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「したり」の使い方と例文|使用するときの注意点もあわせて紹介

更新日:2024年05月20日

敬語表現

「~したり」という表現を使う際に気を付けることや文章に使える言葉なのかどうかをご存知でしょうか。本記事では、「~したり」を正しく使うための例文やかしこまった場面での似た意味の表現をご紹介します。正しい日本語を使いたい方はぜひチェックしてみてください。

かしこまった場面で「~したり」という言葉を使いたい場合は、「~すること」や「~するなど」といった形に言い替えるとスマートでしょう。 「動画を観たり音楽を聴いたりしました」という文章なら「動画を観るなどしました」というように言い換えることができます。 丁寧な言葉として伝えたい内容ならば「こと」「など」を用い、親しい間柄ならば「~したり」を用いるというような使い分けをすると良いでしょう。

「したり」を敬語で使う場合の表現

「~したり」を知り合って間もない相手などに丁寧に伝えたい場合、敬語で表現する必要があるでしょう。 ここでは尊敬語、謙譲語での表現の方法を紹介していますので参考にしてみてください。

「したり」の尊敬語

目上の相手がすることに対して「~したり」という意味で表したい場合には、尊敬語である「されたり」「なさったり」を使うと印象が良いです。 「趣味の園芸をされたり」や「教えてくださったり」などと表現できます。 動詞の場合には丁寧語にしたあと、「~したり(~たり)」とつけて複数の動作を表すと良いでしょう。

「したり」の謙譲語

自分を立場が下として表現することで相手を立てる謙譲語を使うならば、「させていただいたり」と表現しましょう。 「勉強したり(仕事に)同行したり」という文章であれば、「勉強させていただいたり」となります。 本来なら並列の意味を表すために2回以上繰り返す方が良いとされますが、何度も使うことでかえって失礼に当たる場合もあるため、いくつかあるうちの1つを例として伝えると良いでしょう。

「したり」を使用するときの注意点

「〜したり」と使う時に気をつけることは、2回目を省略しない、「〜したり」を使う位置に気をつけて不自然にならないようにするなどがあります。 話し言葉としては使いやすい「〜したり」を文章で使うことができるかどうかも、一緒に確認していきましょう。

丁寧語にするときは「です」「ます」を付ける

「~したり」を丁寧語で表すには、「~したり」を変化させるのではなく語尾に「です」や「ます」を付けると良いでしょう。 「家庭菜園をしたりDIYをしたりして過ごしています」「休日は友人と遊んだり家でできる運動をしたりしています」など、「です」「ます」はどんな相手であっても使える敬語表現です。

2回目の「したり」だけ省略するのは間違い

2回目の「~したり」を省略してしまうとどの動作が並列の意味を持っているのかわからなくなる場合があります。 たとえば「漫画を描いたりグッズを作る手伝いをしています」という文章では「描いたり」と並ぶものが「作る」なのか「手伝いをしている」なのか伝わりにくいと感じるのではないでしょうか。 このように、2回目の「~したり」を省略することはいくつかの動作のうち例を1つあげるという場合を除き、正しい使い方ではないことがわかります。

「したり」を使用する位置に気を付ける

「したり」を使う位置によっては間違った使い方になってしまうことがあります。 「明日は図書館に行ったりカフェに行って過ごしたりする予定です」という文章では、行動である「図書館に行くこと」と「カフェに行くこと」を「~したり」と表す必要があり、「明日は図書館に行ったりカフェに行ったりして過ごす予定です」が正しい使い方です。

不自然な日本語にならないよう気を付ける

「今日は、洗濯をしたり、掃除をして忙しい一日だったりした」という文章をみたら、違和感を覚える方が多いのではないでしょうか。 「~したり」を使うときは2回使うという決まりであっても、どこでもいいから付けておけばいいというものでもありません。 また、「~したり」という言葉の後に、他にもしたことがあるということを表したくて「~したりなど」と使うことも避けましょう。

履歴書や面接での使用は控える

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初回公開日:2017年09月21日

記載されている内容は2017年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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