IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

事なかれ主義とは・事なかれ主義な人の特徴|上司/先生/妻/夫/友人

コミュニケーション

日本人の多くは「事なかれ主義」と言われています。事なかれ主義とは、争い事やもめ事などの問題ごとがないことを望んでいる主義です。これは良い意味でとらえていいのでしょうか。今回は「事なかれ主義」について詳しく紹介していきます。

更新日時:

事なかれ主義とは

事なかれ主義とは

最近「事なかれ主義」という言葉をよく耳にします。どんな時に耳にするかと言えば、どうも会社の不祥事やいじめ問題などあまり明るい話題ではない時にきかれます。 「事なかれ主義」は日本人に多いと言われていますが、それは日本人のマイナスイメージとしてとらえていった方が良いのでしょうか。それともプラスイメージとしてとらえていった方がよいものでしょうか。今回は「事なかれ主義」について紹介します。

「事なかれ主義」の意味は

「事なかれ主義」の意味は

三省堂大辞林第3版には以下のとおり書かれています。

他との摩擦を避け、とにかく平穏無事に過ごそうとする消極的な態度

問題を起こしてほしくない主義ということで、とにかく争いごとやもめごとに無駄な労力を注ぐことを避けて平穏無事に過ごすことを第一に考える態度のことです。「その場しのぎ」「責任転嫁」「先送り」などが事なかれ主義の性格です。消極的な意味合いの言葉が多いですが、良い意味では「平和主義」とも言えます。

事なかれ主義の対義語は

「事なかれ主義」の対義語は「事あれ主義」です。「事あれ主義」は造語ですが、周りの話をよく聞き、周囲の状況を見極めて、どうあるべきか言うべき事は意見していく事です。そして失敗を恐れず、問題に対して最適解を提言していく、リスクを負ってでも行動していく姿勢です。 「事なかれ主義」を消極的姿勢ととらえていく場合には、「事あれ主義」は積極的姿勢としてとらえていくと「チャレンジ精神」という言葉にも置き換えられます。

事なかれ主義の類義語は

事なかれ主義の類義語としては、争いごとやもめ事を避ける傾向の意味で「当たらず障らず」「穏便に済ます」「消極的姿勢」などがあります。今までどおり平穏無事に従来どおりの事をするという意味では「前例主義」「形式主義」「前例踏襲」「保守精神」などがあります。

使い方 例文

・週刊誌はA社の一連の事態を「見事なまでの隠ぺい体質と事なかれ主義」と批判した。 ・この会社は、事なかれ主義や前年踏襲などという改革を求めない姿勢の上司ばかりです。 ・彼は何よりも平和を好む、事なかれ主義の人間でした。 ・僕は傷つくことを恐れ、いじめられることを恐れ,ただただ臆病に事なかれ主義でおどおどと学生時代を過ごしてきました。 ・日本の株主総会は、いかにも形式的で事なかれ主義の象徴です。

事なかれ主義の心理

事なかれ主義の心理

臆病

「事なかれ主義」の人は、じぶんがされたくないことを他人にもしません。つまり、わざわざ喧嘩をする・意見を戦わせるという危ない橋を渡りたくないという臆病な面があります。

自信がない・勇気がない

現在起きている問題に対して、じぶんが対応できる自信があれば問題解決に向けて対応に乗り出すでしょう。しかし、事なかれ主義の人はその自信がありません。「どうしたらよいかわからない」「問題が大きすぎて無理」と自信がないので腰が引けてしまって起こっている事態から目を背けてしまいます。立ち向かう勇気がない場合が多いです。 現在起こっていることを見て見ぬふりをしてやり過ごしていれば安全にいられるでしょう。しかし「おかしい」と感じたことに勇気をもって異議を唱えていくことは非常に大切です。

当事者意識が希薄で危機意識がない

現在起きている問題に対して、解決に向けての経験や知識がなくて、解決していく自信がなくても、責任感がある人は、「解決できるかどうかわからないけれど当事者として責任もって対処にあたる」という心理が働きます。 しかし、事なかれ主義の人は、もともと自信がなく腰が引けていて、できれば目を背けたいという心理が働いてますから「当事者意識が希薄」です。できることなら当事者になりたくないので、間違いなく当事者であっても当事者意識が希薄で、危機意識を持てずに責任転嫁に走ります。

傷つきたくない

現在起こっている問題が表面化して、じぶんが責められたらと想像するとそれを「怖い」「避けたい」と問題を隠蔽する態度を示します。この臆病な心理を持つ人は自己愛が強く、傷つくことを恐れます。 この人は当事者意識ははっきりあり、問題解決にあたる責任があることもはっきりわかってます。でも、責められたくない、傷つきたくないという心理が働いてしまい、問題を隠蔽してしまう。また責任転嫁してしまうのは「自己防衛」です。傷つきたくないから人に責任を押し付け、じぶん自身は「傷つく」という恐怖から逃げたいという心理です。

他人と摩擦を起こしたくない平和主義

事なかれ主義の人は、基本的に他人と争いごとを起こしたくない気持ちが強い平和主義とも言えます。相手を嫌な気持ちにをさせたくないですし、じぶんも嫌な気持ちになりたくない。反対意見や主張があっても、じぶんが発言することで相手との関係を壊したくないという心理が働き、対立する位なら相手の意見を聞いておこうと何も言わずに同調するという傾向にあります。 本来、会議は議論することが目的であって、お互いの意見をぶつけることは何の問題もないはずです。それなのに議論を意見の対立ととらえて、対立や争いごとを避けて話し合いから逃げていては状況の好転は見られません。 しかし、議論をして反対意見を言われると相手の人格すら否定したり、嫌いになったりすることが現在の日本の社会にはありがちな傾向なのでしょう。事なかれ主義の人はそのことを恐れ、じぶんの意見を言いません。どんな事であっても他人と摩擦を起こしたくありません。

事なかれ主義の人の特徴

事なかれ主義の人の特徴

「事なかれ主義」の人はあなたのまわりにもたくさんいます。あなたのまわりにいる人に例えて事なかれ主義の人の特徴を紹介します。

事なかれ主義上司

事なかれ主義上司

事なかれ主義の上司は、例えば今まで行ってきた仕事をさらに効率よくするために改革していきたいという意見を提言した場合、「今の状況で問題ないのだから敢えて変えなくてもいいじゃないか」と現状維持を主張します。本当は改善すればよくなっていくと分かっていても、変化を好まない、何かあったら面倒だから、トラブルが起こったら大変だからと現状維持を保とうとします。 また、問題が生じたとき,問題の解決に力を注ぐというよりは、できるだけ穏便に済ませたいと大事にしないという方向に逃げる傾向が強く、正面から向き合いません。はっきり言えば、問題が生じた時の対処法を知らないために対処しきれずにそのまま放置する、現実から逃げます。その結果、その原因を他人、特に部下に押し付けるという「責任転嫁」も見られます。

事なかれ主義から起きた異物混入事件

異物混入によるお客様とのトラブルを世間に知られたくないあまりにひたすら隠して、適切な謝罪や公表を怠ったために、客がマスコミに告発して発覚した某有名ファストフードの異物混入事件も、事なかれ主義から起きたトラブルです。 適切な謝罪と異物混入の公表とトラブル再発のための対策という問題解決に向けての対処に正面から向き合わずに隠蔽に奔り、結局は問題をそのまま放置していたがために、取り返しのつかない程の大きなトラブルとなり企業イメージはがた落ちになりました。 問題を放置すると、徐々に大きなトラブルとなって、さらに大きな被害を被ることになりかねません。一時的にその場は凌げますが、実はそれは何の解決にもなっていません。それを重ねていくと、小さな問題もいつも間にか大きな問題になる可能性もあることを覚えておきましょう。

事なかれ主義の先生が引き起こす問題

事なかれ主義の先生が引き起こす問題

最近の先生は、生徒に対して怒らないと言われます。授業中に何をやっていても見て見ぬふりをして授業を進める。全ての先生がそうとは言いませんが、適当に教師をやって給料をもらって、何事もなく定年を迎えられればいいという事なかれ主義の教師が非常に多いともいわれます。 最近の教師の仕事は、以前に比べて激務であり、昔と違ってモンスターペアレントと呼ばれる無茶苦茶な要求をする親がいたり、保護者からの苦情も多いといわれます。「使命感を持って生徒のことを考えて本気で叱ったのに周りからいろいろと言われるんだったらやってられない、黙っていた方がまし」という事なかれ主義に教師というよりは学校全体がなっています。

先生の見て見ぬ振りが生徒の不登校を引き起こす

生徒がいじめを受けていても担任教師は事なかれ主義なのか見て見ぬふりを続けました。いくら生徒や生徒の親が訴えても、「あくまでも担任が把握していなければいじめは存在しない」と言わんばかりの学校の対応に生徒は不登校になってしまいました。 担任は問題の解決に目を向けずに問題から目をそらし正面から向き合いませんでした。いじめた生徒も問題です。しかし、いじめだけでなく、生徒を見捨てたこの事なかれ主義の教師の対応が生徒の不登校を引き起こしたといえます。

いじめ問題を隠蔽しようとする教育現場

事なかれ主義の校長や教頭といった管理職が、責任逃れから隠蔽し、事が大きくなってから発覚するというトラブルを最近よく耳にします。文科省は多発するいじめ問題によるトラブルを受け、「いじめの問題はどこの学校でもおこるもの」「いじめの件数の多い学校はいじめにきちんと向き合っている学校」として、きちんと把握して報告している学校を評価することを指導しています。 しかし、学校や教育委員会は「いじめのある学校や地域は問題がある」という意識が根強く、実際にいじめが起きた時には学校やじぶんの名誉や権威を陥れたくないがために隠蔽工作に奔ります。しかし学校に見捨てられたいじめを受けた生徒の両親がマスコミに告発していじめが発覚するという事件が何件か続いています。 問題が生じたときに、問題を見て見ぬふりをし隠蔽する。しかし問題をそのまま放置すると徐々に大きなトラブルとなりもっと大きな問題になりかねないという表れです。

事なかれ主義でママ友トラブル回避

事なかれ主義でママ友トラブル回避

子供の幼稚園や小学校の保護者会やママ友のランチ会などは期間限定のお付き合いです。とはいえ子供同士の関係に影響するので、嫌いな意見の合わないママ友とも上手く付き合っていかなければならない世界であります。 たとえば、ファミレスでの子連れランチ会で、一人の子が飽きて店内を走りまわり始めました。その子の母親は「うちの教育方針だから」と全く注意せずにほったらかしですが、楽しいランチ会をしらけた雰囲気にしたくなかったので、事なかれ主義で黙ってました。 子供同士のけんかの後、そのけんか相手の子供のママが、けんかをしたことでじぶんの子供の悪口を言っていると知っても、相手が権力のあるママの場合反論すると仲間外れにされかねないと考えると、穏便に過ごすために見て見ぬふりをしてやり過ごしました。 ママ友の世界では、大きなトラブルにならないために、波風を立てないことが重要で、ある程度のことは事なかれ主義でトラブル回避することがベストです。もちろん解決していかなければならない問題も見極めていくことが大切です。

役員決めで息をひそめる事なかれ主義者

役員決めで息をひそめる事なかれ主義者

「じぶんがやらなくても誰かがきっとやってくれる」と、事なかれ主義の人は責任を人任せにします。責任感に乏しいので、自らが率先して何かをやろうすることはまずありません。 学校のクラス役員を決めるときや、子どものPTAの役員決めでは大部分の人が事なかれ主義になります。いつもは事なかれ主義ではない人もこの日ばかりは事なかれ主義になる人もいます。役員になると雑務や問題が起きた時の対処は一苦労です。事なかれ主義の人は、余計な問題ごとは避けたいし、争いごとやもめ事が起こりそうなことは避けてとおりたいところです。 「別にじぶんがやらなくても誰かがやってくれる」と、誰かが名乗り出てくれるまでじっと息をひそめています。役員決めの季節にはいろいろなところで見られる光景です。事なかれ主義の人が一気に増えます。

事なかれ主義の夫に不満が溜まる妻

事なかれ主義の夫に不満が溜まる妻

仕事で疲れているし、家ではゆっくりしたいので、なるべくけんかはしたくない。日本の夫婦にありがちなのは、事なかれ主義の夫がけんかになりそうになると逃げる態度を取り、妻がストレスを溜めるというケース。家庭も1つの組織なので話し合いやお互いの意見を聞きあうことも必要です。 夫はけんかから逃げる態度をとるものの、結局はじぶんの主張を通していることも多いです。話し合いを求めて逃げられた妻の方は、ストレスが溜まり、それは初めは小さなことであっても重なっていくと「相手に無視されている、見捨てられた」などの負の感情が大きくなり、怒りや嫌悪になり夫婦の心はどんどん離れていってしまいます。気が付いたら、妻から離婚届を差し出される事態になっていたということも十分あり得ます。 議論やけんかを嫌って、相手と主張が異なった時に、いつも強引にじぶんの要求を通してばかりとか、逆に争いを避けて相手のいいなりになって不満を溜め込むばかりでは夫婦関係はうまくいかないでしょう。その場は言い争いや夫婦喧嘩にならなかったとしても、何の解決にもなっていません。 主張の異なる時には議論を戦わせて、お互いの本音を知ってお互いの納得できるポイントを見つけるという建設的な夫婦喧嘩はお互いを理解していく上で必要な議論で、必要な夫婦喧嘩といえます。 波風を立てない事=夫婦喧嘩をしない夫婦は一見「円満夫婦」に見えますが、実際のところは不満やストレスが溜まっている夫婦の可能性があります。「相手と正面からしっかりと向き合う」姿勢を示していくことが夫婦生活を円満に維持していくために一番必要な事です。

事なかれ主義の友人は親友といえるか

事なかれ主義の友人は親友といえるか

日本人は「事なかれ主義」の人が多いといわれていますから、まわりの友人の大部分も多かれ少なかれ事なかれ主義の人が多いでしょう。特に、他人と比較することなく個性を尊重するという教育がおこなわれた「ゆとり世代」の若者たちは、特に「みんな仲良く平等に」「個性を大切に」と育てられたがためにそれが当たり前と考えている場合があります。 しかし「ゆとり世代」=事なかれ主義と全てをくくってしまうのは間違いです。あなた自身にも多かれ少なかれ、事なかれ主義な一面があるのではないでしょうか。事なかれ主義がいけないというわけではありません。ネガティブな部分ばかりを取り上げてきましたが、素晴らしい長所と言える部分もあるわけで、「事なかれ主義」の人の考え方、特徴をよく知って付き合っていくことが大切です。 じぶんの考えを言わないのであれば、相手に伝わらずに、何を考えていて、何を感じているのかをお互い知ることはできないでしょう。そうであれば、その関係は薄っぺらいものであり、表面だけは仲良くしていても、心の中では実は全く違うことを考えているという可能性もあります。言いすぎるのは問題ですが、言わないでいることも表面的には問題がないと見えますが、実は同じくらいに問題が起きています。 親密に付き合いたいと願う相手であれば、お互いに考えていることを伝え合うことは必要なことです。また意見の衝突もたまには必要です。良い面も悪い面も理解して、お互いを認め合うことができれば信頼関係は築けるでしょう。

事なかれ主義の人の長所と短所

事なかれ主義の人の長所と短所

日本は国全体が事なかれ主義に陥っていると指摘されることが多いですが、事なかれ主義は安定を求める場合には、必要な考え方です。ネガティブな消極的イメージが目立ちますが、メリットもたくさんあります。

事なかれ主義の人の長所

事なかれ主義の人の長所

基本的に自分にも他人にも優しい

事なかれ主義の人は、基本的に「じぶんがされたくないこと」を人にもしない。わざわざ喧嘩するという危ない橋は渡りたくない。じぶん自身の弱さをわかっているので、その弱さゆえに他人に対しておもいやる気持ちがあり、やさしさがあります。じぶんにも、他人にも優しいです。

穏やかで誰からも愛される

事なかれ主義の人は、争いやけんかを好まないので、誰に対しても笑顔で接します。よって、人当たりがよくておとなしい人間と見えるでしょう。相手の意見を尊重して、もしじぶんと相手の意見が違っていても強い自己主張はせずに、じぶんの気持ちは抑えて同調することもあります。 じぶんが問題を起こすこともありませんが、他人同士が争うことを見るのも好みません。場の空気を乱すこともないので、事なかれ主義の人は誰からも愛される社交的な要素も持ち合わせています。基本的に「いい人」であり、その人のことを悪く言う人はいません。

協調性がある

相手の意見を尊重して、じぶんの意見を言わないで周りの意見に合わせていくということは、言い換えれば事なかれ主義の人は協調性があるとも言えます。

問題やトラブルが起こらない

事なかれ主義の人は、基本的に何事も現状維持で満足しているので、むやみに何かを変えたり進歩させる行動はとりません。問題を起こさずに、穏やかな生活を続けられるのは事なかれ主義のメリットといえます。

