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制作と製作の違い・使い分け|保育/アニメ/映画/本など

初回公開日:2017年10月10日

更新日:2020年08月07日

記載されている内容は2017年10月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の使い方

「制作」と「製作」、どちらも似た意味で使われますが実は異なる意味があり、使い分けされていることをご存知でしたでしょうか。漢字の由来を紐解けばその違いが理解でき、適切に使い分けることができます。制作なのか、製作なのか、違いが理解できるときっと楽しいはずです。

制作と製作の違いとは何か?

日本語には同音異義語がたくさんありますよね。「制作」と「製作」もその一つです。どちらもなにかを作るときに使われますが実は異なる意味を持っていることをご存じだったでしょうか。 間違って使っていると意図が伝わらず誤解が生じたり、学のある人からは無知だとバカにされたりするでしょう。意味を理解した上で「制作」と「製作」を正しく使い分けることはあなたにとってとても重要なことです。 正しく使い分けるためにはそれぞれの意味を知る必要があります。漢字の意味はその由来を紐解くことできっと分かります。そこでまず「制作」と「製作」の漢字の由来から見てみることにしましょう。

制作の由来

大修館書店発行の新漢語林によると、「制」という漢字は「未」に部首のりっとうが付いてできた漢字からの派生語です。「未」とは木の枝を表し、りっとうは刀を表します。つまり余分な枝を刀でそぎ落として何か別の形のものを作るさまを「制」という漢字で表したのです。これに「作」を付けることで、手を加えてオリジナルな別のものを生み出す行為を表す漢字を「制作」としたのです。

製作の由来

「製」は「制」からさらに派生した漢字です。衣がついているとおり、この漢字には衣服を仕立てるために布を裁つような動作が関係していました。「裁つ」とは紙や布などをある寸法に切ることを言います。つまり寸法を測るものさしやメジャー、寸法を布上または型紙上に書くチョークや作図用具、布を裁断するための道具、これらを使った動作を表したのが「製」です。したがって「製作」とは道具や機械を使って画一的で実用的な品をつくるさまを表しているのです。

制作と製作の違い

漢字の由来から「制作」とは独創的なものをつくることを表し、「製作」とは機械や道具を使って画一的なものをつくることを表していることが分かります。 小学館発行の大辞泉にも同様の意味が記されています。「制作」は芸術作品などを作ること、「製作」は道具や機械などを使って品物を作ることと明記されています。したがって「制作」は工芸品や芸術品のような作品をつくるときに使い、「製作」は工業品などを作るときに使うのが適切だということです。

制作と製作の具体的な使い分け

「制作」と「製作」の違いが分かったところで具体的な使い分けを説明しましょう。作っているものや業界、会社の関わり方などによって使い方が違ってきます。適切に使い分けて微妙なニュアンスが伝わらなかったり、誤って伝わることがないように注意してください。特にものづくりに携わっている方はぜひ参考にしてください。

映画・アニメ・TV番組

映画、アニメ、TV番組をつくる場合の制作者と製作者は異なります。 映画、アニメ、TV番組はある種の芸術作品でもあるため作品を実際に現場でつくる人や会社のことを「制作者」「制作会社」と言います。 一方、作品の企画立案、製作費の出資などを行う映画配給会社、広告代理店、出版社、テレビ局など著作権を有している人や会社は「製作者」「製作会社」と言います。また制作会社であっても製作費の出資などを行うことによって「製作者」「製作会社」になりえます。 例えば崖の上野ポニョでは、制作会社はスタジオジブリ、製作会社は日本テレビ、電通、博報堂DYメディアパートナーズなどとなっています。 ただし実際には作品のジャンル、業務の煩雑化、テレビ局の方針などによって使い分けはやや不明瞭になってきています。例えば娯楽作品は芸術性が乏しいため現場の作業も「製作」と言ったりします。反対に演劇では企画者や出資者との事務的なやりとりも「制作」と呼んでいたりします。

舞台芸術

舞台芸術においても映画やアニメ同様に「制作」と「製作」は使い分けられています。 舞台公演のスタッフ、演者、脚本家、監督などは「制作」サイドの人たちになります。また舞台公演への出資者や著作権を有している会社は「製作」サイドになります。 例えば1981年ホリプロ制作のブロードウェミュージカル「ピーターパン」ではピーターパン役の榊原郁恵さん、演出の福田善之さんらは「制作」サイド、冠スポンサーの江崎グリコは「製作」サイドとなります。これらは製作クレジットを見るとよく分かります。

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