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部品メーカーへの志望動機の書き方と例文・向いている性格や必要知識

更新日:2024年11月07日

書類選考・ES

部品メーカーに応募する時に多くの人が悩むのが、志望動機の書き方です。なぜ完成品メーカーではなく、あえて部品メーカーに応募するのかというのを、説得力のある言葉で説明できるかどうかがキーとなります。部品メーカーに応募する際の志望動機を例文とともにご紹介します。

こんな性格の人が向いている

自動車部品業界は技術動向変化への対応を常に迫られるため、環境変化に素早く対応でき、新しいことにチャレンジし続けることが好きな人には向いている業界であると言えます。また、スピード感を持って仕事ができ、胃が痛くなるような無理難題にもあきらめずに取り組める人が向いています。多くの関係部署や関係会社を一緒に仕事をしていくことが多いため、チームで動くことが好きな人、人とのコミュニケーションや交渉が好きな人にも業界です。

外国語はできた方がいい?

海外に拠点を持つ部品メーカーであれば、ある程度の語学力があるに越したことはありませんが、日系メーカーの場合は、新卒採用の時点ではそれほど重要視していないことが多いようです。それよりもむしろ、きちんと面接官を会話ができるかどうかいった、日本語でのコミュニケーション能力の方を見られます。 ただし、いずれ海外に赴任して活躍したいと考えているなら、語学力を証明する資格(TOEIC、語学検定など)があると、より説得力が増します。最近では特に、中国語やタイ語、メキシコなど南米に拠点を持つ企業であればスペイン語やポルトガル語の能力がある人材は重宝されます。しかし、語学はあくまで仕事を進めていく上でのツールであり、部品メーカーが求めているのは語学スペシャリストではないということは頭に置いておきましょう。 なお、外資系部品メーカーの場合は、入社時点から英語でのコミュニケーションが必要となる場合があります。日系部品メーカーでも、昇格の条件にTOEICの点数基準を設けている企業が増えています。海外に拠点を持っていない企業でも、研修制として海外から人材を受け入れているケースもあり、どんな企業でも、海外の人とコミュニケーションを取る機会は何かしらある可能性が高いです。

その部品に関する知識はどのくらい必要?

部品メーカーに応募する際、その部品に関する専門知識はどの程度必要なのでしょうか? 新卒で部品メーカーに応募する場合は、専門知識の有無は特に問われないことがほとんどです。どんな業界でもそうですが、採用側はあなたの専門分野や知識よりも、どんな人物かを見ています。部品に関する専門知識は、入社後の研修や仕事を通じて身につけていくことができます。採用面接でも、部品や自動車についての知識を問うような質問が出ることはほぼないでしょう。ただし、最低限、その部品が自動車の中でどのような働きをしているのか、主要な納入先の自動車メーカーがどこかといったことは調べておきましょう。 なお、最近では自動運転技術の開発が進められていることもあり、理系の技術職の場合は、電気・電子系の学部出身者が重宝されるケースもあるようです。しかし、多くの企業は、事務系でも技術系でも、学部に関係なく採用しています。

部品メーカーの志望動機の書き方

ここまで、自動車部品業界の動向と求められる人物像についてまとめてきました。それでは、これをもとに、どのように部品メーカーへの志望動機をまとめていけばいいのかを考えていきましょう。

これまで自分が何を一番頑張ってきたかを振り返る

どの業界に応募するときも同じですが、志望動機を書き始める前に、まずは学生時代を通じて、もしくは自分のこれまでの人生を通じて、自分が何を一番頑張ってきたかを振り返ってみましょう。何に最も情熱を燃やし、何をしている時が一番輝いていたかを考えましょう。それをもとに、志望動機を組み立てていくのです。「それは自己アピールと同じなのでは?」と思うかもしれませんが、その通りです。「私は学生時代、こういうことを頑張ってきました。こういうところが私の長所です。」ということをはっきり言えると、「御社では私の経験や長所を生かして、こういう仕事をしていきたいです。」という志望動機につながってきます。自己アピールと志望動機はセットで考えるようにしましょう。 学生時代に頑張ってきたこととして学生さんがよく挙げるものとしては、部活動やサークル活動、アルバイト、留学、一人旅などです。その中で、具体的にどんな苦労をしたのか、それをどう乗り越え、どんな成果を出したのかをまとめておきましょう。

