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【職種別】社会福祉協議会に応募する際の志望動機の書き方・例文

更新日:2024年01月12日

書類選考・ES

社会福祉協議会への就職を希望しているけれど、志望動機で「どう自分をアピールするべきか?」「他の福祉施設との差別化は?」ということに、困っている方も多いかもしれません。そこで今回は、社会福祉協議会に応募する際の志望動機を、職種別に例文を添えてご紹介します。

臨時職員の志望動機

臨時職員の志望動機で考えることとして、「どんな対象者の領域で自分は働きたいのか」ということを抜きにして考えることはできません。多くの社会福祉協議会では成人や高齢者領域での活躍を求められることが考えられ、なぜ自分がその領域を志望したのかということが志望動機で書く最初の項目になります。 その次に考えるべきことが、採用後の職場形態です。社会福祉協議会が所管する福祉施設に常駐するのか、それとも訪問看護の一員として在宅に同行して訓練を行うのかといったことでも、志望動機に書くべきことは変わってきます。 福祉施設に常駐であれば、福祉施設職員としての職務を求められ、福祉施設の持つ理念に自分が賛同できるかどうかが大事になってきます。訪問看護に同行するのであれば、その中で自分がどのような役割を果たしていきたいと思っているのかが大切になるでしょう。

臨時職員の例文

私は祖母が脳梗塞から嚥下に障害を持つようになり、祖母の大変さを見ていたのをきっかけに、言語聴覚士を目指すようになりました。 私が大学2回生の時に立ち会った在宅の訓練で、普段笑顔を見せることの少なかった祖母が言語聴覚士の言葉に笑顔になるのを見て、人の笑顔を増やしてあげられる在宅部門の言語聴覚士の仕事に興味を持ちました。 この●●町は高齢者率も周辺の市町村より高く、閉じこもり気味の生活をしている人も多くいると聞きます。少しでも笑顔の人を増やして上げられたらと思い、●●町の社会福祉協議会で言語聴覚士として勤務できればと思います。

介護職員の志望動機

介護職が入れる福祉施設は多く、色々と福祉施設がある中で「なぜ社会福祉協議会の介護職員を選んだのか?」ということが、志望動機の中では求められます。また基本的には社会福祉協議会の居宅介護支援部門であっても社会福祉協議会以外の介護現場であっても、サービスの利用者はサービス利用の契約をした高齢者とその家族という点では変わりはありません。 他福祉施設の志望動機と差をつけるのであれば、「なぜその地域を選んだのか」「掲げられた理念の中で、自分が強く関心を惹かれた点はどこか」ということ等も、大切なポイントとなってきます。

介護職員の志望動機例文

元々人の役に立つ仕事がしたいと思っていて、介護の仕事をする母から話を聞くうちに、介護の仕事に興味を持つようになりました。介護の仕事の中では母もやっていた訪問入浴の仕事が、大変だけれどもその分やりがいがあるのではと思っていました。 いくつかの事業所を検討しましたが訪問入浴のサービスを行っているのはこちらの社会福祉協議会だけで、私自身育った町なのでこの町には愛着があります。自分の慣れ親しんだ町で人の役に立てる仕事ができるので、志望しました。

看護師の志望動機

看護師の志望動機としてまず考えなければならないのは「医療的な知識や使命を果たすなら、病院等の方が果たせることも多い。そのような中で、なぜ社会福祉協議会を志望するのか?」ということです。特に在宅ケアであれば、持ち運びできる医療機器も限られています。 また、社会福祉協議会によって求められている働き方は、多種多様です。訪問看護員として在宅をまわることもあれば、デイケアにまわされることもあります。自分がなぜその部門での職務を志望したのか、その部門で果たしたい役割などを深めて考えていくことが望まれます。

看護師の志望動機例文

私は今まで3年間救急救命部門の看護師として勤務してきました。救急救命の仕事を通して自分がやりたいことを立ち止まって考えた時に、私自身は救急救命のように一定の回復が見られたらすぐに退院や転院して関係が立切れてしまうのではなく、長い関係を作りながら患者さんや利用者さんと関わっていけるところの方が、良いのではないかと思うようになりました。 こちらで募集している訪問看護であればそれが可能ですし、利用者さんの体調が急変して判断を要する際にも、救急救命で培った素早い判断や処置が生かせるのではと思います。

社会福祉協議会の志望動機で見られるポイント

社会福祉協議会は民間組織ではありますが、公的な目的での役割が求められます。社会福祉協議会の機能や役割についてどの程度理解しているのかを、志望動機の中からはまず判断されます。その為、志望動機には曖昧に「地域に貢献したいので」と書くよりも、自分の体験などを含めてできるだけ明確に社会福祉協議会で自分が果たしたい役割について書くことが望ましいでしょう。 また、自分が今までしてきた数々の経験と社会福祉協議会の責務や業務を、いかにきちんと結んで考えることができているかということも、大事なポイントです。客観的に物事を判断する力があるということや、一つ一つの経験を糧にして成長していける力があるということをアピールすることができます。

社会福祉協議会に採用されるためのコツ

社会福祉協議会は地域へのサービス提供を主とする機関で、大勢の人が日々訪れます。その為、基本的なところとして人の話しをきちんと聞く事ができるかということや、他機関との連携に必要な連絡調整を円滑に行える対人関係能力を持っているかということを、採用面接では見られています。 特に志望動機の中ではどれだけ自分のことや社会福祉協議会のことを深く捉えられているかが判断されます。深く客観的な判断力があるとされれば、多くの人の話しを聞いた際にも客観的に判断し的確に対処できるのではと社会福祉協議会側としては予想し、実際の集団面接や個別面接の中で、それを確かめて裏付けていきます。 また深くなされた自己分析をきちんと言葉で伝えることができれば、自分の思いや意見を明確に表現できる力があるとみなされます。多くの人が訪れる社会福祉協議会の中では、利用者に適切に情報提供をしていくことが求められます。日々の生活の中でも出来るだけ他人の話をしっかりと聞くことや、言葉にして伝えて行くことを意識的に取り入れていくと良いでしょう。

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初回公開日:2017年05月23日

記載されている内容は2017年05月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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