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更新日:2024年10月01日
昨今のビジネスマンは、毎日大量のメールの送受信により仕事をこなしています。取引先とのやり取りの中では、取引先に「して貰った行為」に対して感謝のメールを送るシーンがあります。その感謝メールを取引先に失礼のないように、しかも上手に、適切に送る方法を紹介します
目次
感謝とは、笑顔を添えて「ありがとうございます」と口頭で、対面して伝えることが理想です。しかし現在のビジネスの世界ではスピードが優先され、この理想通りの対応が困難なことが多いです。従って、メールだけでも相手に失礼にならないケースも多くなってきていますが、ケースバイケースなので迷った際には、社内での充分な検討を要します。
感謝メールを送る目的・理由は、相手(上司、取引先)が何かをしてくれたことに対して、感謝の気持ちを相手に伝えるためです。更に、そのしてくれたことに対して、どう感謝して、今後どのようにしていくかを伝えます。これらの内容は、以下のように、ほぼ定型化されています。 ・件名 ・取引先(会社名、所属、役職、氏名) ・定型の挨拶 ・名乗り(自分の会社名、所属、氏名) ・本文 *相手がしてこれたこと(感謝すべきこと)、に感謝の意 *それに対して、どう感謝しているのか、今後どうしていくか *結び *署名 ・定型の挨拶の例文 *平素より、大変お世話になっております。 *いつもお手数をおかけしております。 *いつもご配慮をいただき、ありがとうございます。 *平素より、格別のご配慮を賜り、感謝致しております。
前述の定型に従って、書き始めましょう。誰に、何をしてもらって、感謝の気持ちをどう伝え、今後どのようにしていくか考えて下さい。まずは、メーラーを開き、本文欄から書き始めます。宛先欄は、送信直前に入力してください。何かの操作ミスで、送信ボタンを押してしまい、作成途上のメールが送られる危険性があるからです。誤って、それが相手(取引先)に届いてしまったら、感謝メールを送るつもりが、嫌がらせメールにも成りかねません。 ここで、想定として、ある会社の営業マンA君が、課長と一緒に取引先の会食に招待され、翌日に、課長から「A君、昨日の会社へ、感謝を伝えるメールを送っておいてくれ。」と言われたとします。取引先の出席者は、部長のみで、こちらからは、課長とA君のみです。いきなり美しい文章は書けませんので、必要な項目を挙げ、まずは箇条書きにして、その後に組立てていきます ・誰に:〇〇株式会社 販売企画部 部長 □□様 ・何をしてもらったか?:夜景が綺麗な高級レストランで美味しい料理をいただいた。 ・感謝の気持ち:あのような場所は、初めてで緊張した。でも嬉しかった。本当に美味しかった、部長の話しが良かった。 ・今後どのようにお返しをしていくか:御社のために頑張る!
○○株式会社 販売企画部 部長 □□様 平素より、大変お世話になっております。 株式会社○□ 営業部のAでございます。 昨日はご多忙のおり、あのような素晴らしい会食の席にお招きいただき、 誠にありがとうございました。 美しい夜景と美味しい料理の数々に感嘆しつつ、大変楽しい時間を過ごす ことができました。更に、御社の周到な販売戦略を構築するまでの数々の 苦労話しは、大変貴重で参考になり、感謝致しております。 今後も微力ではございますが、 御社のご発展に対しまして、少しでも貢献できるよう奮闘する所存で ございますので、ご指導の程よろしくお願い致します。 以上、メールにて恐縮ではございますが、 まずは、お礼申し上げます。
取引先、上司等の目上の人に、してもらう様々な事象があり、これらに対して「感謝のメール」を送る際には、適切な敬語を使用することが重要であり、この使用を誤ると「感謝メール」が「失礼メール」に変わります。以下に主な「してもらう事柄」毎に、敬語を使う具体例を紹介します。
■物をもらった 〇頂戴した ・このような大変高価な「お品を」「頂戴して」、誠に「恐縮致して」おります。 ・「お気持ち」、大変うれしく「頂戴致しました」。 〇いただいた ・大変貴重な「お品を」を「いただき」、心より「感謝申し上げます」。 ・ご丁寧な「お心遣い」を「いただき」感謝致しております。 ■行事に参加してもらった 〇ご出席を賜り ・誠に「お忙しい中」、「ご出席を賜り」「感謝致して」おります。 〇ご参加いただき ・大変「ご多忙のおり」、「ご参加いただき」心より「感謝申し上げます」。 ■訪ねて来てもらった 〇お越しいただいた ・本日は、「お忙しいところ」を「お越しいただき」まして、誠にありがとう ございました。 〇ご足労いただいた ・昨日は、ご多忙のおり「弊社」まで「ご足労いただき」、心より「感謝申し 上げます」。 〇ご来訪いただいた ・昨日は、「弊社」に「ご来訪いただき」誠にありがとうございました。 ■何かを紹介してもらった 〇ご紹介いただいた ・先般「ご紹介いただいた」会社とは、非常に円滑な業務を展開しており、助 かっております。「御社」には、改めて「感謝申し上げます」。 ■イベントに招待された 〇お招きいただき ・昨日は「ご多忙のところ」、素晴らしい会食の席に「お招きいただき」「誠 にありがとうございました」。 〇ご招待いただき ・先日は素晴らしい「ご祝賀の宴」に「ご招待いただき」、「誠にありがとう ございました」。 〇ご招待にあずかり ・先般は、〇〇披露式へ「ご招待にあずかり」ましたこと、心より「感謝申し上げる 次第です」。 〇ご招待を賜り ・昨日は、〇〇祝賀会に「ご招待を賜り」、「誠にありがとうございました」。
前述の定型化している感謝メールの内、最後の部分です。この部分は、相手との今後の関係を円滑に維持していく上で重要な部分ですので、以下のような文言で、丁寧に敬語を使い締めくくって下さい。この「結び」がない感謝メールは、電話で言えば、相手に何も告げずに黙って受話器を置くの同様です。 ・まずは御礼かたがたメールを差し上げました。 ・取り急ぎ、メールにて御礼申し上げます。 ・取り急ぎ御礼まで。では、失礼致します。 ・今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。 ・今後とも、ご高配賜りますよう宜しくお願い申し上げます。メールにて失礼致します。 ・取り急ぎ、御礼を申し上げたくご連絡致しました。後日改めてご挨拶に伺います。
記載されている内容は2017年08月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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