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「気をつけて」の敬語表現・目上の人に対して使うときのマナー

更新日:2024年03月17日

敬語表現

自分の思いを伝える上で時に敬語は大きな壁となることがあります。それはとても厄介なものです。「気をつけて」もその一つ。わかった気になって誤った敬語を使っていませんか?「気をつけて」を目上の人に使うときはくれぐれも「気をつけて」ください。

「気をつけて」を敬語で伝えよう。

上司に、いつもお世話になっている人に、「気をつけて」という気持ちを伝えたい時、敬語でどう表現すればいいのかわからないことはありませんか。または正しいと思って使っていた言い回しが実は間違いだったということもあるかもしれません。相手を不快な思いにさせないためにも、知らず知らずのうちに自分の評価を下げないためにも、「気をつけて」の正しい敬語表現を確認していきましょう。

敬語に足を引っ張られないで!

敬語は奥が深く複雑で、日本語が母国語である日本人でさえ完璧にマスターしている人はごく少数でしょう。しかし、だからといって最低限の敬語は使えないと日本の社会で生きていくことは大変です。どんなに努力をしてきてもたった一言の誤った敬語のせいで信頼を失ったり、その程度かと品定めされてしまったりします。 また、敬語という概念は日本語を学ぶ外国人から見ても難しいようで、外国人が答える「日本語が難しい7つの理由」にも挙げられています。

敬語をマスターして自分をあげよう!

敬語はやはり難しいです。だからこそ敬語を美しく使いこなす人は知的で素敵で格好良くみえます。敬語というスキルを身に着けるだけで信頼を勝ち取り、努力を成功につなげ、自分という人間をあげることが可能なのです。世界的に見ても稀有な敬語という概念に誇りを持ち、めげることなく学び続け、敬語マスターを目指しましょう!

そもそも「気をつけて」の意味とは?

そもそも「気をつけて」の意味とは何なのでしょう。改めてこう問われると答えに詰まってしまいますよね。そこで日本語表現辞典weblioで調べてみました。

「気をつける」に助詞「て」の付いた形。動作を形容して「注意、用心して事に当る」といった意味となるか、「注意、用心をするように」と相手に呼びかける場合などに用いる表現。

次に、「気をつける」の意味を調べてみます。

注意・留意する。用心する。「気を付ける」とも書く。場合によっては「元気を付ける」「景気を付ける」の意味でも用いられる。なお、「気付け」といった場合は主に「元気を付ける」の意味。

このように掘り下げていくと思わぬ発見に行き着くことがあります。 「体にお気をつけください。」というような挨拶は、「健康に注意してください」という警告的な意味だけでなく、「元気をつけてください」といういたわりやねぎらいの意味も含まれていたのですね。

「気をつけて」は偉そう?

もし、あなたに海外出張が決まり、部下や後輩に「○○さん、向こうはこの時期寒いと思いますが、気をつけて行ってきてください。」と言われたら、どう感じるでしょう。嫌な気はしないまでも、なにかモヤっとしたものが残るのではないでしょうか。 同様のものに「頑張って」という表現がありますね。「○○さん、大きなプロジェクトで大変だと思いますが、頑張ってください。」やはり、モヤっとしたものを感じますよね。どちらも相手を気遣う表現ですが、伝え方次第では上から目線だと思われてしまいます。そうなってしまえば相手に与える印象はプラスどころかむしろマイナスです。自分の気持ちをストレートに受け取ってもらうためにも、正しい敬語をマスターしましょう。

〇「お気をつけて~ください(ませ)。」

「気をつけて」に「お~ください」をくっつけて敬語にした言い方です。道中を気にかけるときなどにこの言い回しを使うとスマートです。  例、「もうすっかり日が暮れてしまいましたね。お気をつけてお帰りください。」  例、「アメリカまでは長旅となると思いますが、お気をつけていってらっしゃいませ。」  例、「雨のせいでお足元が悪いようですから、お気をつけておいでくださいませ。」

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初回公開日:2017年04月07日

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