
更新日:2022年08月01日
営業は営業でも医療機器営業と言われると、専門性が高そうなイメージに敷居が高いと感じる人もいるのではないでしょうか。医療機器営業とは実際、どのような仕事なのか?未経験者でもできるものなのか?年収や仕事の内容まで詳しくご紹介していきます。
目次
医療機器の進歩は日進月歩です。だからと言って医療機器営業の担当者が「新しいからこの機能については分かりません」と言っていては仕事になりません。機器の進歩に合わせて自分の知識や技術もアップデートする必要があります。医師や臨床工学技士の質問にも答えなければいけませんから、相当な知識を要求されることは想像に難くないでしょう。 未経験から医療機器営業に就いた場合は1から勉強しなおすことになりますから、この点が1番厳しいと感じる人もいるかもしれません。
医療機器営業を行う会社の中でも、中小企業であればそれほどノルマは厳しくないと言われています。逆に、売り上げ上位にランクインするような大企業はノルマが厳しくなる傾向にあるようです。ただし、ノルマが厳しい企業ではインセンティブなどの成果報酬が期待できます。 どのような職業に就いても言えることですが、何をキツイと感じ何をやりがいと感じるかは人それぞれです。これくらいならばキツイと思わない、やりがいがキツさを上回るならば良いと考える人もいるでしょう。後ほどご紹介する、やりがいや平均年収と合わせて挑戦するか否かを判断すると良いでしょう。
医療従事者を経験した後、医療機器営業の仕事に就いた経歴でもない限り、誰もが医療知識については皆無の状態で医療機器営業の仕事を始めることになります。全く知識のない、医師や技師が何を話しているかも分からない状態から始まって、少しずつ知識と技術を向上させていくのです。 医療機器について広く、深くどのような質問にも応えらえるようになると、医師から治療に関する相談を受ける場面も出てきます。努力を重ね、医療機関や医療従事者にとって信頼できるパートナーになれることは、医療機器営業の担当者だからこそ味わえるやりがいです。
医療機器営業の仕事に就くと扱いの簡単な医療機器から操作し始め、徐々に難しい医療機器も扱うようになっていきます。中にはメーカーや社内でも一握りの人しか扱えない医療機器を扱うようになる医療機器営業の担当者に成長していく営業マンもいるでしょう。 こうなって来ると、同僚から応援を求められる機会もあります。自分には扱えない医療機器を担当する医療機関で扱うことになったから、使える人にぜひ立ち会って欲しいというケースです。他の人には扱えない機器をスムーズに扱えることで周りからも一目置かれますし、自分自身が学んできた技術と知識を存分に使いこなして助っ人になれることは、大きなやりがいと言えるでしょう。
カテーテルなどの消耗品は低価格ですが、検査機器や手術で利用する医療機器は高額なものが多いのが特徴です。健康診断や人間ドッグ時にお目にかかる、MRIやエコーのように数千万円を超える機器もあります。営業職の中でも高額商品を扱ってみたいという場合には、医療機器営業は魅力的な仕事ではないでしょうか。
医療機器のマーケットは約2兆円とも言われています。高齢化社会の進行に伴って医療の充実が求められる中、良質な医療機器の提案・販売を行える医療機器営業の果たす役割はますます大きくなると言えるでしょう。医療機器営業の担当者が患者さんと直接話す機会はまずありません。 しかし、現代社会で大きな役割を果たす仕事であることは事実です。営業だけでなく、人の命を救う仕事に関心がある場合は、医療機器営業はやりがいのある仕事になるかもしれません。
・医療機器営業の平均年収 約530万円 ・ボーナス 冬:約60万円 夏:約50万円(インセンティブのある企業もある) 平均的な収入は以上のようになっていますが、以下のような実績を上げている企業もあります。 ・N社 年収860万円 売上約1500万円 ・O社 年収855万円 売上約4900万円 ・F社 年収780万円 売上約1100万円 何をキツイと感じ、何をやりがいと感じるかと同様、仕事の量や質に見合った年収か否かの判断も人によって違うでしょう。年収が良ければ多少ノルマが重くても、忙しくても大丈夫という人もいるかもしれません。 逆にいくら年収がよくてもこの仕事内容では辛いという人もいるはずです。医療機器営業の仕事を目指すならば、仕事内容と給与のバランスをよく吟味しておきましょう。また、医療機器営業の平均年収よりもずいぶん、年収の低い企業へ転職・就職してしまう可能性もあります。平均年収と平均的なボーナスの額くらいは覚えておいて、企業探しをすると良いでしょう。
医療機器営業に転職するうえで必須の資格は「普通自動車運転免許」だけと言えます。社用車に医療 機器を積み込んで医療機関を訪ねることになるので自動車免許がないとなると困りますが、それ以外 に必須という資格はありません。 ただし、これまでにも登場した通り、医療機器営業の担当者は医療機器の仕様や操作について熟知し ていなければなりません。医療機器営業の仕事に携わるのであれば勉強は必須です。学び続ける情熱 と、実際に学んで体に叩き込む時間の確保は必要になります。
記載されている内容は2017年06月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。