自己アピールをもとに、志望動機を組み立てる

自分がこれまで頑張ってきたことがまとまったら、それをもとに志望動機を組み立てていきます。そのためには、会社に入ってから、どんな働き方をしていきたいのかを想像してみましょう。 例えば、部活動でチームを率いてきた人であれば、社会人になってもチームのリーダーとして人を動かし、一人一人の能力を引き出しながら成果を出していくような仕事をしていきたいと思うかもしれません。 飲食店のアルバイトとして忙しいお店を支えてきた人なら、常に小さな改善を積み重ねながら、いかにスピーディに仕事を進め、かつ利益を出していくかということが要求される仕事をしていきたいと考えるかもしれません。 留学や一人旅に力を注いできた人なら、海外で現地の人と一緒になって、言葉の壁を乗り越えながら問題解決をしていくような仕事をしたいと考えるかもしれません。 どんな働き方をしていきたいかがまとまったら、それがその会社で実現できるかどうかを考えましょう。実現できそうなら、もう志望動機を書くのは簡単です。「私はこういう仕事をしてみたい。御社では、こういう仕事ができると思い、応募した。」という風に組み立てていけば良いのです。実体験から来る志望動機は強い説得力を持ちます。企業側としても、入社後に生き生きと働くあなたの姿をイメージできれば、採用しやすくなります。 逆に、よく志望動機の例文としてありがちな「御社の説明会に参加し、御社の社風や理念に共感しました」というのは、動機としては弱いです。企業側としても、この学生さんを採用した場合にどんな活躍をしてくれるのか、イメージができませんよね。

志望動機で気をつけなければいけない点

学生さんが自動車部品メーカーに応募するきっかけとして多いのが「もともと自動車が好きで、自動車に関わる仕事がしたいから」というケースです。しかし、これを志望動機としてあげるのには注意が必要です。「自動車好きなら、なぜ自動車メーカーや自動車ディーラーではなく、部品メーカーに応募するのか?」ということを面接で問われる可能性があるからです。仮に、本当に自動車が好きだったとしても、なぜあえて部品メーカーに応募するのかが明確に説明できないのであれば、「自動車が好きだから」を志望動機にしないほうが無難でしょう。

部品メーカーの志望動機の例文

それでは最後に、志望動機の文例をいくつかご紹介します。あくまで例ですので、このまま使用するのはNGですが、ぜひ参考にしてみてください。

志望動機例文1

「私は、大学ではテニスサークルに所属し、3年生の時から副キャプテンを務めてきました。サークルということもあり、メンバーの中にはあまり練習に真剣に取り組まない人もおり、団体戦でいい成績を残せないというのが課題でした。しかし、私が副キャプテンになってからは、メンバー一人一人ときめ細かくコミュニケーションを取り、なぜ練習に真剣に取り組まないのかを聞き出すようにしました。 その結果、メンバーは試合に勝つことだけでなく、純粋に楽しくテニスをすることを求めているのだということがわかりました。それ以降、キャプテンと相談して、みんなが楽しみながら取り組めるように練習内容の見直しを徹底的に行いました。上級者から初心者まで満足できる内容にするのには苦労しましたが、他の大学のテニスサークルの練習も見学させてもらい、誰もが楽しみながら上達できるような練習メニューを組みました。 その結果、練習への参加率は数ヶ月で飛躍的に伸び、結果的に秋の団体戦では、県大会で3位に入賞することができました。この経験を通して、私は将来、一人一人の能力を引き出しながら、チームとして成果を出していくような仕事をしていきたいと思うようになりました。 自動車部品の業界では、多くの関係会社や関係部署を巻き込んでチームで仕事をすることが多いと理解しております。御社ではぜひ、私も大勢の人とコミュニケーションを取りながら、ある一定期間で一気に課題に取り組んでいくような仕事をしたいと思っています。また、いつかリーダーとなってチームを引っ張っていくような立場にもチャレンジしたいと思っております。」 前半のサークル活動の部分は、自己アピールとして分けて書いてもいいです。

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初回公開日:2017年05月19日

記載されている内容は2017年05月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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