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人徳とは・人徳のある人の特徴・診断方法

初回公開日:2017年10月28日

更新日:2020年02月13日

記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

自己啓発

皆さんの周りに人徳のある人はいますか。人徳のある人には不思議で強靱な力があります。その力に多くの人達は引きつけられ、皆その人徳のある人に尊敬と信頼の眼差しを向けます。今回はそんな人徳のある人について、さまざまな視点からご紹介していきます。

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人徳のある人

皆さんも周りに人徳のある人はいませんか。人徳のある人は、仕事場でも日常でも非情に頼りになる存在です。また誰にでも優しく接するその姿や、何でも知っている知的な姿に、憧れを抱く人も少なくないでしょう。 今回はそんな人徳のある人について、さまざまな視点からご紹介していきます。

人徳とは

人徳(じんとく、にんとく)とは読んで字のごとく、人の持っている徳と言う意味です。その人に備わっている徳のことを人徳といいます。また人徳がある人というのは、特に徳が備わっている人のことをいいます。 しかし徳を持っていると言われても、そもそもその徳とは何なのでしょうか。

徳とは

徳にはさまざな意味があり、「徳を施す」といえば恩恵の意で、また「得」と同じく利益といった意味もあります。しかし今回ご紹介する徳とはそれらの意味の徳ではありません。 今回ご紹介する徳とは「修養によって身につけた、優れた人格や品性」という意味で使われる徳です。修養によって身につけた優れた品性とは要するに、学問をおさめたり心を磨いたりして身につけた人格のことです。 そんな生まれ持って備わっているものはもちろんのこと、これまでの経験や努力から身につけてきた優れた人格、要するに徳はその人自身を豊かにするだけでなく、周りの人達にも大きな影響を与えます。

人徳についてさらに追究

人徳についてさらに詳しく見ていきましょう。

「徳」を解剖

徳という字は彳、右上、心(右下)に分けることができ、この3つから成り立っている感じです。彳は道を行くという意味で、右上の字は直が変形したもので、右下は字のとおり心を意味しています。要するに徳とは、「真っ直ぐな心で道を行くという」意味が付けられた漢字です。

英語では?

人徳を英語にすると、natural virtue(ナチュラルヴァーチュー)となります。naturalは「自然の」または「生来の」という意味で、virtueは「徳」という意味です。naturalはinborn(生来の)と変わることもあり、また単にvirtueということも多くあります。

人徳と関連のある言葉

美徳

人徳と関連のある言葉に美徳というものがあります。美徳とは読んで字のごとく、美しい徳のことをいいます。「修養によって身につけた、優れた人格や品性」の中でも、特に美しい徳を指します。

悪徳

美徳の反対がこの悪徳です。美徳が美しい徳のことを言うのであれば、この悪徳は道義にそむいた不正な行為を言います。そのため不正な商法として、「悪徳商法」といった形で使われることがあります。

人徳と人望

人徳とよく間違える言葉に人望という言葉があります。そのふたつの言葉の意味には違いがあるのでご紹介します。

人望とは

人望とは何なのでしょうか。人望とは多くの人達がその人に寄せる尊敬や信頼、または期待などの心情のことをいいます。要するにその人自身のことよりも、周り人達の心を指している言葉です。

人徳と人望の違い

では人徳と人望の違いを、人徳のある人と人望のある人から見ていきましょう。 人徳のある人と人望のある人はどちらもその人自身を指し、そして非常に尊敬できる存在ではあります。 しかし人望とはあくまでも周りの人達の尊敬や期待であって、徳ではありません。極論を言えば、徳がなくても多くの方々から尊敬されていれば人望のある人といえるでしょう。また多くの方々から尊敬されてはいないが、陰で頑張っていて徳を備えた人は人徳のある人といえるでしょう。 このように人徳と人望は違う意味を持った言葉です。しかし一般的には人望がある人は、その人自身に人徳があるからこそである場合が多いため、人望のある人は同時に人徳のある人だとも言えます。

