなかったり、よく聞き返される方、また会話が続かなかったり第一印象が悪いと言われてしまいがちな方などの話し方教室はSkypeで受講できます。

政治家のスピーチを参考にする

話術を鍛えるのに参考になるものの一つに政治家にスピーチがあります。政治家のスピーチは一方通行の話なので、会話力と言うより大勢の前でプレゼンしなくてはならない時や、講義をしなくてはならない時などに参考になるでしょう。 政治家はメッセージを限られた時間で、できるだけ印象付けることを考えます。分かりやすいスピーチをする政治家は、人間的にも近づきやすい印象を与え当選しやすくなります。 ただ、政治家といってもスピーチの上手い人と、結局は人が考えた原案を読んでいるだけの人がいます。 上手いスピーチをしたと評価の高い政治家といえば、ケネディ大統領(アメリカ)、キング牧師(アメリカ)、ヒトラー(ドイツ)、吉田茂(日本)などの方々が名演説をしています。最近では、人をひきつける話し方ができるとして小泉進次郎議員や、橋本徹氏などがよく挙げられています。

お笑いタレントの間のとり方をみる

話術に長けた職業と言えば、なんといってもお笑いタレントです。ふざけた話をしているようでも人気のあるお笑いタレントの方が、どれだけ作りこんで話術を駆使しているか、これはなかなかできないテクニックです。役者業に従事している方も、シリアスなものよりコメディの方が圧倒的に難しいとはよく聞きます。それだけ、人を笑わせるというのは技術のいるものでしょう。 お笑いタレントをみていると、話の内容もさることながらその間のとり方や相槌の打ち方、出てくるタイミングなどコミュニケーションで必要な要素をすべて網羅していることに気が付きます。出すぎても、出な過ぎてもうまくいかない絶妙なタイミングを推し量っています。 このような話術のテクニックを持っているとされている方をご紹介します。明石家さんま、島田紳助、ダウンタウン、笑福亭鶴瓶、タモリさんがいらっしゃいます。大御所でありながら、いつまでも輝き続ける方は、話術に関しても努力を続けているのではないでしょうか。お笑いタレントの間のとり方は、通常のコミュニケーションに参考になるはずです。

話術を鍛えることで人間力をあげる

話術を鍛えることで人間力をあげる

話術は単なる話し方の技術ではありません。話術が優れて人を惹きつける人は、人格や立ち居振る舞い、表情やまなざしに人間力が宿っていることが多くあります。コミュニケーションを大事にするということは、人との関係を大切にする、人を大切にするということです。人を大切にする人は、結局は人に大切にされます。 話術を大事にする職業の方は、その話し方や内容もさることながら、立ち位置など自分の立場や期待されているもの、役割といったものに敏感です。 たとえば、アナウンサーや司会業の方などは、自分の意見より人の意見を引き出す能力を磨いています。相手に話させる話術とは、かなり高難度な話術です。また、レポーターや販売業の方は商品や紹介するものの魅力を伝えるために、日ごろから誰にも通じる単語などの語彙力を磨いています。 今まで、話術をそれほど考えてこなかった方は、これを機会に話術を鍛えてみてください。ちょっとした話仕方を工夫するだけで人間力が上がり、周りに人が集まってきたり、自分が心地よい空間を作れたりすることを実感できるでしょう。

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