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スイスの物価が高い理由・商品別物価比較・地域別スイスの物価

更新日:2020年08月14日

経済

スイスは日本では「時計」「アルプス」「永世中立国」などで有名な国ですが、その他多数の国連機関が設置されていることでも有名です。国境の南側はアルプスを挟んでイタリア、北西側はフランスとドイツ、東側はオーストリアとリヒテンシュタイン公国に囲まれた内陸国です。

スイスってどんな国?

スイスは現在4カ国ある永世中立国の1つであり、欧州自由貿易連合(EFTA)に加盟していますが、欧州連合(EU)には加盟していません。なお、2002年(平成14年)国民投票の結果を受け、190番目の国連加盟国となっています。 スイスはヨーロッパのほぼ中央部に位置し、アルプス観光で有名な観光立国です。国の東側をオーストリアとリヒテンシュタイン公国、北側をドイツ、西側をフランス、そしてアルプス山脈を挟んだ南側をイタリアと国境を接している典型的な内陸国です。 スイスの公用語は4種類と定められています。ただ硬貨や切手など国名を4種類で併記できない場合に限り、単独でラテン語の国名ヘルヴェティア(Helvetia)で表記していますが、日常生活で使用される言語は大まかにドイツ語64%、フランス語20%、イタリア語6%、ロマンシュ語1%、その他9%の割合となっています。 なおスイスの国土面積は約4.1万km2(世界132位)、人口は約790万人(世界93位)とヨーロッパの中でも際だって小さな国ということもあり、政策的に法人税の優遇措置を講じることで国外からの投資を誘致しています。スイスには金融・電力・精密機械・化学薬品などの巨大な複合企業が本部を置いていることもあり、国内総生産(GDP)が世界20位と高い位置を占めています。

スイスの最低賃金

スイスの1人当たり国内総生産(GDP)は約8.1万ドルに上り、世界でも有数クラスの水準であることが物価高の要因の一つになっています。取り分けスイスは全世帯に占める富裕層の割合が非常に多く約10%が100万ドル以上の金融資産を保有していこともあり、スイスフラン(CHF)は国際的に最も安定した通貨と高い評価を受けています。 つい最近のことですが、スイスの国会において「最低賃金」を時給22スイスフラン(約2,500円)にアップする国民投票が行われましたが、流石にスイス国民の76.3%が反対票を投じ否決されたそうです。言うまでもありませんが、可決されていれば世界最高水準の最低賃金となる筈でした。念のため言い添えますが、一般的な労働者の平均時給は優に3,000円を超えています。 スイスの物価高と最低賃金は裏腹の関係なので、観光客からするとスイスの物価がこの先どうなるのか些か気になるところです。

スイスの物価高の背景

スイスの国土は九州とほぼ同じ面積ですが、海に全く面することが無く四方が他国に囲まれた典型的な内陸国です。因みに、スイス国境の南側にはアルプス山脈を挟んでイタリアと接し、西側はジュラ山脈を挟んでフランスと接しています。国の中央部分の東西に広がる大地(スイス高原)に、国民の大半が居住し産業活動を展開しているため、農産物の耕作面積は国土の約10%しかありません。 スイスはさまざまな歴史的経緯を踏まえ、今から200年前以上の1815年(文化12年)のウィーン会議において「永世中立国」を宣言しています。つまり国民生活の基盤となる「安全保障」と「食料自給」を他国に委ねる選択肢がないので、それと入れ替えに多大な犠牲を強いられることになります。

スイスの物価高の要因

スイスの物価が高い理由は、国のおかれた地勢的環境や歴史的背景を鑑みると、単に人件費が高いという側面だけではありません。スイスの物価高の主な理由は、概ね以下のような事情があると考えられます。 (1)農業政策 スイスは「食糧自給率」を確保するため非常に厳しい農産物の保護規制と、併せて食品の「安全確保」を最優先した厳格な品質規制を行っているため、必然的に製造コストに跳ね返り特に食品の物価高を招来します。 (2)国防・安全保障政策 永世中立国の宣言に伴い、スイスは自国で調達できない海産物を含む食料品やエネルギー資源などの確保、国防や安全保障面などに多大なコストが強いられますが、徴兵制度(女性は任意)を国民の義務として受け入れています。因みに、スイスに鉄道網が張り巡らされた大きな理由は無駄なガソリンを節約し、寧ろ自然環境を守るため少々の物価上昇を厭わないという意思の表れかも知れません。 (3)金融業の発展 スイスは永世中立国なので他国との紛争リスクが小さく、保険や銀行などの金融業に対する信頼性が高いため、必然的に世界中から潤沢な資金が流入します。金融機関の中には「地下銀行」などの不正資金も多く含まれますが、これら金融業の発達がスイスの物価高の大きな要因の一つになっています。 (4)スイスフラン高 スイスはヨーロッパのほぼ中央に位置しているにも拘わらず、ヨーロッパ連合(EU)には加盟していません。しかしEUの経済情勢の不安定化に伴い、スイスフランが安全通貨と見なされ為替相場が高騰し更なる物価高に繋がっています。 (5)人件費 スイスの平均的な労働者の単位時間当たりの労働生産性は、世界で最も高いと評価されているので人件費と物価に跳ね返っていのは当然のことです。物価と人件費には「鶏と卵」の関係があり、必ずしもどちらが原因でどちらが結果なのかを判断するのは、些か難かしい永遠のアンチテーゼです。

スイスvs.日本:商品別の物価比較

ミネラルウォーター

スイス旅行の水道水は概ね飲用可となっていますが、基本的にミネラル分を多く含むため硬度が高いです。なおスイス旅行をしていると色々な施設に設置されている噴水に気がつきますが、噴水の水も一応飲めることになっています。ただ胃腸の弱い人は、普段飲み慣れない硬度の高い水を飲むことを避けた方が無難です。 ペットボトル入りのミネラルウォータは、スーパーやキオスクなどで色々な種類が販売されていますので、ホテルにチェックインする前に買い求めておくと良いでしょう。売られているミネラルウォーターは、炭酸入りの「ガスウォータ」と炭酸なしの「ノンガスウォータ」の2種類がありますので、ラベルを確認し間違わないようにしてください。 因みに、日本の量販店では、ペットボトル入り500mlの価格は1本90~100円くらいが相場ですが、スイスのキオスクなどで売られている500mlボトルの値段は2.5~3.5CHF(300~400円)くらいが一般的です。日本と違い、レストランで食事の度に支払うコップ1杯の水の料金が200円といわれると、やはりスイスの物価高には驚かされます。

ビッグマック

初回公開日:2017年10月20日

記載されている内容は2017年10月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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