人徳のある人の特徴

穏やか

人徳のある人には、穏やかな人が多いです。その理由はそれだけ余裕があり豊かな心を持っているからです。穏やかさを得るためには、それだけ余裕がないといけません。例えば切羽詰まった状況に陥っていたり、自分のことで精一杯だったりしていては穏やかに振る舞うことはできません。 人徳のある人はこれまでの経験や努力から、強靱的な精神力と高い知性を持っているため、どんなに深刻な事態が起きても取り乱すことなく、堂々とした態度で冷静に振る舞うことができます。 またこれまでの経験から豊かな心を得ているため、常に笑顔で優しく振る舞うことができます。 このように人徳のある人の多くは、心が穏やかで落ち着いた性格をしています。

常に前を向いて

人徳がある人は常に前を向いて行動します。これもその心の豊かさと今までの経験が要因となって表れている特徴です。 皆さんもご存じのことかと思いますが、人の感情は起伏に富み、自分の立っている時間や場所、状況によって大きく変化します。時には前向きに立ち向かうこともできるでしょう。しかし時には下を向いて陰鬱な表情を浮かべてしまうこともあるでしょう。これは当たり前のことで、誰にでも起きることです。 人徳のある人も例外ではなく、感情の浮き沈みはあります。しかし一般的な人達比べてふさぎ込んでしまうことが少なく、常に前を向いている状態でいます。 これも心の豊かさと経験からくるものです。 人徳のある人はふさぎ込んでいても仕方が無い、壊れてしまったならもう一度作り直せば良いという前向きな感情を持ち、それに従って行動していきます。 このように思えるのは、その強靱的な精神力とこれまで培ってきた経験、そして知識があるからこそのものです。 どんなに知識があっても精神力がないと前を向くことはできませんし、どんなに精神力があっても、経験や知識またはさまざまな考え方がないとどこを向けばよいのか分かりません。 それら全てを持っている人徳のある人だからこそ、常にしっかりと前を向いて歩くことができるのです。

誰にでも優しく

心が豊かで、精神力のある人徳のある人は、穏やかさと同時に優しさも持ち合わせています。特に優れている部分は、誰に対しても優しく接することができることです。人間は十人十色であるため、誰にでも合う人、合わない人はいます。 もちろん人徳のある人も合わないと思う人はいます。 しかし合わないからといって特別無視したり、嫌な態度を取ったりすることはありません。持ち前の心の豊かさと強い精神力で、合う人、合わない人関係いなく優しく接することができます。 この優しさも穏やかさと同様に、自分の立っている時間や場所、状況に関係なく発揮することができます。 また精神力の強さは忍耐力の強さでもあるため、多少のことで優しさが崩れることはありません。 いついかなる時でも、そして誰とでも優しく振る舞えるのです。

人の幸せを喜べる

人には妬み嫉みという感情があります。その感情が大きな人は、中々素直に他人の幸せを喜ぶことができません。しかし心豊かな人徳のある人は、素直に人の幸せを喜ぶことができます。 妬みや嫉みといった感情は、自分と他人を比較することによって起きるものなのですが、人徳のある人はあまり人と比べようとしないため、そのことも素直に喜べる要因だと考えられます。

他人のために

人徳のある人の優しさは、人助けにも表れます。人徳のある人は心豊かで心に余裕があるため、思いやりがあり、相手の立場に立って物事を考えることができます。そのため誰かが困っている様子を見かけたら、簡単にその人のために行動します。 またその心の余裕から、助けても見返りを求めることもなく、無償で人助けをしようとします。損得で物事を考えるのではなく、人と人の関係として物事を考えます。 人徳のある人は簡単にやってしまいますが、中々できることではないでしょう。

人の悪口を言わない

人徳のある人にとっては人の悪口を言うことについて、その意味さえも良い意味で持ち合わせていないでしょう。これまでの経験上、悪口を言ったからといって何かが変わるわけでもなく、逆にかえって関係が悪くなることを知っているからです。 また人徳のある人は強い精神力を持っているため、人の悪口を言わなくても耐えることができます。人の悪口を言う人は不満が爆発しそう、または爆発してしまい悪口を言ってしまいます。しかし忍耐力のある人徳のある人にとっては、その必要がありません。 このように人徳のある人は経験から悪口に対する無意味さを知っていて、なお且つ強靱な精神力から悪口によって不満を発散するという行為が不必要なため、悪口を言わない人が多くいます。

人徳のある人の特徴(仕事面)

