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更新日:2024年08月27日
「建築家」とは一般に、建築の設計や工事管理などを職業とする専門家のことを指しますが、その定義は曖昧で、実は名乗るために特に資格が必要だというわけではありません。資格がないまま設計会社に所属し、設計業務を行っている人は大勢います。 しかし、一生にわたり建築家として生計を立てていきたいと考えるなら、いずれは「建築士」の資格が必須となると考えておくべきです。 建築士資格には一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があります。二級建築士や木造建築士では建築できる建物の種類に制限があるため、「一級建築士」の資格を持っていることが望ましいといえるでしょう。
一級建築士試験を受験するためには、相応の学歴と実務の経験が求められます。必要な実務経験の年数は、その人の持つ学歴によって異なってきます。なお、実務経験には大学院で行う建築設計についての研究も含まれます。
・大学の建築学科から建設会社や設計事務所などに就職して、2年間実務を経験する ・大学の建築学科から大学院に2年在籍して、建築に関する研究に携わる このルートを辿るのが、最も効率的な一級建築士の目指し方といってよいでしょう。 なお、実務経験として認められる業務や研究の内容については細かい規定がありますので、受験を志す前に確認しておくことが大切です。
とはいえ、必ずしも上記の手順を踏まなくとも、一級建築士を受験することはできます。 先の「平成29年一級建築士試験案内」によると、建築系の短大や高等専門学校を卒業した場合は、4年以上の実務経験で受験が可能になります。 また高卒でも建築過程や土木過程を出ていれば、3年以上の実務経験を経て二級建築士を取得し、さらに4年の実務経験を積めば一級の受験資格を得られます。 ちなみに、建築に関する学歴のない社会人でも一級建築士試験を受けることは不可能ではありません。その場合は、まず二級建築士を受験するために7年、さらに二級建築士として4年の実務経験が必要となります。時間はかかりますが、今後建築家として身を立てていくという強い覚悟があるなら、挑戦する価値は十分にあります。
専門性が高く、人々の安全を守るという大きな責任もついて回る仕事であるだけに、建築家の年収の平均は高めの傾向にあります。
平均年齢:46.9歳 月額給与:439,700円 年間賞与:1,161,700円 平均年収:6,438,100円 (平均年収=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額 として算出) このうち、1000名以上の大規模な企業に勤めている人は、平均年収約690万円と、さらに高めの年収になっています。
逆に従業員10〜99名の小規模な企業では、平均年収は567万円と、大手に比べ低め。さらに言えば、「アトリエ系」と呼ばれる個人経営の設計事務所などでは、本当にわずかな給与しか出ないというところも多くあるようです。 こうした設計事務所を就職先に選ぶなら、就職するというよりも「修業のため仕事をさせてもらう」という感覚で、しばらくの間割り切って経験を積むことに専念した方がよいでしょう。「早いうちから広範囲の業務に携われるため、短期間で実力を伸ばせる」という、大手にはないメリットもあります。
記載されている内容は2022年11月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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