IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

部品メーカーへの志望動機の書き方と例文・向いている性格や必要知識

書類選考・ES

部品メーカーに応募する時に多くの人が悩むのが、志望動機の書き方です。なぜ完成品メーカーではなく、あえて部品メーカーに応募するのかというのを、説得力のある言葉で説明できるかどうかがキーとなります。部品メーカーに応募する際の志望動機を例文とともにご紹介します。

更新日時:

部品メーカーに応募するときの志望動機

メーカーへの就職を希望している学生の皆さんの中には、大手の自動車メーカーや家電メーカーだけでなく、部品メーカーも視野に入れて就職活動をしている人が多いと思います。しかしながら、部品メーカーは、自動車メーカーや家電メーカーに比べて仕事内容がイメージしにくく、志望動機をうまくまとめられないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。「なぜ自動車メーカーや家電メーカーではなく、あえて部品メーカーに応募するのか」というところも、志望動機を考える上でネックになってきます。 そこで、ここでは、自動車部品業界を例として、部品メーカーに応募する際の志望動機の考え方について、志望動機例文とともにご紹介していきます。

部品メーカーと完成品メーカーの違い

そもそも、部品メーカーとはどのような業界なのでしょうか?部品メーカーは、自動車メーカーや家電メーカーなどの完成品メーカーから見ると、いわゆる「サプライヤー」という立場になります。完成品メーカーが使用するための部品を開発・生産し、納入するのが部品メーカーです。 「部品メーカー=下請け」というネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。部品メーカーの中にも、世界中に開発・製造・販売拠点を持っている大企業もありますし、会社の規模は小さくても、その部品では世界トップシェアを誇るような企業も多数存在します。 また、自動車メーカーや家電メーカーのほうが大規模なプロジェクトや新商品の開発ができると考える人も多いかもしれませんが、実は新車や新家電に搭載される新しい技術や機能の中には、部品メーカーが最初に開発・提案し、採用されたものも多かったりします。また、限られたコストの中で新商品を開発している完成品メーカーに対し、積極的にコスト低減の提案をしていくのも部品メーカーの役割の一つです。そういう意味では、部品メーカーは完成品メーカーの「下請け」ではなく、一緒になってモノづくりをしていくことができる立場であると考えていいでしょう。 しかし、部品の納入先が完成品メーカーである以上は、完成品メーカーから求められる仕様や品質、コストなどの制約がある中で仕事をしていかなけらばならない、というのも部品メーカーの大きな特徴です。 また、部品メーカーの中にも、「2次サプライヤー」や「3次サプライヤー」と言って、部品メーカーに部品を納めている会社もあります。そのような会社の場合は、大手自動車メーカーや家電メーカーと直接一緒に仕事をする機会は少ないかもしれません。

自動車部品業界の動向

業界の動向を知っておくことは、志望動機を考える上でとても重要になってきます。なぜなら、業界の動向を知っておけば、求められる人物像が見えてくるからです。求められる人物像がわかると、どういう点を志望動機としてアピールしていけばいいのかが見えてきます。 自動車部品業界は変化のスピードが速く、各企業は常に対応に追われている状態です。近年特に顕著な業界動向について見ていきましょう。

グローバル化

これは今に始まった話ではありませんが、自動車メーカーが世界各国に生産工場を設置するのにともなって、部品メーカーもグローバル化が求められています。 自動車メーカーが海外で自動車を生産する際、部品を日本から輸入していらたら、輸送コストや関税がかさみ、原価が高くなってしまいます。そのため、自動車メーカーは部品を現地調達しようとします。その仕事を受注するために、部品メーカーも海外進出をするのです。実際、海外で日系自動車メーカーの工場のある地域には、多くの日系部品メーカーの工場が集中しています。 しかし、海外に進出したからといって、日系自動車メーカーからの受注が保証されているとは限りません。海外で工場を維持していくためには、現地自動車メーカーからの仕事を受注しなければならない場合もありますし、現地部品メーカーとの競争にも勝っていかなければなりません。