次から仕事面での特徴をご紹介していきます。(次からご紹介するのは、特別仕事においてだけの特徴ではありません。他の場面でもその特徴が表れることは十分にあります)

カリスマ的な存在

カリスマ的な人が全て人徳のある人というわけではありませんが、人徳のある人は仕事場ではカリスマ的な存在となることが多いです。 それもそのはず人徳とは「学問をおさめたり、心を磨いたりすることによって身につけた直ぐら優れた人格」を備えている人のことを言うため、経験においても、知性や品性においても高い物を持っています。そんな人は仕事場では非情に優秀で、それを見た周りの人達はその人をカリスマ的な存在と認識するでしょう。 またそのカリスマ性からリーダーになることも多く、さらにみんなを引っ張っていく力もあるため尊敬される存在となります。

自制心が強い

人徳のある人は自制心が強いです。これも強靱的な精神力からくるものだと考えられます。 人が生きる上で自制心は欠かせないものです。何か目標に向かって頑張るにしろ、やらなくてはいけない課題に取り組むにしろ、また普段生活するにしろ自制心は大事になってきます。 自制心がないとその時その時の欲にやられ、やるべきことや、やらなくてはいけないことがあるにもかかわらず、それらをそっちのけで欲に従ってしまいます。 そのため自制心がなければ成功しないですし、自制心がなければ成長または進化することはできません。理想の自分を作るあげる上でも自制心は大切になってきます。 しかしそうはいっても中々難しいものです。自分の余計な欲望を押さえることは難しいもので。それを押さえるためにはそれ相応の精神力が必用になってきます。 人徳がある人はこれまでの苦労からその精神力を身につけているため自制心が高く、それを元にさらに自分を成長させていきます。 人徳があるのにもかかわらず、さらに進化していっては一般の人達は中々太刀打ちできないでしょう。

判断力がある

人徳のある人は判断力も優れています。その理由はこれまでに経験した物事や、勉強で培われた知識、または物の考え方などをたくさん持っているためです。 知識や考え方は、どう判断するのが良いのかを考える上での貴重な材料になりますし、経験はその判断が正しいのか、または判断したことをどう行動に移せば良いのかなど、正しい判断で正しい行動を取るための力となります。 このように人徳のある人は判断力も長けています。

責任感がある

人徳のある人はその精神力から肝が据わっていて、責任逃れをするようなことはしません。失敗したときはしっかりと自分の失敗だとして、責任をとろうとします。 またその性格から、与えられた仕事には責任を持ってしっかりと勤めるようにします。

逆境に強い

人徳のある人は、逆境にも強い傾向があります。これも精神的強さや経験の豊富さからくるものです。 仕事をしていれば何回か逆境に陥ることはあります。逆境とは辛くもあり、恐ろしくもあるものです。 しかしそれと同時に、逆境とは自分や会社をさらにより進化させるための糧となるものでもあります。逆境をいかに乗り切るかで、今後の自分がどうなっていくのかも変わっていきますし、人としての真価が問われるものでもあります。 人徳のある人の中には、今に至るまですでにいくつもの逆境を乗り越えてきたという人が多く(そんな逆境を乗り越えてきたからこそ、人徳のある人になるため)、どう逆境を乗り越えればよいのか熟知している人もいます。 さらに持ち前の精神力も合わさって、人徳のある人は逆境に強い傾向にあるのです。

自分を知っている

人徳のある人は見栄を張らず、しっかりと自分を知っています。その理由は今までの経験から分かったためでもありますし、自分自身を客観的に見れるためでもあります。 仕事をする上で自分を知っていることは大切です。人はそれぞれに得意不得意があり、人徳がある人でももちろん苦手なものはあります。そのため大事になってくるのが、それをしっかりと理解しているかです。自分の得意不得意を知らずに突き進んでいては、あまりにも無鉄砲です。自分の得意不得意を理解し、得意なものにはどう振る舞うのか、不得意なものにはどう対策をとるのかを考える必要があります。 人徳のある人はそれを理解しているため、得意不得意に対してどう行動すればよいのかを知っています。自分を知ることで、自分のするべき行動を明確に理解しているのです。

