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NPO法人を設立するメリット・デメリット|働く側のメリット

独立ノウハウ

最近、NPO法人という団体を目にすることも増えてきました。そのNPO法人を設立するにあたってのメリットやデメリットをはじめ、NPO法人で働くということ、そして他の法人との違いなど、さまざまな観点からNPO法人についてご紹介します。

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NPO法人を設立するメリット・デメリット

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全国各地に、さまざまな種類があるNPO法人。その”NPO”とは、”Nonprofit Organization”の頭文字を取ってつけられたもので、日本語に訳すと”民間非営利組織”です。日本では”特定非営利活動法人”と言われており、利益をあげることに重きを置くのではなく、社会的な使命を果たすために組織された団体のことを指します。 そのNPO法人ですが、設立や認定にあたってのメリットはもちろん、デメリットも存在します。そのメリット・デメリットについて、ご紹介します。

最大のメリットは助成金や補助金

営利を目的としないNPO法人といえども、法人としての活動を維持・継続させたり、発展させたりしていくためには、やはり資金作りも重要な課題の一つです。その際、NPOとしての法人を設立するメリットの最も大きな点が、助成金や補助金の申請を行いやすくなるということです。 きちんと法人格を持っているということで、助成金や補助金を受けやすくなったり、申請を行うことができたりといった点が最大のメリットです。 行政が行う助成金は、法人格を持っているという条件があったり、民間団体が行う補助金なども、法人格を持っている団体を対象としていることが少なからずあるため、NPO法人としてきちんと団体を設立することが重要となります。

デメリットとして考えられるのは

NPO法人として法人格を取得することのデメリットは、まず設立をするまでに多大な時間がかかり、設立以降も様々な書類作成等を行う事務作業が増えるということです。株式会社や合同会社、そして一般社団法人などはだいたい1ヶ月で設立できるのですが、NPO法人の場合早くても3ヶ月、およそ5~6ヵ月もの時間を要します。 設立までに事業計画書や収支予算書、定款などの書類作成や所轄庁による審査、設立登記の申請など、様々な公的書類の作成や手続があります。また、NPO法人としての活動が行われる中でも、毎年正規の簿記処理に基づく会計処理や税務申告など、重要な事務作業が多大にあります。この点が、NPO法人としての法人格を取得する際のデメリットといえます。

NPO法人設立のメリットの例

保育園の場合

保育園を設置しやすくするために行われた2000年の保育所設置の規制緩和により、NPO法人も保育園を設置することができるようになりました。そのため、まだ全国的にはNPO法人の保育園は少ないです。 NPO法人が運営する保育園のメリットは、保育を通じての社会貢献に熱い想いを持っている理事や職員などが集まっているため、子どものことを第一に考えた保育が行うことができるところです。子どもの様子や様々な状況に応じた柔軟な対応ができたり、いろいろな行事を職員と保護者が一体となって作り上げたりと、人と人との交流も密に行われています。 保育を通じた、地域に根差した社会貢献をするなら、NPO法人としてのメリットを最も感じられるのが保育園です。

介護事業の場合

今や、さまざまな介護事業を手がける団体は数多くあり、日本各地にさまざまな介護施設があります。そして今後も介護という分野は必要不可欠で、さらに市場は広がっていくと見込まれています。 そんな中で、NPO法人が介護事業を行う最大のメリットは、営利を目的としている団体よりも事業が展開しやすいということです。介護という分野は社会性や公益性が高い分野となっているため、非営利であるNPO法人の方が事業を展開しやすく、行政からの様々な業務を委託する件数も、営利団体より多くあります。 また、実際にそのサービスを利用する介護を必要としている人々も、営利を目的としている団体よりも公益性が高く備わっているNPO法人を選ぶことが多くなっています。

NPO法人に就職する・働くメリット

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一般的な会社では、営利を目的に様々なサービス展開や営業などを行いますが、NPO法人では社会貢献を行うことを主の目的としているため、働き方が少し異なってきます。 NPO法人で働く最大のメリットは、働く意義を持って日々の生活を送ることができるということです。自分たちの成果を自分たちの目で直接見ることができる環境があるので、成果を感じやすく、やりがいを持って日々の仕事にあたることができます。 また、時には厳しい場面にも出くわしますが、日々実感を持ちながら仕事をすることができているので、それもまた次へと繋げる活力になります。NPO法人と言っても、それぞれの団体で職員数や担当部門などは大きく異なるので、事前のリサーチも重要です。

他の法人や株式会社との違い

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①社会福祉法人

社会福祉法人とは、社会福祉法に定められた社会福祉事業のみを行うことを目的として作られた法人です。よって、社会福祉法人は福祉事業をメインに行っていく必要がありますが、NPO法人は幅の広い事業を柔軟に行うことができるというメリットがあります。 また、社会福祉法人を設立する場合、基本財産の要件として1,000万円以上に相当する財産を持っていなければなりません。ですがNPO法人の場合、特にこういった資産の基準などがないため、設立時の財産は必要ありません。 また、社会福祉法人は役員として理事6名以上、監事2名以上の設置が必要ですが、NPO法人は理事3名以上、監事1名以上と少ない人数で設立をすることができます。この2点が社会福祉法人とNPO法人を比較した際の、大きなメリットとなります。

②社団法人

社団法人には、一般社団法人や公益社団法人などがあります。どちらも一般社団・財団法人法に基づいて設立された団体で、一般社団法人は事業目的に公益性がなくても問題ありませんが、公益社団法人は公益認定法に基づいた公益性を認定された団体である必要があります。 その社団法人とNPO法人を比較した際のNPO法人のメリットは、多岐にわたった活動を行うことができるため、多くの人々に関わることができ、様々な利益を生み出すことができます。また、NPO法人は多くの情報公開を行っているため、人々の信用も得やすくなっています。 そして、登記変更事項が生じた場合、社団法人ではそれぞれの項目変更に対して費用がかかりますが、NPO法人の場合は費用をかけずに変更することができるというメリットがあります。

③株式会社

営利を目的とした事業展開を行う、株式会社。株式会社は設立する際、定款認証手数料や定款印紙代などの様々な費用がかかりますが、NPO法人の設立には、こういった費用がかからないというメリットがあります。 また、NPO法人には税制上の様々な優遇措置が適用されているため、株式会社よりも税金を支払う金額が低くなるというメリットもあります。そして、大きく異なる点として、事業展開の方法があげられます。 株式会社は株主の意向が会社の事業や活動内容に大きく影響を与えるのに対し、NPO法人は社会のニーズに応えるために社会的な利益を追求した事業を行っていくという点です。この点が、NPO法人と株式会社の大きな違いということができます。

さまざまなメリットが満載のNPO法人

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以上、NPO法人設立のメリットについて、さまざまな角度からご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。営利を目的とせず、社会貢献を目的に活動を行っていくなら、NPO法人の設立にはメリットがたくさんあります。 営利目的の会社では得にくい達成感や充実感、そして地域や社会とのつながりを実感できる仕事がたくさんあるNPO法人。これからの生き方や働き方を考える際、一般企業や既存の団体への就職だけでなく、NPO法人の設立という選択肢を増やしてみると、視野を広げることができます。ぜひ、今後の就職活動や転職活動、さらには起業へ役立ててください。

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