環境対応

欧米を中心として排ガス規制が厳しくなる中、なるべく排気ガスを出さない車が求められています。 現在、環境対応のために各自動車メーカーが開発している車としては、ハイブリッドカー、プラグインハイブリッドカー、電気自動車、燃料電池車、エコディーゼル車などがあります。このような新技術を搭載しようとすると、当然ながら使用する部品にも影響が出てきます。それまでガソリン車で使用されていた部品が環境対応車では不要になってしまったり(=部品メーカーとしては、仕事が減ることになります)、反対に今まではなかった部品が必要になったり(=部品メーカーとしては、新規開発が必要になります)といったことが起こり得るのです。 そのため、部品メーカーとしては環境対応車の動向を常に把握し、先を見越した経営が求められるのです。

自動運転技術

現在、最も注目されている動向としては、各自動車メーカーが自動運転車の開発にしのぎを削っているという点ではないでしょうか。新聞などの報道を見ていると、あたかも今後すぐに自動運転の時代が到来するかのような印象を受けるかもしれません。 しかし、まだ本格的な実用化はされておらず、公道で走るための法整備もこれから進めていかなければならないため、各自動車メーカーとしても、まだまだ手探り状態のところがあります。せっかく開発を進めていても実用化を断念しなければならなかったり、法規制のために開発を見直さなければならないケースも出てくるかもしれません。そのため、部品メーカーとしては、どの自動車会社と手を組むか、どの程度先を見据えて開発に投資するのか、慎重かつ迅速な判断を迫られています。

軽量化対応

自動車の販売に大きく影響する要素の一つとして燃費が挙げられます。当然ながら、燃費の良い車はガソリンの消費量が少ないため、経済的でエコだということで、消費者に喜ばれます。自動車メーカーは少しでも燃費を良くするために、ありとあらゆる工夫をします。軽量化もその一つです。 そのため、各部品メーカーにも軽量化が求められています。軽量化の方法としては、部品の小型化や材質の変更などがあります。それまで鉄で作っていた部品でも、自動車メーカーから樹脂やアルミ製への変更が要求されるといったこともあります。鉄部品を専門とする部品メーカーが樹脂部品メーカーと戦っていかなければならなかったりするのです。それまでは競合していなかった企業どうしが、業界の変化にともなって急にライバルになってしまうのも、変化の早い自動車業界ではよくある話です。

自動車部品メーカーに求められる人材

では自動車部品業界の動向をふまえて、今どんな人材が求められているのでしょうか?以下にまとめてみます。

こんな性格の人が向いている

自動車部品業界は技術動向変化への対応を常に迫られるため、環境変化に素早く対応でき、新しいことにチャレンジし続けることが好きな人には向いている業界であると言えます。また、スピード感を持って仕事ができ、胃が痛くなるような無理難題にもあきらめずに取り組める人が向いています。多くの関係部署や関係会社を一緒に仕事をしていくことが多いため、チームで動くことが好きな人、人とのコミュニケーションや交渉が好きな人にもおすすめの業界です。

外国語はできた方がいい?

海外に拠点を持つ部品メーカーであれば、ある程度の語学力があるに越したことはありませんが、日系メーカーの場合は、新卒採用の時点ではそれほど重要視していないことが多いようです。それよりもむしろ、きちんと面接官を会話ができるかどうかいった、日本語でのコミュニケーション能力の方を見られます。 ただし、いずれ海外に赴任して活躍したいと考えているなら、語学力を証明する資格(TOEIC、語学検定など)があると、より説得力が増します。最近では特に、中国語やタイ語、メキシコなど南米に拠点を持つ企業であればスペイン語やポルトガル語の能力がある人材は重宝されます。しかし、語学はあくまで仕事を進めていく上でのツールであり、部品メーカーが求めているのは語学スペシャリストではないということは頭に置いておきましょう。 なお、外資系部品メーカーの場合は、入社時点から英語でのコミュニケーションが必要となる場合があります。日系部品メーカーでも、昇格の条件にTOEICの点数基準を設けている企業が増えています。海外に拠点を持っていない企業でも、研修制として海外から人材を受け入れているケースもあり、どんな企業でも、海外の人とコミュニケーションを取る機会は何かしらある可能性が高いです。

その部品に関する知識はどのくらい必要?