信頼されている

信頼されるためには、能力だけではいけません。いくら能力が高くても人柄が悪ければ、信頼されることはありません。 人徳のある人はその人柄と能力を両方そなえているため、自然と多くの方から信頼されています。またそれは職場内だけでなく、仕事上でのお客様や近所人達などからも厚い信頼を得ています。

注意の仕方が上手い

人徳のある人がいくら人に親切といっても、悪いことをした人に対してはしっかりと注意をします。そしてその注意の仕方が非情に上手です。 人徳のある人は終始穏やかで、怒ることが少ない傾向にあります。またこれまでの経験や知識をたくさん持っています。そしてさらに相手の立場に立てる思いやりがあります。 これらが揃っているため、怒るときも怒りにまかせて怒鳴るのではなく、相手を考えて相手の立場に立って丁寧に教えるように注意します。 またその知性の高さからだらだら注意するのではなく、的確に問題を捉えて短く注意します。 またさらに、人徳のある人はカリスマ的な存在でもあり、優しく接してくれる人でもあるため、注意された側も素直に聞くことができます。これが性格の悪い嫌な人ならば、反抗されてしまうでしょう。 このように人徳のある人は、相手を注意することに関しても優れています。

人望がある

これは最初でも少し述べましたが、人徳のある人は同時に人望も持ち合わせています。人望についてもう一度おさらいすると、人望とは「多くの人達がその人に寄せる尊敬や信頼、または期待などの心情のこと」をいいます。 周りの人から尊敬や信頼を集める人は、それだけ人間力があります。博識で経験豊富で、それでいて品性がある人です。 人徳のある人はこれまでの経験や努力から、多くのことを知っていて、多くの経験をしている人です。さらになお且つ誰にでも優しく、無償で手助けできる人です。そんな人の周りには自然と多くの人々が集まり、そして人徳のあるその人のことを皆尊敬します。信頼します。憧れます。 このように人徳のある人は人望のある人でもある場合が多いです。

自分は人徳のある人?

自分は人徳のある人なのかそれとも人徳のない人なのか、とても気になることかもしれません。しかしはっきり言うと、人徳のある人かどうかの判断はできません。人徳はあくまで周りの人達が決めることであって、自分でチェックできるようなことではありません。 またさらにもっと言うと、先程の『人徳のある人の特徴』を読んで、自分は人徳のある人かもしれないと思った人は、その時点でまだ人徳のある人には遠く及びません。なぜなら人徳のある人は、そもそも自分が人徳のある人だと思っていない、そんな謙虚な心を持っている人だからです。そのため慢心していてはいつまでたっても、人徳のある人にはなりません。

人徳を得るためには

ここまでの内容を読むと、自分も人徳のある人になりたいと思うかもしれません。人徳のある人はその人が表舞台の人であろうが、また裏方の人であろうが、その姿を見ていると憧れを抱いてしまいます。 では人徳を得るためには、どうしたらよいのでしょうか。次からその方法についてご紹介していきます。

人徳を得るな

人徳を得たいのに人徳を得るなとは、非情に矛盾しているように感じるかもしれません。しかし人徳のある人は、そもそも人徳を得ようと思ってその人徳を手に入れたわけではありません。 もっと純粋に何かの目標のため、自分にできることを精一杯やるため、自分を高めるためなどの理由で人徳を得ました。 要するにたくさん経験して、たくさん苦労して、たくさん努力した結果、自然と人徳のある人になったのです。 まずはこの事実を脳裏に焼き付けてください。人徳を得ることを目標にしないでください。人徳のある人は、そもそも自分が人徳のある人だとすら思っていません。周りが認めてこそ、人徳のある人であるため、人徳を得るというよりは人間力を高めるようにしていってください。 このことを踏まえた上で、次からご紹介する方法を見ていってください。