事なかれ主義の人の短所

事なかれ主義の人の短所

責任感に乏しい

事なかれ主義の人は争いごとやもめ事を避けて通ろうとします。何か問題が起こったとしても、自らが率先して対処はしません。「じぶんがしなくても誰かが解決してくれるはず」と責任を人任せにします。見て見ぬふりをしたり、気づかないふりをしたり、できれば関わりたくないと問題から距離をとります。

他人がどう思っているかを気にし過ぎる

事なかれ主義の人は、じぶんの事を他人がどう評価しているかを気にし過ぎます。わがままで、攻撃的で、うるさくて、協調性がない自己主張の強い人間とされたくない。そう評価されることを事なかれ主義の人はとても恐れています。

他人に依存してしまう

じぶんの意見を言わずに、まわりに流されていれば楽ですし、そうした方が良いというケースもあるでしょう。しかし、いつもじぶんの考えを言わずに流されていると、じぶん自身のポリシーがなくなり、誰かに依存しないと生きていけなくなってしまいます。 じぶんで責任を負わない他人任せの生活は、ある意味楽ですが、その生活はずっと続くものではありません。

自分を抑えつけて我慢してストレスがたまる

何かの主張で対立があっても、事なかれ主義の人はその場を丸く収めるためならじぶんの意見を言わずに我慢できます。しかし、言いたい事を我慢し続けているとストレスが溜まります。じぶんの意見を言わずに我慢できるといっても、それはじぶんの感情にいつもフタをしていることですので、いつもイライラしていて実は短気な人が多いです。

存在が薄くなり、人のいいなりになる

いつもじぶんの意見を言わないでいると、他人に譲ることが当たり前になってきて、本当にじぶんの意見がなく、人に依存していく人間になります。他人に依存していくことが続くと、徐々に存在を軽んじられてしまう可能性もあり、人の言いなりになってしまいがちです。 人の言いなりになってしまったイエスマンの事なかれ主義の人は、じぶんの意見がなくなっているので、常に損している気分になります。損している気分は負の感情です。負の感情はストレスとなって溜まっていきます。

面白味がない

いつも何事もない平和な穏やかな生活は確かに素晴らしいことですが、事なかれ主義でいつも現状維持を保つばかりでは生活に起伏が生まれず、考え方によっては時間だけが無駄に過ぎていってしまうという面白みのない生活になります。

事なかれ主義によって問題は悪化する

事なかれ主義の人は、問題が起きてしまった時には何とか衝突を避ける努力をしますが、それはただ問題を先延ばしにしただけで、何の解決にもなっていません。目の前の問題を避け続けていると、はじめは小さな問題だったものも、気づいたときには問題は対処が難しい状況に悪化しています。

人間関係も悪化する

事なかれ主義の人が、人と衝突したり対立することを避けることは、ある意味問題を避けることと同じです。じぶんの意見を言って、意見を戦わせることによって生じる事なかれ主義の人にとってはそう感じてしまう嫌な感情やリスクを避けるために、じぶんの本音は言わないで人を避けていると、人と深くかかわることができなくなってきます。 いつもじぶんの意見とも、他人の意見とも実は正面からしっかり向き合わないでいることは問題を先延ばしにしていることと同じです。じぶんの意見を抑えてその場は丸く収めたとしても、顔は笑っていて穏やかそうな人でいても、実は心の中はいつも怒っている。「顔で笑って心で泣いて」。問題は何も解決していないです。 何も言わないで、人を避ける事は、実際には人間関係は悪くなっているということです。

事なかれ主義を改善するには

事なかれ主義を改善するには

日本人の事なかれ主義は、大きな組織や公務員に多く、生活の中にあふれています。事なかれ主義の全てを否定するわけではありませんが、ネガティブな消極的なイメージは改善していく必要があります。では、どうすれば事なかれ主義に対する考え方を改善していけるでしょうか。 ・責任転嫁をしない ・問題と正面から向き合う ・問題が起きたらすぐに対処する ・自己主張に対する考え方を変える ・ポジティブな考え方に変換する

責任転嫁をしないで正面から向き合う

事なかれ主義の人は、責任を他人に転嫁する傾向が強いです。「責任転嫁」という言葉が一番「事なかれ主義」をマイナスイメージにしていると言っても過言ではありません。責任をしっかりと持つからこそ、大きな仕事もスムーズにこなすことができて信頼が得られます。問題が起きるたびに責任を他人に転嫁していると誰からも信頼されなくなります。一度失われた信頼は取り戻すことは容易ではありません。 ですから、問題が起きたら問題から目をそらさずに正面から受け止めます。そして、責任を他人に押し付けないということが大切です。

