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「お気をつけてお帰りください」の正しい敬語・目上や上司への使い方

更新日:2024年02月10日

敬語表現

お気をつけてお帰りくださいって敬語?もしも上司やお客様に使う時はこのままで問題ない?お気をつけてお帰りくださいという言葉はそのままでも良い言葉ですが、もっと丁寧な言い方があります。今回はお気をつけてお帰りくださいという言葉について解説していきます。

状況や天気に合わせて一言を使い分けると良い

お気をつけてお帰りくださいの前にお疲れ様でしたやお疲れ様ですを使う事は相手への気遣いや労いの気持ちを込める事が出来て良いことが分かりましたね。他にも付けて使える言葉は無いのでしょうか。実はいくつかそうした気遣いの言葉があります。ほんの一例ですがご紹介していきます。

天気の悪い時に使える言葉「お足元の悪い中来ていただきありがとうございました。」

例えば天気の悪い日にお客様が来社されて用事が済み帰られる時に使えるのが「お足元の悪い中来ていただきありがとうございました。」という言葉です。 天気が悪くて雨が降っている時、足元が滑りやすくなっている事がありますよね。そうした中の移動でお客様が転んで怪我が無いようにという気遣いの気持ちを込める言葉として「お足元の悪い中来ていただきありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」という事ができます。天気が悪いときはこの言葉を使って相手への労いと気遣いをしてみると喜ばれるかもしれませんね。

「お気をつけてお帰りくださいませ」は女性語

「お気をつけてお帰りくださいませ」という言葉もありますが、実はこの「~ませ」という語尾につく言葉は女性語の言葉になります。言葉には男性的な表現と女性的な表現の言葉があります。「~ませ」という表現については男性的な表現というよりは女性的な表現の強い女性語なんですね。そのため男性よりも女性が使う言葉なんです。

いらっしゃいませ等の慣用語は例外

しかし、中には「~ませ」の例外の言葉もいくつかあります。例えばコンビニやお店に行くと店員の挨拶で「いらっしゃいませ」と挨拶をされる事がありますよね。あの「いらっしゃいませ」と言う言葉も今回の話の流れだと「~ませ」は女性語であるわけですからあの使い方はおかしいのではと思われるでしょうが、あの使い方が一般的に定着している慣用されている言葉ですので男性が使っても問題ない言葉なんですね。

帰るを敬語表現する場合

仕事をしていると社内の従業員等に「〇〇さんはもう帰った?」等と聞かれる事がありますよね。このように聞かれた場合どのように答えるのが正しい答え方でしょうか。「〇〇さんなら帰りましたよ」と答える人も居れば「部長ならもう帰ったよ」と答える方もいますよね。これは帰った方が同じ立場の人やお互いに親しい関係ならば問題がないです。もし目上の方や上司である場合、このように答えると「〇〇さんに失礼だ、正しい言葉遣いをしろ」と怒られてしまう事もあるかもしれませんね。 そうならないためにもここからは「帰った」という言葉敬語で表現する場合の正しい言葉遣いについて解説していきます。

尊敬語「お帰りになりました」

帰った方が目上の方である場合に使う場合は尊敬語である「お帰りになりました」を使うと良いでしょう。尊敬語は相手を敬う言い方です。目上の方が既に帰っていてそれを誰かに聞かれた場合は「〇〇さんはお帰りになりましたよ」と答えましょう。

他の会社の従業員に聞かれた場合の「帰りました」の正しい答え方

電話対応などをしていると他の会社の従業員から「担当の〇〇さんはいらっしゃいますか?」とお問合せの電話を受ける事はありますよね。この時に「担当の〇〇は帰ってしまいました。」と答えるのは良くありません。また先ほどの「お帰りになりました」と答えるのも良くありません。

相手との関係性で使い分けする言葉を考える

なぜならお帰りになりましたはあなたにとっては敬意を示す相手であっても他社にとってはその関係性は無いので他社の方に「お帰りになりました」と答えるのは良くないんです。相手との関係性で言葉遣いを使い分けしなくてはいけないんですね。ではどのように答えるのが正しい言葉遣いなのでしょう。

「〇〇は退社しました」と答えるのが正解

他社の方からのお問合せの場合は「〇〇は退社しました。」と答えるのが正解です。他社からの電話のお問合せで答える場合はこのように「〇〇は退社しました」と答えましょう。退社というと会社を辞める時に使う言葉の意味もありますが、勤務時間が終了して会社から出る事の意味でもありますので、覚えておくと良いでしょう。

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初回公開日:2017年04月03日

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