知識・考え方を増やす

まず大切なことは知識や考え方を増やすことです。人徳のある人のように、目の前で何か問題が発生したときに素早く正しい判断をくだすためには、幅広い知識や考え方が必要となります。 常に学習する意識を持ちましょう。たくさん本を読んだりするのも良いですし、誰かの話や行動、生き方を学ぶのも良いでしょう。日常には学べることがたくさん落ちています。それらを常に観察し、自分にどう活かせるのかを考えましょう。 また常にさまざまなことについて考えるのも良いでしょう。毎朝のニュースの内容でもいいですし、道ばたで何気なく見た光景でもいいです。それなについて自分なりに考えてみましょう。この時複数の視点から考えるようにすると、考え方の選択肢を自然と増やすことができます。 さらに日常で起きていることについて疑問を持つことも大切です。疑問を持てば自ずとその答えを探そうと考えたり、調べたりしますし、常に疑問を持って生活すればどんな問題に対しても、その答えを探したり、怪しい箇所を見つけ出したりするのに役立ちます。 知識や考え方を増やして、人徳のある人のように強くなりましょう。

心の豊かさを得る

人徳のある人の心は豊かで、どこか余裕を感じさせます。心の豊かさや余裕は周りへの気配りにも繋がりますし、何事にも動じない強い力ともなります。 心を豊かにするにはまず経験が大切です。経験の豊富さは、心の豊かさに繋がります。経験の少ない者は、一つ一つの出来事に対してどう対処すればよいか分からず慌てふためいてしまいます。 しかし経験のある人は今までさまざまな出来事に直面してきたため、焦らずしっかりと考え行動することができます。そのため経験の豊富な人はどんな時でも堂々としているため、周りからの信頼も厚いです。

二つ目はたくさん本を読むことです。特に小説や人格者の生き方や考え方が綴られた本がおすすめです。 小説はさまざまな人物の内面を知ることができます。小説に登場する人物の考え方は、筆者自身の生き方や考え方と酷似していまし、その中で映る光景は筆者自身が見ているこの世界の光景でもあります。 小説から筆者の考え方を読み解くことができれば、こんな考えかたで生きている人がいるんだということを知ることができます。 そうすれば現実の人達でそれに似たものを持っている人達の裏の思いや考え方が分かったり、日常の見方が変わったりします。これは相手の立場に立って考えることにも繋がりますし、日常で起きていることがより鮮やかに鮮明に写ります。 人格者の生き方や考え方を綴った本もまた、小説と同様にさまざまな人の考え方を知ったり、世界の見方を知ることにも繋がります。特に人格者の綴ったほんの場合、人格者自身が人徳のある人である場合が多いため、非常に参考になります。

たくさん試練を受ける

人徳のある人は、これまでたくさんの試練を乗り越えてきました。その苦労が今の人柄に表れています。 試練を何度も越えてきた人は、強靱な精神力を身につけています。人徳のある人の精神力はここからきています。 人徳のある人の多くは、過去に何度も何度も逆境に立たされてきた人達です。時にはその逆境に負けボロボロになりながらも、それでも前へ前へ進んできました。 人はこういった逆境の中で大きく進化します。ボロボロになりながらも前へ進むことによって強くなります。決してらくして強くなれる人はいません。楽をしてきた人は決して人徳のある人にはなれません。 またこれまでたくさん苦労していた人は、その分人の痛みや苦労を知っています。そのため思いやりの心を持っていて、相手の立場に立って、物事を考えることができます。それが無償の人助けや優しさに繋がります。 このようにたくさんの試練を受けることは、人徳のある人になるためにも、これから生きていくためにも大切なことです。何でも良いのでチャレンジしましょう。それが大きな挑戦でも、小さな挑戦でも良いです。チャレンジすることで、次へと繋がることがあります。それを続けていけば、必ずいつか人徳のある人となるでしょう。

目標を見つける

人徳のある人の多くは、自分の目標または将来の理想像を持っています。それがあるからこそ今を精一杯に頑張っていけるのです。 またそもそも人徳のある人は、人徳を得ようとしてその人徳を身につけたわけではなく、他に何か目標があって、それに向けて頑張ってきたため人徳のある人となったのです。 目標を持ちましょう。それは小さくても大きくても構いません。小さいならその目標達成後にまた別の目標を作って、それを繰り返していけば良いですし、大きな目標を持っている人達もその大きな目標に達するために小さな目標を持っています。 なんでも良いです。目標も持って、それに向かって精一杯進んでいきましょう。時には挫折するかもしれません。しかしその繰り返しが、あなたを強くするでしょう。

