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更新日:2024年11月04日
日常生活では何気なく使っている言葉の中に、ビジネスシーンで使うと場合によってはあまり印象の良くない言葉や誤解を招きやすい言葉があります。「さしあたって」も、そんな言葉のひとつです。「さしあたって」の意味や使い方、類語や注意点などを解説します。
目次
「さしあたって」は現在のことを表現している言葉なので、ストレートに「現時点では」「現在のところ」なども同じ意味になります。 聞き手の理解の仕方、または文脈によっては、「さしあたって」を「一時的に」と短い時間のスパンで解釈する場合もあります。そのような意味の場合には、「とりあえず」「取り急ぎ」「ひとまず」「当面」など、場面や文脈、相手の立場や状況に応じて置き換えることも可能です。 ここでは、類語を5つご紹介します。
「取り急ぎ」は、「あとで連絡することが前提で、まずは急いで第一報を」との意味で使うのが一般的です。しかし、本来「取り急ぎ」には、「儀礼を省略し十分な説明を後回しにして」との意味合いがあるので、上司や顧客、目上の人に対して使うには不適切な言葉とされています。 「取り急ぎ、ご報告させていただきます」とすれば、「急いで書いたため、内容がまとまっていません」という申し訳ない気持ちを表現する意味合いで正しく使えます。
「とりあえず」には、「先のことは後回しにして、今できることを対処する」という意味があります。 「とりあえずわかっていることをメールでお送りいたします」といった妥当な使い方がある一方、「とりあえず拝見します」のような使い方は、聞き手に「あまり考えないで」「なんとなく」という適当な印象を与えてしまうことが考えられます。 このような誤解やよくない印象を与えることは、本人だけでなく会社そのものの信頼度や印象にも関わってくるため、ビジネスシーンでは他の表現を使うようにしましょう。
「ひとまず」は、「何はともあれ」「ともかく」というときに使われます。 たとえば、「順調に回復していらっしゃると聞きおよび、さしあたりましては安心いたしました」のように、「さしあたりましては」では文章全体の流れがよくないときは、「ひとまず」などの類語に置き換えて丁寧な敬語表現にしてみましょう。 「順調に回復していらっしゃると聞き、ひとまず安心いたしました」の方が自然に聞こえますよね。
「当面」は「さし迫っている」「しばらく」といった意味で使われますが、聞き手の理解によって時間の長さがまちまちです。 例文としては、「当面はこちらにいますが、作業が終わり次第会社を出る予定です」などがあります。 「今のところ」という意味で「当面」を使うと、自分が思っているよりも長い時間(期間)に受け取られてしまう可能性があるため、注意が必要です。
「そこで」は、「前に起きたことを受けて、次のことに導く」という役割のある接続詞です。たとえば、「今トラブルが起こっている。そこで君にも協力して欲しい」という使い方をします。 「さしあたって」の例文である「お見舞い申し上げます。さしあたってご入用と思われる品をお送りいたしました」は、「お見舞い申し上げます。そこでご入用と思われる品をお送りいたしました」に変換できるでしょう。
「さしあたって」は曖昧で適当という印象がありますが、使う状況を間違えなければ妥当な使い方になります。 ここでは、例文を5つご紹介します。
何かを受け取ったり頂いた場合は、直接お礼を伝えるのがマナーです。まずはお礼を伝えたいというときに、「さしあたって」を使います。
検討する時間をもらう場合にも「さしあたって」を使います。
記載されている内容は2017年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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