IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

狼と犬の違い|大きさ/性格/見分け方など・ハイブリッド

更新日:2020年11月13日

社会人常識

狼と犬の違いを知っていますか。犬は約1万2000年前に狼から分岐した動物ですが、狼と共通している特徴を数多く持っています。狼と犬の混血種であるハイブリット・ウルフという犬も存在します。今回は狼と犬の違いと共通点、見分け方についてご紹介します。

狼と犬の違いって?

狼と犬は同じイヌ科の動物ということは有名ですが、狼と犬の違いを知っている人はあまり多くありません。今回は狼と犬の違いと共通点、狼と犬のハイブリッドなどをご紹介します。

種類の違い

狼と犬は同じイヌ科の動物ですが進化の過程で枝分かれし、別の動物として進化を遂げてきました。狼というとタイリクオオカミが有名ですが、このタイリクオオカミの亜種が15種類といわれます。15種類のうち13種類は現在も存在が確認されていて2種類は絶滅してしまったと考えらえています。 狼の仲間にアメリカアカオオカミ、コヨーテ、ジャッカルがいます。コヨーテやジャッカルの方が犬よりも狼に近いといわれています。アメリカアカオオカミはアメリカの平野部などに生息していたとされていますが、現在は動物園や保護地区で生活しているものを除く野生のアメリカアカオオカミは絶滅したと考えられています。日本にもニホンオオカミという狼が生息していましたが近年絶滅した模様です。 犬は狼に比べて非常に多くの種類がいます。公式に数えられている犬は343種類もいます。雑種を含めると無限の数になります。

大きさの違い

狼の大きさは1メートルから大きいもので1.6メートルになります。人間の子どもから大人くらいの大きさなのでどれほど大きいのかが分かります。体重も人間と同じくらいか若干少ない程度です。オスは50キログラムほど、メスはその80パーセントくらいの重さになります。記録では80キロを超えるものもいたそうなので陸上に住む動物の中でも狼は大きい方であるということが分かります。 犬は小型犬から大型犬まで多種多様です。小型犬になると手のひらサイズほどの小さな個体もいます。大型犬は人間の腰くらい背丈があるものもいます。同じイヌ科でも狼と犬で大きさが全く異なるということです。大型犬の中でもグレートデーンやイングリッシュマスティフという犬種になると体重が90キログラムを超え、背丈も1メートルほどあるので犬が狼より小さいとは一概にはいえません。

性格の違い

犬は飼っている人ならご存知のように、感情表現が豊かで忠実、褒めたり命令したりすることができるという特徴を持っています。現在日本には野生の犬が生息していないため、あまり知られていませんが、犬は人間と同じように社会性を持つ動物です。本来は群れで活動し、それぞれが役割を持って生活しています。 群れの中で上位にいる犬の命令を忠実に守ることが、人間の命令をよく聞く理由として考えられています。この点から犬は人間にとって飼いやすい動物と昔からいわれてきました。 一方の狼はどうでしょうか。狼も通常群れで行動します。「一匹狼」という言葉があるため狼は単独行動をとる動物だと考えている人もいるでしょう。狼は夫婦と子供からなる群れで行動します。やがて子どもは大きくなると群れを出てつがいになる異性の狼を探します。「一匹狼」という言葉は群れから外れている時期を指しています。狼は犬と同じように集団行動をする動物なのです。 狼というと残忍で怖いイメージががありますが、群れの中で生きる狼は人間が考えているよりも穏やかな性格をしているといわれています。犬と同じくらい感情が豊富で、一夫一妻制のため互いの愛情を示す仕草もします。群れを率いるリーダーはリーダーらしい威厳のある態度を取ります。 また獲物を追いかける時の狼は他の動物に比べて諦めが早いといわれています。このように、狼の性格は私たちが思っているのとは少し異なるのです。

強さの違い

世界中で狼に襲われ人が命を落としているため、狼はとても凶暴で強いイメージを持たれることが多い動物ですが、世界各地に生息している動物たちの中ではそれほど強いというわけではありません。狼は噛む力が強く、また足が速いため獲物を捕らえる能力は高いです。しかし角を持った動物と比べると体格も小さく力も弱いため逃亡することも少なくありません。 一方、犬は狼に比べると格段に弱いと考えられていますが、犬の中には狼並みの強さを持つ犬種がいます。強い犬というと警察犬や軍用犬になることが多いドーベルマンなどがいますが、ドーベルマンよりも猟犬として訓練されている犬種の方がより強いといわれています。 飼われている犬の他にも山に住む野犬はイノシシなどの大型の動物を捕食することもあるそうです。狼よりは強くないにしても油断はできません。

狼と犬に共通点はあるの?

狼と犬の共通点は何でしょうか。前の章でもご紹介してきましたが、群れで行動することや動物としての強さなど狼と犬で共通している点は多くあります。生物学的には同じイヌ科ということもあって歯の本数や骨の数、皮膚に汗腺がないなどの点も同じです。 人間に飼いならされた犬は嗅覚が弱まっている可能性がありますが、基本的には犬も狼同様に鼻が鋭い動物です。こうして見ていくと犬と狼がどれほど似た動物であるか分かります。

狼と犬の歴史

犬は狼が人間に飼いならされた結果、人に飼われることに特化した動物となったとされています。もともとは犬も狼だったということです。犬は1万年以上も前から人に飼われてきました。古代メソポタミアやギリシャの彫刻にも犬は描かれました。人間にとって身近な存在だった犬は歴史の中のいたるところに登場します。犬にまつわる逸話や神話も残されています。 ほとんどの国で犬は親しまれてきましたが、一部の国や地域では嫌悪の対象になっています。ユダヤ教やイスラム教では犬や不浄で邪悪な動物とされていました。現在も牧羊犬を除いてイスラム圏では犬は飼われることがないようです。しかし中世ヨーロッパでは犬が信仰の対象になっています。このように国によって犬の扱いは異なります。 狼は日本以外の牧畜の盛んな国では豚や羊を襲う害獣として扱われてきました。反対に農業の盛んな日本では作物を荒らすイノシシやシカを駆除してくれる益獣として親しまれました。

染色体は同じ?

遺伝子の中に含まれる染色体の数は狼も犬も78本です。狼から犬が種類として分岐したのは今から約1万5千年前と考えられています。犬が種類として独立したのは比較的最近ということなので犬のDNAはほとんど狼と変わりありません。 狼はイヌ科のコヨーテやジャッカルとも交配が可能であるため、狼とその他イヌ科の動物を違う動物と分類するか狼の亜種と分類するかで議論が分かれています。現在、コヨーテやジャッカルは狼の亜種とする見方が優勢となっていますが、犬に関しては別の動物と考えている人が多いです。

初回公開日:2017年09月13日

記載されている内容は2017年09月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング