コツさえつかめば誰でもできる結束バンドの外し方紹介

結束バンドを素手で引っ張っても外すことは困難です。しかし先ほどの、ヘッド部分に爪があることとバンドにギザギザがついていることを思い出していただければ、簡単に結束をゆるめて外すことができます。身近なちょっとした道具を使った外し方をお教えしましょう。 マイナスドライバーや安全ピンの針部分を、先ほど構造図の中で確認したヘッド部の中の爪とバンドの間に入れて隙間をつくるのです。 結束バンドはバンドに刻まれているギザギザと爪の部分に刻まれているギザギザがかみ合ってロックします。これが結束バンドのロックの仕組みです。爪とバンドの間に隙間ができると、するするとバンドをゆるめることができます。

マイナスドライバーを使った外し方を動画でご紹介します。

マイナスドライバー以外にも、ヘッド部の爪とバンドの間に差し込めるものなら何でも使用できます。何を使用するのがベストなのかはケースバイケースです。安全ピンや針、クレジットカードの角、なかには自分の手の爪を使って器用に外す人もいます。 このようにロックの仕組みを解除すれば、結束バンドを再利用することが可能です。何度か試しにやってみて外し方のコツを覚えておくと、とっさの時に役立つでしょう。

マイナスドライバーを使った外し方と同じ原理（ロックの仕組みを解除する）を使った専門の工具も販売されています。”テイクメカバンド”という名前の工具です。 これを使うと、爪とバンドの接触部分に差し込んでバンドを引きだす作業が、より簡単にスムーズにできます。もちろん結束バンドを再利用することもできます。 ただし、すべての結束バンドに使えるというわけではなく、使用できる結束バンドの適用範囲がありますので、購入の際には注意をしてください。

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ヘッド部の中の爪とバンドの間に隙間を作る外し方をご説明しましたが、そう簡単にうまくいかない時もあるでしょう。また、結束バンドを再利用する必要がない場合もあります。そんな時は手っ取り早く結束バンドを切って外しましょう。ただし外す際、巻かれている物の種類によっては注意を払って作業する必要があります。結束バンドを切る外し方で注意すべきポイントをご説明します。

ケーブルを巻いている結束バンドの外し方とその注意点です。 しっかり巻かれたケーブルと結束バンドの間に無理矢理はさみやカッター等の刃物を入れようとすると、ケーブルの被覆が傷つく恐れがあります。また電気が流れていれば感電の恐れがあることも予測するべきでしょう。 先ほどのインシュロックで有名なヘラマンタイトン社ではケーブルに巻かれた結束バンドの外し方として樹脂切断専用のニッパを用いることを推奨しています。ニッパでの切断方法および注意点は以下のページを参考にしてください。

コードを巻いている結束バンドの外し方とその注意点です。 コードの外し方もケーブルの場合と同様、無理矢理はさみやカッター等でバンドを切ろうとすると被覆を傷つける可能性があります。細いコードなら誤って切ってしまいかねません。コードを傷つけないよう、この場合もケーブルの時と同様にヘッド部をニッパで切断するのが無難です。

家の中にある電化製品のなかで結束バンドが常時使われている確率の高いものに洗濯機があります。引っ越しの際、外そうと思った洗濯機の排水ホースが結束バンドで固定されているのを発見して「どうすればいいの？」と一瞬その外し方に困った方がおられるかもしれません。 洗濯機の排水ホースに巻かれている結束バンドの外し方とその注意点をご説明します。 この場合の結束バンドは、排水ホースと排水エルボ（L字型の継手管）とのつなぎ目から水が漏れるのを防止するためにしっかり巻かれています。 引っ越しの際は排水エルボから排水ホースを外さなければなりませんので、結束バンドは外しましょう。隙間なく巻かれているので、ニッパでヘッド部を切断するのが良いでしょう。 長年巻きっぱなしになっていた結束バンドは経年劣化により樹脂が硬化している場合があります。ニッパで切断の際、細かく砕けた結束バンドの小さな破片がパチッと飛び散る恐れがあります。古くなった結束バンドを切断するときは油断せず、念には念をいれて保護メガネを着用するなど安全には注意を払うべきです。 余談ですが、排水ホースから外した排水エルボは家の備品となりますので、引っ越し先には持って行かないようにしましょう。もし新居に排水エルボがなければ、ホームセンターで購入するようにしましょう。