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女性の社会進出に関する情報|データ/国別・デメリットは?

経済

従来、女性の役割は家事・育児と制限されてきました。しかし、現代では女性が仕事を持ち、社会で大きな役割を担うことは当たり前となってきています。女性の社会進出が盛んになるまでに、どのような歴史を経てきたのか、各国の女性の社会進出の現状も踏まえ紹介します。

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女性の社会進出について

女性の社会進出について

従来、女性の役割は家事・育児と制限されてきました。しかし、現代では女性が仕事を持ち、社会で大きな役割を担うことは当たり前となってきています。女性の社会進出が盛んになるまでに、どのような歴史を経てきたのか、データも踏まえ紹介します。

日本の女性の社会進出の歴史

日本において、女性が本格的に社会進出を果たしたのは戦後からです。第二次世界大戦で敗戦し、アメリカが日本の法律を整備したことにより、男女平等の社会が少しずつ目標とされました。その例に、1945年に衆議院議員選挙法が改正され、女性も参政権を獲得できるようになりました。 戦後の日本の復興を支えるためには、男女問わず労働力が必要とされていたため、女性も重要な労働の担い手として社会進出を果たすことができたのです。 更に、日本は1970年台〜80年台で高度経済成長を迎え、「男女雇用機会均等法」も成立しました。日本の景気の上昇とともに、高等教育を受けた女性が増え、採用や昇進において、男性と等しく社会進出の機会が与えられるようになったのです。

日本の女性の就業率

日本の女性の社会進出はどのくらい実現されているのか、データで見てみましょう。 平成27年時点で、日本の女性の就業率は71.6%となっています。これは1985年の56.5%より、約20%近く上昇しているという事になります。 更に、働く女性において、課長級以上の役職者である女性の割合は、8.7%となっています。これは少ない数字に見えるかもしれませんが、1985年の1.4%から大幅に上昇しています。係長級以上の割合に至ってはなんと、2.5%から11.9%に上がっています。 このデータは、女性が男性と等しくマネジメントの機会を与えられ、社会進出を果たしている段階と言えます。

日本の女性の社会進出は進んでいるのか?

日本はかねてより「働き方改革」として、女性のワークライフバランスにも重点を置いた政策を取ってきましたが、果たして結果は出ているのでしょうか? イギリスの大手経済雑誌「エコノミスト誌」が作成している「女性の社会進出を妨げる障壁」というランキングにおいて、先進国における男女の高等教育、労働力率、賃金などの男女の差などを項目にして数値化していますが、なんと、日本が29カ国中、ワースト2位の結果です。 これは男女の間で昇進する差が大きすぎることが原因です。実際、平均年収ランキングでも男女の間に100万を超える差が出ています。 こうしてみると、日本は他の先進国に比べて、女性の社会進出があまり進んでいないと言えます。この根底にあるのが、日本企業の長時間労働という特徴です。これによって、女性のライフイベントである出産・育児と仕事との両立が難しくなっているのです。

世界の女性の社会進出の状況

では、そんな日本と比べて世界の他の国々において、女性の社会進出はどうなっているのか、紹介します。

世界の女性の社会進出の状況

アメリカの女性の社会進出

アメリカは女性の社会進出が推進されているイメージの通り、女性の育児・出産などのイベントと仕事の両立が当たり前だと考えられています。実際、現在アメリカの全労働力の約半分を女性が担っていると言われています。 アメリカでは1840年台から女性の地位の平等が謳われれ、様々な活動が繰り広げられてきました。女性の社会進出を促す様々な法律や制度が政府によって整備されてきており、雇用や昇進の際に、女性が不利にならないような制度が取られています。 しかし一方で、出産や子育てなどに関わる部分で必ずしも十分な支援がされていないとも言われています。その結果、確かにアメリカ女性が全体の半分の労働力を担っていますが、会社組織の上層部に上り詰めることが難しく、途中でキャリアを捨て、家庭に入ることを選ぶ女性も増えてきています。

