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インドの公用語・準公用語・22の指定言語・紙幣の言語・挨拶例

更新日:2020年11月17日

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皆さんはカレーは好きですか。インドは好きですか。カレーはよく食べるけど、インドのことはよく知らない、そんな方も多くいらっしゃるでしょう。今回は、インドで使われている言語についてご紹介します。ヒンディー語だけではありません。

インドの公用語は?

インドというと、中国とはまた違ったイメージで古い歴史のある国という印象があります。ヨガ発祥の地であり、カレーの国でもあります。旅行先としてもがあるインドですが、『インド語』という表現はあまり聞きません。ではどんな言葉を使っているのでしょうか。 今回はインドで使われている言語についてご紹介します。

ヒンディー語は「連邦公用語」

インドで使われている言語としてメジャーなのは、まずヒンディー語です。ヒンディー語はインド北部や中部で主に使われていて、インドでは連邦公用語として認定されています。 「ヒンディー」というのは、ヒンドゥーの形容詞形です。ヒンドゥーというのは「ヒンドゥー教」ではなく、もともとはインダス河(Sindhu)からきています。昔インドを統治していたのはイスラム系の王朝であり、公用語はペルシア語でした。 ですが、ペルシア語はインド発祥ではなく中東地域の言語です。なので、ペルシア語とは違うインドの言葉、という意味で「ヒンディー語」と呼んだのが始まりです。 現在「ヒンディー語」というと、一般的にはインドの公用語の『標準ヒンディー語』を指しますが、ヒンディー語とウルドゥー語を混ぜて「ヒンディー語」と呼ぶ場合もあります。

ヒンディー語を話す人の割合

ヒンディー語は約半数が話せるけれど…

ヒンディー語は、インドで一番多く使用されている言語で、インドで一番多くの人が使用しています。第一位がヒンディー語、第二位が英語です。 ヒンディー語は約40%の人々が使用しているというデータがあります。割合から見ると半分もいっていないのが事実ですが、インドは人口も多く、そして方言も多岐にわたっていて、実に800以上の言語が存在します。 同じインド人であったとしても、地域が異なると全く言葉も通じない場合があります。日本だと、方言が違っても文字が一緒ですが、インドでは文字も変わってくるので、意思の疎通がままならない場合もあります。

インドの準公用語は?

英語

インドはイギリスの植民地であったため、今でも多くの人が英語を使用しています。植民地時代には英語で教育していたため、英語しか話せないというインド人もいる一方、地域や階級によっては英語が一切話せないという人も多いのが現状です。

州ごとの18の指定言語

インド政府では、公用語としてヒンディー語を、準公用語として英語を制定していますが、その他に18の州公用語を制定しています。また、その18の州公用語とほぼ重複してはいますが、公的に認定されている22の言語があります。 ヒンディー語はデーヴァナーガリーという文字で表され、このデーヴァナーガリーがインドの代表的な文字ですが、地方によってそれぞれ文字も違います。 公用語だけをとっても、本当に色々な言葉がインドには存在し、使われているといって過言ではありません。

地域によって違う「指定言語」

それでは、22の指定言語を簡単にご紹介します。 1.アッサム語(アッサム文字) 主に北東部のアッサム州で使われているアッサム州の公用語です。アッサムは紅茶の原産地として有名で、アッサムという品種の茶葉は、大抵のメーカーで売られています。 2.ウルドゥー語(ウルドゥー文字) 北インドを中心に使われている言葉です。パキスタンの国語でもあり、最北部にあるジャンムー・カシミール州などの公用語に認定されています。 3.オリヤー語(オリヤー文字) 東インドのオリッサ州の公用語で、13~14世紀の頃の文学遺産が残っています。ヒンドゥー教やジャイナ教の影響を大きく受けていて、詩には祈祷のものが多いです。 4.カシミール語 (ペルシア文字、デーヴァナーガリー、ラテン文字、シャーラダー文字) ジャンムー・カシミール州西部で使われていて、パキスタンでも使われています。カシミアと呼ばれる高級織物は、この地方原産のカシミア・ヤギの毛で作られたのが発祥です。 5.カンナダ語(カンナダ文字) カルナータカ州やケーララ州の公用語に認定されていて、実に2500年もの歴史があるのです。カンナダ語には、名詞に3つの性(男性・女性・中性)があります。 6.グジャラート語(グジャラーティー文字) 西部のグジャラート州やダマン・ディーウ州の公用語で、ケニアやウガンダでも使用されています。グジャラート語でも、3つの性が存在するのです。 7.コーンカニー語(デーヴァナーガリー、ラテン文字、マラヤーラム文字、カンナダ文字) コンカニ語とも呼ばれていて、ゴア州の公用語です。 8.サンスクリット語(デーヴァナーガリー、ラテン文字) サンスクリットとは「完成された・洗練された」という意味で、日本では梵語として知られています。典礼言語(宗教においてのみ使用される言語)の一つであり、ヒンドゥー教、仏教、シーク教、ジャイナ教で使われていますが、現在使用している人はごく少数です。 9.サンタル語(ラテン文字、オル・チキ文字、デーヴァナーガリー、ベンガル文字、オリヤー文字) ジャールカンド州やアッサム州などで使われていて、バングラデシュ・ネパール・ブータンでも使われています。 10.シンディー語(アラビア文字、デーヴァナーガリー) シンド語、スィンディー語とも言われています。インドでは公用語に制定している州はありませんが、パキスタンのシンド州の公用語です。 11.タミル語(タミル文字) 南インドに生活するタミル人の言語であり、タミル・ナードゥ州の公用語です。また、スリランカやシンガポールの公用語でもあります。タミルという言葉自体は英語でsweetness(甘味、甘美)という意味です。 12.テルグ語(テルグ文字) インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州や、テランガーナ州の公用語として認定されています。 13.ドグリ語(デーヴァナーガリー、タークリー文字、アラビア文字ナスタアリーク体) ドーグリー語とも呼ばれていて、パキスタンでも使用されています。 14.ネパール語(デーヴァナーガリー) 名前で分かりますが、ネパールの国語でもあるのです。インドではシッキム州の公用語です。 15.パンジャーブ語(グルムキー文字、シャームキー文字、デーヴァナーガリー) パンジャーブ州の公用語となっています。インドよりパキスタンで多く使われています。 16.ヒンディー語(デーヴァナーガリー) インド中部、北部において使用されています。言わずもがな、連邦公用語でもあるのです。 17.ベンガル語(ベンガル文字) 西ベンガル州などの公用語であり、バングラデシュの国語でもあります。名詞には性の区別はなく、日本語と同じく謙譲語や尊敬語が存在します。 18.ボド語(デーヴァナーガリー、アッサム文字、ラテン文字) インド北東部とネパールに住んでいるボド族が使う言語です。 19.マイティリー語(デーヴァナーガリー、カイティー文字、ティルフータ文字) マイティル語、ミティラー語とも呼ばれ、ビハール州の公用語です。ネパールでも使われています。マイティリーの語源は古代インド、ガンジス平原東部にあったミティラー王国からきています。 20.マニプリ語(ベンガル文字、メイテイ文字) インド北東部、マニプル州の公用語です。メイテイ語、マニプール語とも呼ばれています。 21.マラーティー語(デーヴァナーガリー、モーディー文字) インド西部、マハーラーシュトラ州の公用語です。マラータ語、マラーター語とも呼ばれています。 22.マラヤーラム語(マラヤーラム文字) インド南端に位置するケーララ州の公用語です。ケーララ州近くのラクシャディープ諸島でも使われています。

初回公開日:2017年10月16日

記載されている内容は2017年10月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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