自制心を身につける

人徳のある人は自制心が強く、欲に流されない人達が多いです。そのため人徳のある人になるためには、自制心が大切となってきます。 しかし自制心を鍛えるのは大変です。特に毎日だらだらと生活している人達にとって、自制心を養うのは困難なことです。自制心を鍛えるには、コツコツ努力していくしかありません。急に自制心が付くことはありません。 自分のスイッチ、例えば作業の前にはこの歌を聴く、コーヒーを淹れるなどを見つけるとよいでしょう。 また1日にこれだけはやると決めて、それを習慣化させるのもいいでしょう。ただし1日にやる内容が濃すぎると続かないため、はじめは簡単な内容のものから進めていきましょう。 どちらにしてもまず行動することが大切です。自制心は簡単に付けることができないですし、人によってもそのコツが変わってきます。最初はコツを模索しながら、コツコツと行動していきましょう。

自分自身で考えて行動する

人徳のある人は自分を持っています。誰かの考えだけで決して行動しません。そのため他力本願の精神ではいつまでたっても人徳のある人になりません。 自分で考えて行動することは、当たり前のようでいて難しいことでもあります。特に誰かに依存しやすい人は、どうしても他人の力に任せてしまうところがあるでしょう。 もちろん自分が困ったときに誰かに助けを求めたり、自分よりもその分野に長けた人に任せることは、プライベートでも仕事場でも大切なことです。 しかしだからといって他人に任せっきりでいると、考えることを放棄した状態になってしまい、自分を高めることはできませんし、尊敬されるような人には決してなりません。 自分自身で考えて行動しましょう。間違ってても良いです。行動してみて初めて気づく間違いもあります。 自分で考えて行動することによって、自ずと自分の行動に責任が持てますし、何かを考える力を付けることもできます。 他力本願になってしまっている人は、自分で行動できるように努めましょう。

礼儀正しく

人徳のある人は、しっかりと礼儀をわきまえています。なぜなら礼儀が重要であることを分かっているからです。 礼儀は人付き合いにおいて重要で、特に仕事場やフォーマルな場所では必須の能力です。人徳のある人達も常に礼儀正しくかしこまっているわけではありませんが、いざというときや、ちょっとしたところでしっかりと礼儀を果たします。 礼儀や知識はもちろんのこと、相手の気持ちやその場の空気を察しないとできません。知識はあっても、相手への配慮ができなければ、きちんと礼儀を果たすことはできません。 今からでもいいので、礼儀というものを意識するようにしましょう。最初は間違えることも多いですが、少しずつ覚えていくようにしましょう。

思いやりの心を持って

いくら知識や経験があっても、相手を思いやる心がなければ人徳のある人とはいえません。誰かの愚痴を平気で言ったり、助けを求めている人を平気で振り払ったりしている人達は、その人がいくら博識でも、人徳のある人とはいえません。また同時にそういった人は人望のある人にもなれないでしょう。 思いやりの心を得るためには、気持ちを少し変えるだけで十分です。自分中心で行動してきた今までの考え方をやめ、少しだけ外から景色を見るだけでも思いやりの心を手に入れることができることもあります。 しかしそうはいっても難しいと感じる人もいます。特に自分の利益ばかり求める人や、忙しすぎて他を見ることができない人達にとっては、非情に難しいことです。 そのような人達におすすめなのが、1日に1度だけ他人のために行動することです。 1日に1度でかまいません。そんなに時間をかけて行動する必用はありません。例えば仕事で疲れている部下や同僚に、一杯コーヒーを渡すことでもかまいません。まず大切なのは相手の立場に少しでも立つことです。コーヒーを奢るにしても、相手の様子を見て疲れているだろうなと感じる必用があります。 それこそが思いやりです。 それを感じたらあとは、その人のために少しだけ行動するだけです。コーヒーを奢るぐらいだったら、お金もかかりませんし、時間もかかりません。しかしそれだけでも相手は良い心地がするのです。 このように1日1度相手のために行動することを続けていけば、自然と思いやりのある心が生まれてくるでしょう。最初は偽の思いやりでもいいので、それが本当になるまで続けてみましょう。

