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ゼネコンの仕事は激務なのか?|ゼネコンの職種別の激務度の違い

更新日:2023年11月27日

職種研究

ゼネコンと呼ばれる総合建設業は、若者たちにとって、仕事としてトライしたい職業の1つ。でも、仕事内容は「激務」と聞いています。実際には、どうなのでしょうか?本当に激務ですか?就職活動をしているあなたに向けて、ゼネコンの現実を経験者である私がお伝えします!

ゼネコンの「設計部門」は、どのような仕事をし、どれほどの激務になるのでしょうか。「設計」は名前の通り、依頼主の要望をはるかに超える、満足度の高いデザインを作ることです。当然ながら、自分が作りたいものを作成するのではありません。たくさんの良いものをインプットし、良い建築物を設計するために、アウトプットをしなければなりません。学び、経験していくことにより、良い設計ができるようになります。 とは言え、誰もが喜ぶデザインを、楽に生み出すことは不可能です。かなりの経験者でも、設計するには時間と体力を必要になります。私の友人に、ゼネコンで設計をやっている子がいます。一度に考える物件は1つではなく、何件もの物件を同時に考えなければならないようです。設計し提出することが毎日の仕事ですので、常にプレッシャーを感じる日々を送ることになります。スーパーゼネコンであれば、仕事量がさらに多いことでしょう。

クリエイティブな職種!

激務になるとはいえ、ゼネコンの設計でも人によって感じ方が異なります。デザインすることに喜びを感じるのであれば、他の人が無理と言える仕事量であっても、楽しく行えるかもしれません。何軒もの物件を設計しなければならないとなると、終電にも遅れて乗れず、毎日タクシーで家に帰ることにもなります。 設計の仕事は、激務とは言え、こなせばこなすほど、自身も技術も増して行くので、ゼネコンでの仕事始めは、踏ん張り所です。 クリエイティブな仕事に興味がある方は、ぜひ転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーに相談してみましょう。今後のキャリアについて相談したり、あなたに合った求人を紹介してくれるかもしれません。

現場監督・施工管理・設備!激務度90%

朝早くて夜遅い!

これら3つの仕事は、異なるとは言え、実務もデスクワークもどちらも行う必要のある職種です。これは、どういう意味でしょうか?まず、出勤時間です。朝7時か8時には、現場に到着しなければなりません。現場での作業と監督を真夏でも真冬でも行ないます。過酷です。 現場監督そして施工管理の仕事ですと、様々な背景や年齢の職人たちを仕切りながら、仕事を進めなければなりません。それで、マネジメントが求められます。仕事をきちんと進めて行きながらも、職人たちの安全など、彼らのことを考えた振る舞いをしなければなりません。このように現場で精神的にも身体的にも疲労していても、仕事が終わりません。

激務に追い打ちを!夜はデスクワーク!

現場の作業が17時か18時位に終わっても、あなたの仕事は残っています。会社に戻り、自分の机に座ってから、第二弾の仕事開始です。1日の作業内容を確認し、修正が必要であれば、それをしなければなりません。書類を作ったり、図面を書いたり、明日の仕事の内容を考えたりするデスクワークがあります。 それだけでなく、時には夜に会議が行われるかもしれません。「いつ家に帰るのだろう」と言う気持ちになるかもしれません。自分の限界をわきまえながら、上手に対処していく必要があります。夜遅くまでの仕事があると、終電を逃すことや、会社に寝泊まりすることもあるかもしれません。

昼夜逆のことも!

ゼネコンの「設備」に関して言うと、ときには夜間限定の仕事もあります。建物の改修工事の場合、夜間つまり深夜に仕事をしなければなりません。夜中に起きているので、日中は寝ないといけません。それでも安心して寝られないのです。つまり寝ていても、日中に働いている人から電話がかかってきて、起こされることが多々あるからです。

現場は激務だが楽にする方法あり!

これら現場で働く仕事の場合、以下の2つが仕事をこなしてゆく上で鍵となります。 ・先輩達 ・自分の能力 先輩たちに1つずつ、じっくりと教えや訓練を受け続けるなら、成長できることでしょう。自分でも学び続ける必要があります。仕事に対して真面目すぎないなら、身体的また精神的に参ってしまうのを避けることができます。諦めて今日は仕事を打ち切る勇気も、必要です。 経験を積んでいけばいくほど、ストレスはかかりますが、ゼネコンの上の立場になり身体的には楽になることが多いです。比較的早めに帰宅、ということも可能になります。現場の仕事はとりわけ激務になりますが、後輩たちを育て仕事を任せられるようになれば、自分は楽になっていきます。激務を避けていくには、人を育てることや人間関係において、自分自身が成長する必要があります。

事務!激務度40%

ゼネコンで行われる事務の仕事は、現場で働く人たちに比べて、比較的「楽」と言えるでしょう。とは言え、「総務・経理」では、事務といっても仕事内容が異なります。 「総務」と言う立場であれば、会社全体をまとめていく必要があります。突発的な仕事への対応が必要になるので、忙しさにばらつきが生じます。総務に比べて、「経理」は特定の時期は忙しいとは言え、毎月行う会計の仕事は同じなので、程良い忙しさと言えるかも知れません。残業が月にいくらかあるとしても、「激務」と言う言葉はゼネコンの事務仕事には当てはまらないといえます。 他の会社と忙しさは大して変わらないと考えておけば大丈夫です。とはいえ、就活の場合、職種を選ぶことは難しいので、事務関係に配属して欲しいと願うことしかできないでしょう。激務で体を壊すのは避けたいです。

研究開発!激務度45%

激務とは無関係?研究開発!

最後に「研究開発」と言う、特別な知識や資格、そしてアイデアが必要になる分野について見ていきましょう。新しい技術、方法を生み出し、会社はもちろんのこと、国全体の未来に貢献できる分野です。 研究開発と言う分野は、仕事の1番最後である「結果」が良ければ、高く評価されます。新しいものを開発していくわけですから、クリエイティブな仕事です。私はこの分野に関わった事はありませんが、ゼネコンの中では比較的ルーズな部門と言えます。決められた時間内には、会社にいなければなりませんが、それ以外のこと、例えば「出社・退社」を自分で決められることが多いです。 ですから、研究開発と言う職種は、家族を持っている人にとって、魅力的です。家族サービスをしたり、休みを取ったりしやすい部署と言えるでしょう。新しいテーマや技術開発のネタを出さないといけないと言うプレッシャーはありますが、人によっては楽しく毎日を送れる職場と言えますね。ゼネコンの他の職種は激務なのに対し、研究開発は比較的自由と言えます。

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初回公開日:2017年05月27日

記載されている内容は2017年05月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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