エジプトの女性の社会進出

エジプトは従来女性の政治参加、教育などの面で先進国に遅れを取っていました。しかし、2011年の「アラブの春」の後、新たに成立した政権によって規律・憲法が整備され、政治の分野での女性の社会進出が非常に速いスピードで進んできました。 2016年に行われた選挙では、定数596名のうち、89名が女性という結果になっています。こうした政治の分野での女性の社会進出は、他の分野での女性の社会進出をもたらすと考えられています。

インドの女性の社会進出

インドと言えば、女性が虐げられているという印象を持っている人が多いのではないでしょうか。しかし、社会進出の面から見ると必ずしもそうではありません。 インドでは実は女性管理職の登用比率が高く、また多くの大手グローバル企業の経営者がインド人女性が務めています。 インドの社会の慣習的に、女性は結婚したら専業主婦として家庭に入るべきという考えも未だにありますが、高度の教育を受けた女性が、両親や親戚のサポートを受けながら出産や育児をし、仕事に復帰し高いキャリアを手に入れるということが、インドのビジネス社会で起きています。 この点から考えると、インドは日本より女性の社会進出が進んでいるとも言えます。

オランダの女性の社会進出

オランダは女性にとって住みやすい国といえ、それを比較基準にしたランキングでは常に上位に入っている国です。女性の就業率は7割を越えています。 オランダ女性の場合特徴的といえるのが、パートタイムで働いている女性が多く、キャリアの向上を望む女性が少ないということです。家庭と仕事なら、家庭を優先し、そのため経済的に自立していなくても、家族を大切にしたいという思いが満たされています。 すなわち、ワークライフバランスを保ちながら、社会進出を遂げている状態だといえます。

オーストラリアの女性の社会進出

オーストラリアの女性も、キャリアを追求するのが難しいという点では、日本と似ています。あるデータによると、オーストラリアのトップ500の企業の中で、管理職の女性はわずか10%以下ということです。男性との給与の差も目立っています。 オーストラリアもそうした状況に危機感を抱き、女性により活躍の場を与えるために、各上場企業に対して「目標数値」を課すなど、政策によって女性の社会進出を促しています。それにより、徐々に、企業経営者となる女性の割合が増えてきています。

サウジアラビアの女性の社会進出

サウジアラビアといえば、イスラム教の中でも最も戒律が厳しい国で、女性は家に入り、家事を育児に専念すべきとの考え方が根強くあり、男性とは教育も仕事も別々の環境でする必要があります。 こうしたサウジアラビアは、あまりに女性の社会進出を妨げていると従来より国際社会から批判を受けてきました。そんなサウジアラビアでも、国際的な女性の権利保護の波に乗せられています。 つい先日、女性の運転が解禁されたのです。女性の運転の解禁を筆頭に、サウジアラビア政府も今後女性の社会進出を支援すると目標を掲げています。現在、高等教育を受ける女性の比率が増え始めているため、今後働く女性の割合も上がると期待されています。

女性の社会進出の問題点

女性の社会進出の問題点

デメリットもあるのか?

女性の社会進出が進むと、社会全体的に新たな視点が持ち込まれ、男女格差がどんどんなくなっていくなどのメリットがあります。 しかし一方でデメリットはあるのでしょうか。 現時点で大きな問題点として考えられているのが、働く女性の晩婚化、そしてそれに伴う少子化です。 現在都市部においては、生涯未婚の女性の割合が実に2割に上がっています。晩婚化が進むと、必然的に少子化にも繋がります。女性の社会進出が、社会全体の経済発展を支えていると考えられていますが、少子化となると、慢性的に経済に影響を及ぼします。

女性が生きやすい社会へ

女性が生きやすい社会へ

現在メディアでも盛んに報じられている、女性の社会進出について改めて考えてきました。 色々な国とも比較をしてきましたが、それぞれの国に、女性の社会進出を支える制度や政策が独自にあります。全世界的に見ると女性の社会進出を支える風潮が盛んになってきていますが、社会だけでなく、女性が働く企業や社員、または家族のサポートが一番女性の社会進出を支えているのではないでしょうか。 こうしたサポートにより、デメリットも改善され、女性にとってもっと生きやすい環境が整えられることを期待しています。

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