短期間で人徳のある人にはなれない

ここまで見て気づいた人もいるかと思いますが、短期間で人徳のある人になることは不可能です。不可能と断言しましたが、本当に長期間何年も、何十年も頑張ってきた人達だけが、人徳のある人となります。 知識や考え方を増やすにしても、かなりの時間がかかります。一ヶ月そこらで博識にはなりません。また自分はすでに博識だと思っている人はまだまだでしょう。本当に博識な人は、自分がまだまだ無知なことをしっていますし、知識や考え方にもっと貪欲で、今の自分で満足することはありません。 また経験はもちろん時間がかかります。しかしだからといって、年を取っている人の方が経験があるとは限りません。若い頃から目標を立て、そのために自分で考え行動し、そのためにさまざまなことに挑戦した人は経験が濃く、若くて人徳のある人となります。逆に年を取るばかりで、これといってなんにも挑戦せず苦労してこなかった人達は、人徳のある人とはいえないでしょう。 このようにただ長期間生きていても、人徳のある人とはなりません。しかし時間はある程度かかります。

さらに品性を養うにも時間はかかります。短期間で優れた人格を持つことはできませんし、短期間で得た人格は非情に軽く、尊敬できるようなものにはまだ達していません。 このように人徳のある人になるためには、非情に時間がかかります。また唯長い時間を過ごしていても、人徳のある人にはなれません。 だからこそ人徳を得ようと思って行動するのではなく、何か別の目標を立てて、それに向けて一歩ずつ努力していきましょう。そうすれば何年後、何十年後に自然と人徳のある人となります。

人徳に関係のある名言・四字熟語

これ賢、これ徳、よく人を服す(劉備玄徳)

「これ賢、これ徳、よく人を服す」、この言葉は蜀の初代皇帝である劉備玄徳(りゅうびげんとく)が、息子の劉禅(りゅうぜん)に向けて綴った遺書の中にある言葉です。 「これ賢、これ徳、よく人を服す」とは、賢(聡明)さと、徳(人徳)が人を動かすという意味で、劉備はこの後に「そなたの父は徳に欠けていた」と自らを謙遜するように綴っています。 国の上に立つ者は聡明さと人徳が必用、劉備は蜀の皇帝であるため国規模で綴った言葉ですが、これは国に限らず当てはまる言葉でもあります。会社(工場)で何らかの地位に立っている人や、何かの団体で上に立っている人、もっと言えば学校の何かのグループのリーダーの子まで、リーダーとなって人を動かしていく上では大切になってくるものです。 リーダーには高い能力が必用ですが、それだけでは人を上手く動かしていくことはできません。人徳も大切になっていきます。さんざん申し上げたように、人徳のある人とは能力がただ高いだけの人ではなく、品性(思いやりの心など)も持ち合わせている人のことをいいます。 高い能力と思いやりの心、この二つがある人に、人はついて行き、その人のために行動します。 蜀の始皇帝である劉備玄徳はそのことをしっかりと理解していたと考えられます。また蜀の始皇帝となった方の言葉だからこそ、強く徳(人徳)の大切さが感じられます。

徳不孤 必有隣(論語)

「徳不孤 必有隣」(徳は弧ならず、必ず隣あり)、この言葉は論語に綴られているものです。徳のある者は目立とうとしなくても必ず周りから尊敬や支持を受け、決して孤独になるまたは孤独であることはない、そんな意味が込められた言葉です。 人徳のある人は人望もあると述べてきましたが、まさにそれを表している言葉と言っても過言はないでしょう。徳(人徳)のある人は、決して目立とうと思って行動していません。自分が正しいと思うことを貫き、目標に向けて必死に努力しています。そんな姿に周りの人達は尊敬の眼差しを浮かべ、何かではなく、自然と人徳のあるその人に引き寄せられてしまいます。 人は他人のことを見ていないようで、以外に見ている、または感じているのでしょう。よくそれまで一生懸命何かを究めてきた陰の苦労人がふと表舞台に立ち、どんどん人を引きつけていき、皆が認め憧れるプロフェッショナルとして確立することがあります。 この人達には徳(人徳)があるのでしょう。または長年の努力から徳(人徳)を得たのでしょう。だからこそ人望を集め、表舞台へと上がってきたのです。 「徳不孤 必有隣」(徳は弧ならず、必ず隣あり)、この言葉の対象となる人物は、非情に美徳を持った、美しい方だと思われます。

徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。(松下幸之助)

「徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。」、これはパナソニックを一代で築き上げた、松下幸之助(まつしたこうのすけ)さんの言葉です。 ここまで人徳についてさんざん述べてきましたが、徳を得ることは本当に難しく、本当の徳は自分自身で悟るしかありません。『人徳を得るためには―人徳は得るな』で、人徳は得ようとして得るものではありません。松下幸之助さんの言葉通りに言うならば、徳(人徳)自らの力で悟るものです。 今回の『人徳を得るには』でも、実は具体的に人徳を得るために行う方法は述べていません。もっと言えば述べることができません。そのためどちらかというと人として優れた人格を獲る方法をご紹介してきました。 人として優れた人格を持つこと、たくさん苦労すること、目標に向かって努力を惜しまないこと、他人に優しく接すること、そのように努めてきた人が人徳を得るのであって、それら自体は人徳を得るための方法ではありません。 しかしそれらを行わずして人徳のある人となることもまたできません。徳(人徳)を悟った人は、これまで一生懸命努力し、たくさんことについて思考を巡らせてきた人達だということです。 少しややこしくなりましたが、要するに精一杯生きていく中で、人徳は芽生えるということです。経営の神様とも言われる松下幸之助さんの「徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。」という言葉は、徳(人徳)について考える上で非常にためになる言葉です。

玩人喪徳(書経)

「玩人喪徳(がんじんそうとく)」は、書経(しょきょう)の中に出てくる四字熟語です。意味は人を玩(もてあそ)べば、徳を喪(うしな)うという意味です。 要するに人を見くびっていい加減な態度を取っていると、徳を失っていますということです。どんなに努力している人でも、どんなに苦労している人でも、やはり品性がないと徳は失ってしまいます。 ここまでさんざん述べてきましたが、人徳のある人は経験や能力だけでなく、それと同時に優れた品性(相手を思いやる心など)を持っています。逆に言えばどれか一つがなければ人徳のある人とは言えないでしょう。 特に優れた品性は大切です。その人が人徳のある人なのか、それとも人徳のない人なのか、それを決めるのはその人自身ではなく、周りの人達です。そのためいくら努力していても、いくら能力のある人でも、軽率に対応してくる人を人徳のある人だとは言いません。 よくいるのが自分の優れた能力に溺れ、能力のない人達を見下し、軽く扱おうとする人です。こういった人は心を入れ替えないかぎり、決して人徳のある人とはならないでしょう。本当に人徳のある人は、他人と接するときにもその人徳のある様子がうかがえます。 「玩人喪徳」という言葉は、これから自分が大きく成長していくなかで、決して忘れてはいけない言葉です。この言葉を脳裏に焼き付けながら、調子に乗ってしまいそうな自分を常に叱っていくことが、人徳のある人へと近づく行いとなるでしょう。

人徳の力

いかがでしたか。おそらくここまで読んでみて皆さんが感じたことは、人徳というものの力の凄さだと思います。人徳のある人は皆から信頼され、尊敬されます。そのため自ずと多くの人達を引きつけ、そして大きなことを成す可能性を秘めています。 また人徳のある人はひとりでも十分な力を持っています。どんな逆境に見舞われようが、どんな苦痛を味わおうが、まっすぐ前を見て進んでいける力があります。知恵があります。経験があります。 このように人徳の力は偉大です。しかし人徳は誰にでも手に入れられるものです。なぜなら人徳は生まれ持った才能ではなく、一生懸命生きていく中で自然と手に入れるものだからです。 人徳のある人になりたいのであれば何か目標を掲げ、それに向けて全力で取り組んでいきましょう。人徳を得ることに近道はありません。短時間で手に入れるコツもありません。自分で悟るように、これから経験をしていく中で自然と浮かび上がってくるものです。 これからの人生を一生懸命生きて、その中でたくさん考えて、たくさん壁にぶつかっていきましょう。そうすれば自ずと偉大な人徳の力が身につき、多くの人達に信頼や尊敬を受ける存在となります。そしてもし人徳のある人になるぐらい経験豊富な素晴らしい人になった時は、今度は下の世代の人達に生きる上での大切さを教えていきましょう。

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