プログラマー激務の原因は「人手不足」と「デスマーチ化現象」

ここ数年、時間外労働やブラック企業などが社会問題となり、企業と就労者のあり方が注目されてきました。今回は、プログラマーの労働環境に焦点をあてて、なぜプログラマの仕事内容が激務になるのかをリサーチしていきたいと思います。

プログラマー激務の原因は「人手不足」と「デスマーチ化現象」

プログラマーの仕事が激務になる理由には2つの側面があります。1つはIT業界全体の人手不足の問題、そして2つ目は勤務している企業の現場でデスマーチ化現象が起きていることです。2つの項目を順を追って説明したいと思います。

IT業界全体で慢性的な人手不足

少子高齢化に伴い人口の減少がささやかれていますが、すべての業種で人員を確保するのが難しい状況が見えてきます。特にIT業界では、人手不足が慢性的に深刻化しています。

帝国データーバンクが発表した、2015年の人手不足に対する企業の動向調査(※1)によると全企業の37.8%で正社員が不足しているという結果が出ました。業種別では、59.3%と情報サービスがダントツの1位となっており、ITエンジニア不足が問題となっている様子が伺えます。IT業界の需要拡大によって、ここ数年、ITエンジニアの有効求人倍率(※2)は右肩上がりの状況になっていますが今後も求人倍率の上昇と人員不足拡大・そこから激務に繋がる状況は続きそうです。

では、今後も人員不足の問題は改善できないのでしょうか?人材不足の対策としては、「企業ごとのエンジニアの教育の強化」、「外部からの引き抜き」のほかに「国策としてのIT教育の強化」と「底上げの必要性」などがあげられます(※3)。やはり、人材不足はすぐに解決する問題ではないので、人材教育の強化と海外の人材も必要ならば採用していくという柔軟性が今後求められそうです。

現場のデスマーチ化

業界全体の人員不足も問題ですが、SE•プログラマの仕事が激務になる理由としては個別要因であるデスマーチ化現象が大きなウェイトを占めているといえます。「デスマーチ」は、月間労働時間300時間以上や休日出勤が当たり前など過酷なプログラマーなどのエンジニア現場の環境を表した単語ですがその原因はどこにあるのでしょうか?理由は以下の4つが考えられます。

開発期間不足
人的要因不足
予算不足
多様なユーザーニーズ
予算不足、人員不足、時間不足、高度な機能が求められる。これらの4つの要素が重なることで、現場で働くプログラマに過度な負担がかかり、激務を強いられる場合があります。実績を作るために勤務している企業がリスクの高い案件を受注してしまうことも、デスマーチ化の動きを加速させてしまいます。

デスマーチを回避するための方法としては、やはりそのような傾向のある企業を最初から選択しないということが大事かもしれません。キャリアガーデンが提供提供する、平成25年度の給与・収入統計(※4)ではプログラマーの月間労働時間160時間、超過労働が20時間となっており、過度な労働のイメージはありません。プロジェクトのリリース前の繁忙期は仕方ありませんが、働く企業や部署によって勤務時間に大きな差が出ることも念頭に入れたほうが良さそうです。

プログラマの労働環境は改善されるのか?

いかがだったでしょうか?今回はプログラマ、ITエンジニアの仕事が激務になる理由を探ってきました。

業界全体の人員不足は、すぐには改善できない問題です。しかし、個別の企業風土や労働環境は、働く人のブラック環境や激務への監視の目が厳しくもなり今後少しづつ改善されるかもしてません。高い求人倍率の中、今後もプログラマなどのエンジニアが労働環境の良い職場を選ぶ傾向は続いていきそうです。

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