部品メーカーに応募する際、その部品に関する専門知識はどの程度必要なのでしょうか? 新卒で部品メーカーに応募する場合は、専門知識の有無は特に問われないことがほとんどです。どんな業界でもそうですが、採用側はあなたの専門分野や知識よりも、どんな人物かを見ています。部品に関する専門知識は、入社後の研修や仕事を通じて身につけていくことができます。採用面接でも、部品や自動車についての知識を問うような質問が出ることはほぼないでしょう。ただし、最低限、その部品が自動車の中でどのような働きをしているのか、主要な納入先の自動車メーカーがどこかといったことは調べておきましょう。 なお、最近では自動運転技術の開発が進められていることもあり、理系の技術職の場合は、電気・電子系の学部出身者が重宝されるケースもあるようです。しかし、多くの企業は、事務系でも技術系でも、学部に関係なく採用しています。

部品メーカーの志望動機の書き方

ここまで、自動車部品業界の動向と求められる人物像についてまとめてきました。それでは、これをもとに、どのように部品メーカーへの志望動機をまとめていけばいいのかを考えていきましょう。

これまで自分が何を一番頑張ってきたかを振り返る

どの業界に応募するときも同じですが、志望動機を書き始める前に、まずは学生時代を通じて、もしくは自分のこれまでの人生を通じて、自分が何を一番頑張ってきたかを振り返ってみましょう。何に最も情熱を燃やし、何をしている時が一番輝いていたかを考えましょう。それをもとに、志望動機を組み立てていくのです。「それは自己アピールと同じなのでは?」と思うかもしれませんが、その通りです。「私は学生時代、こういうことを頑張ってきました。こういうところが私の長所です。」ということをはっきり言えると、「御社では私の経験や長所を生かして、こういう仕事をしていきたいです。」という志望動機につながってきます。自己アピールと志望動機はセットで考えるようにしましょう。 学生時代に頑張ってきたこととして学生さんがよく挙げるものとしては、部活動やサークル活動、アルバイト、留学、一人旅などです。その中で、具体的にどんな苦労をしたのか、それをどう乗り越え、どんな成果を出したのかをまとめておきましょう。

自己アピールをもとに、志望動機を組み立てる

自分がこれまで頑張ってきたことがまとまったら、それをもとに志望動機を組み立てていきます。そのためには、会社に入ってから、どんな働き方をしていきたいのかを想像してみましょう。 例えば、部活動でチームを率いてきた人であれば、社会人になってもチームのリーダーとして人を動かし、一人一人の能力を引き出しながら成果を出していくような仕事をしていきたいと思うかもしれません。 飲食店のアルバイトとして忙しいお店を支えてきた人なら、常に小さな改善を積み重ねながら、いかにスピーディに仕事を進め、かつ利益を出していくかということが要求される仕事をしていきたいと考えるかもしれません。 留学や一人旅に力を注いできた人なら、海外で現地の人と一緒になって、言葉の壁を乗り越えながら問題解決をしていくような仕事をしたいと考えるかもしれません。 どんな働き方をしていきたいかがまとまったら、それがその会社で実現できるかどうかを考えましょう。実現できそうなら、もう志望動機を書くのは簡単です。「私はこういう仕事をしてみたい。御社では、こういう仕事ができると思い、応募した。」という風に組み立てていけば良いのです。実体験から来る志望動機は強い説得力を持ちます。企業側としても、入社後に生き生きと働くあなたの姿をイメージできれば、採用しやすくなります。 逆に、よく志望動機の例文としてありがちな「御社の説明会に参加し、御社の社風や理念に共感しました」というのは、動機としては弱いです。企業側としても、この学生さんを採用した場合にどんな活躍をしてくれるのか、イメージができませんよね。

