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更新日:2024年08月04日
結束バンドは外せない、とはじめからあきらめていませんか?結束バンドがロックする仕組みを理解すれば、バンドを切らずに誰でも簡単にできる外し方があります。他にも、結束バンドを切断するときの注意点、結束バンドで手首を拘束された時の外し方も紹介しています。
キュッと締めると取れなくなる結束バンド、「無理、外れない」とあなたはあきらめていませんか?結束バンドのことを今よりもうちょっとよく知れば、エイっと切ってしまわずに外して再利用できることもあるのです。 身近な道具を使って結束をゆるめる外し方、工具を使ってバンドを切る外し方、果ては身を挺した荒業的な外し方まで、その方法やコツ、注意点をまとめてご紹介します。 最後までご覧になればきっと、思わず結束バンドを外してみたくなることでしょう。
結束バンドとはもともと、何本ものケーブルを簡単に1つにまとめるために開発されたプラスチック製の細長いバンドのことです。使い方が簡単で耐久性も優れていることから、産業用のみならず今では一般家庭でも広く使用されるようになってきました。 工具店やホームセンター、スーパーや100均ショップにいたるまで、何を巻くかその用途によって、材質や色、形態、サイズの異なる結束バンドが様々な名称で売られています。しかし結束バンドには「いったん締めてしまうとちょっとやそっとでは取れなくなってしまう」という少々やっかいなイメージが一般的に定着しています。 繰り返し使えるタイプも出ていますが、メーカー側が再利用不可として販売しているものについては、あきらめてバンドを切ってしまおうとする人が多いようです。
便利な結束バンドに少々めんどくさいイメージを与えているもうひとつの原因として、いろいろな名称で呼ばれているということもあげられます。インシュロック、タイラップ、コンベックス、パンタイ、ケーブルタイ、ナイロンタイ、配線バンド、zip tie等々です。 目の前にある結束バンドを見ながら「一体これは何という名前なの?」と、困った人も少なからずいることでしょう。 インシュロック、タイラップ、コンベックス、パンタイはいずれも商標登録された結束バンドの商品名です。インシュロックはヘラマンタイトン株式会社、タイラップはThomas&Betts International Inc.、コンベックスは芝軽粗材株式会社、パンタイはPANDUITの製品です。技術者の方々のなかには仕事でよく使っている結束バンドを、そのメーカー名で呼ぶことが多いのです。 ケーブルタイや配線バンドはその名の通りケーブル、配線を束ねるから、ナイロンタイは素材がナイロンだから、また米国では結束バンドのことを一般的にzip tieと呼びます。
結束バンドは元来様々な環境下のケーブル類を束ねるために産業用に開発されてきた製品です。そのため結束バンドを製造する各メーカーは、過酷な環境下で何年も壊れないような材質の選定に力を注いでいます。 太陽光に含まれる紫外線に強いもの、水に強いもの、高温や低温に強いもの、燃えにくいもの、放射線に強いもの等、使われるであろう場所の環境に合わせて66ナイロン、46ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等々材質は多岐にわたります。 白色、半透明、黒、灰色等、色が違っているのは材質が異なるからです。色によって、どんな場所で使う結束バンドか想像がつく場合もあります。 結束バンドは使用できる期間が長ければ長いほど品質としては良いわけです。したがって産業用途の結束バンドは、引張強度等の厳しい規格検査をクリアしたものが市場に出ています。細い結束バンドとはいえ、おいそれと素手で引きちぎることができないのはそういう理由です。
材質が吟味され摩耗や熱に強く手で引っ張っても簡単にはちぎれないし長持ちする、しかもいろんなものを簡単に巻くことができる結束バンド、そんな特長に着目すると日常の様々なシーンに応用できます。 例えば、バラバラだった鍵を束ねてキーホルダー代わりにする、靴紐の代わりにする、熱くなる鍋蓋のつまみに長めの結束バンドをつけてやけどを防ぐ、シャワーカーテンのレール代わりにする、欠けてしまったファスナーのスライダーに取り付けて開閉をスムーズにする、チェーンのようにいくつもつなげて子犬のリード代わりにする、ベランダの手すりに何本も巻いて鳥よけにする、さらには輪にした結束バンドを洗剤液につけるとシャボン玉も作れます。 このように、本来の用途とは違っても、生活の中で使える楽しいアイデアがたくさん湧いてくる優れた道具でもあります。
身の回りでよく使われている結束バンド、ところが日常的に使っている人でも案外その構造には無頓着に使用していることが多いものです。「意外と硬いな」と思いながらそこらへんのはさみやカッターでバンドをブチっと切断していないでしょうか? いくら安価だとはいえ、ぶちぶち切ってしまってはもったいないです。結束バンドの構造を知り、外し方があることを理解すれば、やみくもにバンドを切断することも少なくなるはずです。 一般的な結束バンドの代表例として、ヘラマンタイトン社の結束バンド「インシュロック」の構造をご紹介します。 ヘッド部分の中にある爪と、バンド部(ストラップ部)の裏にセレーションというギザギザがついていることを確認してください。結束バンドを外す際には、この2つの部分がポイントになります。
記載されている内容は2017年10月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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