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利他主義は成功の秘訣|意味や定義・シチュエーション別実例・仏教

更新日:2020年11月20日

言葉の意味

最近、自社の経営方針として「利他主義」という単語をホームページに掲げる企業が増えてきました。その背景を探るとともに、「利他主義」を研究する生物学者たちの最新学説や、仏教、キリスト教における古典的「利他主義」の概念についても紹介していきます。

利他主義というのは他人の意見を尊重することで、周囲からはとても良い人だと思われることも多いです。しかし利他主義は時に人にとってマイナスになってしまうこともあります。ここでは例を用いて「利他主義」であることのバランスについて考えてみましょう。

利他主義の注意したい例

人が恋愛をする上で気をつけなければいけない「利他」もあるのをご存知でしょうか。たとえば、夫のギャンブル癖に苦しんでいる妻がいるとします。ギャンブルにのめり込んでいる夫は妻に隠れ、借金までしてギャンブルに大金をつぎ込んでいます。おまけにギャンブルで大敗した日は妻に暴力をふるうことさえあります。かつては真面目なサラリーマンだったのですが、今では月に何回かアルバイトに顔を出す程度になってしまいました。 一方、妻はそんな夫を献身的に支え続けます。「きっといつか立ち直ってくれる」と信じて文句一つ言わずに夫の世話を続けました。家事や育児はもちろんのこと、定期的な収入のない夫にかわって働きにも出るようになりました。

もちろん妻のがんばりを見て立ち直る夫もいるでしょう。しかしこの男は「健気にがんばる妻」に気後れを感じ、より激しい暴力を振るうようになってしまったといいます。さらに妻のほうは「もっと心を込めて尽くさなければ」と夫の暴力行為を許してしまいました。このような関係のことを心理学では「共依存」といいます。

利他主義の例から見る共依存に陥る落とし穴

上記で説明したように、この共依存が利他主義の大きな落とし穴となります。表面的に見れば、人に尽くす素晴らしい人間に見えても人のことばかり考えるが故に自分を見失い相手の人間性を変えていってしまうということです。 利他主義というのはどんな場合においても良い面ではありますが、行き過ぎは注意が必要であるという典型的な例です。

利他主義に関する名言

利他主義であることについて様々な歴史人が明言を残しています。ここではその名言をいくつかご紹介していきましょう。

●人間はだれでも、創造的な利他主義という光の道を歩むのか、それとも破壊的な利己主義という闇の道を歩むのか決断しなければならない。〈マーティン・ルーサー・キング・ジュニア〉 ●私はいままでどんな人でも採用してきたし、一度採った者は絶対に解雇しない主義でやってきた。車をつくるのではなく人間をつくるつもりなのだ。解雇は絶対にしない。〈ヘンリー・フォード〉 ●生まれつき僕は完ぺき主義者です。出来る限り、最高の仕事をするのが好きです。僕の活動を人々に見たり聞いたりしてもらいたいし、また、僕の持っているものすべてを注ぎ込んだんだなって、感じてもらいたいんです。僕は、聴衆に対しては、そういう儀礼を尽くさなければならないと思っています。〈マイケル・ジャクソン〉

●人道主義とは、目的のために決してひとりの人間をも犠牲にしないことにある。〈アルベルト・シュバイツァー〉 ●懐疑主義者もひとつの信念の上に、疑うことを疑はぬという信念の上に立つ者である。〈芥川龍之介〉 ●お酒飲みというものは、よそのものたちが酔っているのを見ても、一種のよろこばしさを覚えるものらしい。所謂(いわゆる)利己主義者ではないのであろう。〈太宰治『お伽草子』〉

仕事において利他主義であること

仕事をする上で必要とされるのは「利他主義」であることであり、この「利他主義」から来る考え方が人の成長を早め、仕事での成果をあげることにつながるのです。例えば、3人の相手に料理を振る舞うとしましょう。Aさんは中華料理、Bさんは和食、Cさんはフランス料理を好んでいます。この時、あなたならどうするでしょうか。 それぞれの人に好んでもらえる料理を作るために、それぞれの料理を勉強するか、それとも自分が得意な料理を全員に食べさせるのか、ここで「利他主義」の人はそれぞれに喜んでもらえるよう努力をします。これは仕事においても同様に言えることで仕事の成長が早い人というのは、こういった「利己的な考え」が根本にあるため、常に幅を広げようという意識が働いているのです。 「利己主義」であるか「利他主義」であるかによって大きく成長の差は開くということを覚えておきましょう。

経営理念

近年、「利他主義」というのは仕事における考え方だけでなく会社の基盤となる「経営理念」としてかかげる会社が増えてきています。経営理念における「利他主義」とは様々な人たちの思いに対してアクションを起こすことで、そのアクションから人々に幸福をもたらそうといった考えのことを指しています。 企業全体の理念として利他主義をかかげることは企業が革進することに繋がり、より良い方向に会社そのものを作り上げることに結びついていきます。この「利他主義」というのは時に個々のモチベーションアップにも繋がるため、社員一人一人が意識しながら経営理念を理念で済ませるのではなく、現実において大きく躍進させていきます。

「利他主義」は企業に改革をもたらす

「利他主義」であることは企業全体の基盤となり会社そのものを支えることだと言っても過言ではありません。このように「利他主義」を掲げる会社が日本全体に広がっているのは質の変化を求める企業が増えたということなので、より良い方向へ向かっているという意味では素晴らしいことだと言えるでしょう。

宗教における「利他主義」とは

初回公開日:2017年10月26日

記載されている内容は2017年10月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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