志望動機で気をつけなければいけない点

学生さんが自動車部品メーカーに応募するきっかけとして多いのが「もともと自動車が好きで、自動車に関わる仕事がしたいから」というケースです。しかし、これを志望動機としてあげるのには注意が必要です。「自動車好きなら、なぜ自動車メーカーや自動車ディーラーではなく、部品メーカーに応募するのか?」ということを面接で問われる可能性があるからです。仮に、本当に自動車が好きだったとしても、なぜあえて部品メーカーに応募するのかが明確に説明できないのであれば、「自動車が好きだから」を志望動機にしないほうが無難でしょう。

部品メーカーの志望動機の例文

それでは最後に、志望動機の文例をいくつかご紹介します。あくまで例ですので、このまま使用するのはNGですが、ぜひ参考にしてみてください。

志望動機例文1

「私は、大学ではテニスサークルに所属し、3年生の時から副キャプテンを務めてきました。サークルということもあり、メンバーの中にはあまり練習に真剣に取り組まない人もおり、団体戦でいい成績を残せないというのが課題でした。しかし、私が副キャプテンになってからは、メンバー一人一人ときめ細かくコミュニケーションを取り、なぜ練習に真剣に取り組まないのかを聞き出すようにしました。 その結果、メンバーは試合に勝つことだけでなく、純粋に楽しくテニスをすることを求めているのだということがわかりました。それ以降、キャプテンと相談して、みんなが楽しみながら取り組めるように練習内容の見直しを徹底的に行いました。上級者から初心者まで満足できる内容にするのには苦労しましたが、他の大学のテニスサークルの練習も見学させてもらい、誰もが楽しみながら上達できるような練習メニューを組みました。 その結果、練習への参加率は数ヶ月で飛躍的に伸び、結果的に秋の団体戦では、県大会で3位に入賞することができました。この経験を通して、私は将来、一人一人の能力を引き出しながら、チームとして成果を出していくような仕事をしていきたいと思うようになりました。 自動車部品の業界では、多くの関係会社や関係部署を巻き込んでチームで仕事をすることが多いと理解しております。御社ではぜひ、私も大勢の人とコミュニケーションを取りながら、ある一定期間で一気に課題に取り組んでいくような仕事をしたいと思っています。また、いつかリーダーとなってチームを引っ張っていくような立場にもチャレンジしたいと思っております。」 前半のサークル活動の部分は、自己アピールとして分けて書いてもいいです。

志望動機例文2

「私は、同じ居酒屋で3年間アルバイトをしています。居酒屋業界の競争は激しく、私のお店もこの3年で3回、メニューの大幅変更や価格帯の変更をしてきました。その度に、お客さんの層も変わりますし、回転率や接客方法も変わってきます。アルバイト仲間の中には戸惑うメンバーもいましたが、私は日々、気づいた点をメモして、「もっとこうしたら効率よく回せるのではないか」という提案を積極的に行ってきました。アルバイトという立場でありながら、私の提案が採用されてマニュアルに掲載された際は、とても嬉しかったです。 この経験から、私は常に変化に対応しながら、新しい課題にチャレンジしていくような仕事がしたいと思うようになりました。自動車部品の世界は、自動車の技術動向に伴って、常に何年も先を見据えながら変革をし続けれなけばならない世界だと理解しております。御社ではぜひ、変化に対応するような仕事の多い部署で、日々戦っていきたいと思っています。また、いずれは、経営に関わる仕事にもチャレンジしたいと思っております。」 面接では、アルバイトでどんな工夫や提案したのか、具体的に話すと面接官に興味を持ってもらえそうです。

自分の経験を志望動機にむすびつけよう

いかがでしたでしょうか。部品メーカーでは、実体験に基づいた説得力のある志望動機がキーになってきます。そのためには、いかにこれまでの自分の経験を、会社に入ってからの働き方に結びつけるかが大切です。

関連タグ

アクセスランキング