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更新日:2024年10月02日
音読は脳のどこに効果があるのか、音読することによってどんな効果がもたらされるのかについて紹介しています。そのなかで、日本人と音読のかかわりやデジタル認知症、小学生と音読の話題にもふれてみました。前頭葉の衰えに危機感を覚える人は必見です。
高速音読とは、普通の音読よりもはやい速度で読むことです。 ゆっくり読むことは誰にでもできます。速く読むことは脳に負担をかけることです。筋トレと同じで、脳にも負担をかけていかないと発達していきません。脳は限界に挑戦し続けているといつの間にか限界を超えることができますが、挑戦しないままでいればいつまでも限界をこえることはできません。そこでできる限り速いスピードで音読に挑戦するという次のステップが生まれます。 高速音読は、読みながら頭の中でその内容をイメージしながら行います。イメージする訓練を重ねることによって、脳内のワーキングメモリの容量を大きくすることができます。ワーキングメモリが大きくなると頭の回転が速くなります。つまり、イメージしながら高速音読に挑戦し続けるとどんどん頭の回転が速くなる、ということです。 普通の音読で効果が確認されてきたら、高速音読にチャレンジしてみてください。さらに能力アップの効果が期待できます。
立って高速音読する、歩きながら高速音読するのも脳への負荷が増し音読の効果を高めます。ただし外でやるのは危ないので部屋のなかで行います。
音読をするのは朝が一番効果的です。朝音読して脳を活性化させ、セロトニンを分泌させると頭がすっきり冴えた状態になって1日をスタートさせることができます。
効果の感じられ方は個人差がありますので何分という明確な基準はありませんが、東北大の川島隆太教授によると1日20分程度だそうです。1回やっただけで効果を自覚する人もいます。1、2週間続けるうちに誰でも自覚できるほどの効果が感じられます。効果が自覚できるとさらに続けていく意欲も湧いてくるでしょう。
音読は日本語だけに効果があるわけではありません。考古学者シュリーマンが18か国語をマスターした例があるように、わたしたちが学校で習う英語の習得にも音読は効果を発揮します。 英語の長文問題の読解が苦手な方は多いです。テストで長文が出ると手こずって時間が足らなくなってしまうこともあるでしょう。英語の長文をはやく読めるようになるための近道は英文を徹底して音読することです。しかし、音読のやり方を間違えるといつまでたっても効果はあがりません。なんでもいいから声を出して読めばいい、というわけではないです。
わたしたちが日本語を読むとき、1文ごとにとまって文章の構造を考えながら理解して読むことはしません。しかし英語の文章になると日本語の文章とは語順が違うため、1文ごとに集中して文の構造を考え頭の中で日本語に変換してしまう癖があります。 つまり1文をさっと1回読んだだけでは理解できず、後ろから前に行ったり来たりして考えながら読まないと理解できないので遅くなってしまいます。これが長文の速読が苦手になる原因です。
1文ごとにとまっては、あれこれ文法を思いだしながら訳していたのでは非効率です。英語圏の人たちはそんな読み方をしなくても読めます。頭の中を英語圏の人と同じ思考回路にして英文を頭から読んで理解できるようにする訓練、つまり英文を英文のまま理解する訓練に効果的な方法が英語の音読です。英文の音読について専門的で詳しいサイトがありますのでひとつご紹介しましょう。
音読をやりはじめたけれどイマイチ効果が感じられない、そんなときはこんなことを試してみると良いでしょう。
ある程度はっきりした声のほうが聴覚を刺激して良いでしょう。大きな声で音読するのは疲れますが、多少スピードが落ちてもはっきり聞こえる声で読んだほうが頭に入る場合があります。
記載されている内容は2017年10月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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