自己主張に対する考え方を変える

たとえば会議をするのはどうしてでしょうか。問題の改善のため、商品開発など何かの目標達成のために一番いい方法を見つけて確認していくためです。そのために議論を交わして、ひとりでは考えつかないさまざまな意見を出し合い最善の方法を考えていくことが目的です。 その前の段階で、相手の意見と違う時に相手に嫌われたくない、意見が違って後で気まずい関係になりたくないという人間関係を気にしてしまうのは、そもそも仕事に対して前向きでないし、仕事に対して本気モードになっていません。 自己主張をしたり他人と違う意見を言うということは、わがままであったり攻撃的、反抗的ということではありません。ましてや、会議においては衝突するのは決して悪いことではありません。意見をぶつけ合うことはその問題に対して真剣に考えている証拠でもあります。特に衝突は変化・改善には欠かせないことであり、ぶつかり合うことが健全ということもあります。 事なかれ主義を改善したいのなら、じぶんの意見を主張する本来の目的をしっかりと見いだして本気になって物事に取り組んでみましょう。

ポジティブな考え方に変換する

ここまで読んでお気づきでしょうが、事なかれ主義の人の特徴や心理はネガティブな考え方が大きなウエイトを占めています。「臆病」「責任感に乏しい」「勇気がない」「責任転嫁」「自信がない」「じぶんでは解決できない」など、ネガティブな思考からは進歩や成長はありません。 問題に正面から向き合って、解決できなかったら他の解決策を考える。その繰り返しで人は成長していきます。「失敗は成功のもと」「失敗から学ぶものは大きい」「挫折は人を成長させる」失敗も成功も、どんな経験も人を成長させてくれます。 外国人は、事なかれ主義の日本人と違って、失敗しても「気にしない」「次があるさ」とポジティブな考え方を持っています。少しずつじぶんの考え方をポジティブな考え方に代えていきましょう。

事なかれ主義と事あれ主義

事なかれ主義と事あれ主義

前例がないから、時間がないから、危ないからとあえて問題を起こしたり、争いごとやもめごとを起こさないことを望む「事なかれ主義」。反対に、失敗を恐れずにこうあるべきだということに対しては提言していく、チャレンジしていく「事あれ主義」。 平和で現在の状態を維持する安定を求めている場合には「事なかれ主義」は必要な考え方です。しかし安定や現状維持はずっと続いていくものではありません。何もしないことで周りから取り残されてしまうこともあります。特に現代のような変化が早い社会では、時代を見極めて前へ進んでいくことが必要とされます。 「前例がないから」と新しいことを始めないでいること、失敗というリスクを恐れていては前に進めないでしょう。そういう意味では「事なかれ主義」は消極的な考え方といえます。 「事あれ主義」は周りの状況を見極めて、失敗を恐れずに提言し、実行していく積極的な考えといえます。しかし、一歩間違うと、「あちこちの問題ごとに良くも悪くも首をつっ込んでくる・干渉する」ととらえられる一面もあります。

失敗しても気にしないでポジティブに変えていこう

失敗しても気にしないでポジティブに変えていこう

日本人の多くは事なかれ主義と言われています。これは事なかれ主義の人中心に社会が形成されているという状態です。言い換えれば周りがみんな事なかれ主義なのでそれが普通という、事なかれ主義者にとって居心地のいい社会が形成されています。 事なかれ主義はネガティブなイメージの考え方が多いですが、それがいけないということではありません。このまま現状維持で問題を起こさずにいたいという環境であれば事なかれ主義のままの方が良いでしょう。安定を求める場合には必要な考え方です。また、ママ友との関係のところで説明しましたが、穏便に波風を立たせないで事なかれ主義で通した方がいい場合もあります。 その反対に新しいことを始める場合や現在の状況を何とか変えていきたいという場合、事なかれ主義を改善していかなければなりません。 また、事なかれ主義に居心地の良い社会で新しいことをはじめたり提言していくということは、敬遠されたり、たたかれやすい社会でもあります。しかし失敗を恐れずにまず行動する。そうして少しずつ自分を変えていきましょう。

関連タグ

アクセスランキング