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出版社に就職したい人は要チェック!抑えておきたいポイント

更新日:2024年06月28日

マネジメント

出版社への就職は狭く険しいもの。入社するには、本が好きなのはいうまでもなく、業界研究や応募する出版社の分析、自分にどういった強みがあり、それを活かせるのかといったアピールも重要です。学生のうちから出版社でアルバイトするメリットなどもご紹介します。

出版社への就職の道のり

採用人数

出版社への就職は、決して簡単なものではありません。出版社の採用人数はかなり少なく、大手出版社でも毎年10~15人ほどとなっています。三菱電機が910人、トヨタ自動車が745人、三井住友銀行が1800人の採用を行っているのに比べると、かなり少ない印象を受けます。 実際に、小学館は約8000人の応募があったのに対し、内定者が13人とかなり少なくなっています。内定者数の推移を見ても、2013年には8人、14年には13人、15年には9人、16年には11人、といずれもかなり少ないです。大手の出版社は、どこも同じような状況で、講談社も約8000人の応募に対して、内定者21人、集英社も約7000人の応募に対して内定者が17人ほどとなっています。500~600人に1人しか採用されないので単純に考えて倍率は500倍、就活生には厳しいと言えるのが現状です。 大手出版社の競争率の高さが特徴的である出版業界ですが、では、中小出版社だと就職しやすいかというとそうではなく、だいたいの所が採用人数を若干名としています。これだと、実際に採用されるのは1~4人ほどで、ほとんど採用されないケースもあります。中小出版社の従業員数も、50~200人という所が多いですので、採用人数以前に働いている人の数が少なく、出版業界への就職の難しさが表れています。

採用までの流れ

出版社毎に採用までの流れは異なりますが、だいたいは、エントリーシート(ES)提出、筆記試験、面接(複数回)という流れになります。筆記試験では、作文を課される所も多く、あらかじめ作文の対策を実施しておく事が望ましいでしょう。

採用について

採用試験での問題

前述の通り、出版社への採用人数はごくわずかであり、就活生が採用を獲得するのは、難しいのが現状です。採用試験では、書類選考の他にも作文の課題が出る事があり、書籍に携わる人に必須の文章力も試されます。題材としては、一般的な問題から、難しい問題まで色々と出題される傾向にあります。一般的な問題では、電子書籍についてどう思いますか、という問いや、出版業界の今後についてどう思いますか、など出版業界で働く上での問題が出てきます。このような問題に対しては、きちんと要所を押えつつ、優れた見識を示せると高評価、難しい題材の問題には、内容にきちんと答えられる事が大切です。

採用されるには

また、自分が所属する大学のOB・OGがいないと出版社への就職も見込み薄です。MARCHレベルから大手出版社への採用はほとんどなく、早慶、東大京大、一橋クラスの学力が必要です。応募要項には多くの場合4年生大学卒業クラスと記載されていますが、倍率500倍の狭き門をくぐるために他の応募者と差をつけるためには、学歴も有効な手段である事も覚えておきましょう。 就職を希望する事が早くから決まっているのなら、学生のうちにアルバイトで出版社に応募し、その仕事に直に携わると、仕事内容について知る事ができ、多くのものを得る事が出来ます。また、実際に現場で働けば、出版社の人とつながりが出来るので、採用の面で有利になるという意見もあります。 その他にも、出版社の人の講演会に行く、出版社が集まるフェアに行く、など出版業界について知る事の出来る機会は、多くあります。大学の出版研究会、マスコミ研究会、文学研究会などに所属し、業界についての知識を学んでおくと、就活の時に有利な一面もあります。

年収・給料

出版業界全体の平均年収は637万円です。職業全体の平均年収が442万円なので、他の業界より待遇はいいと言えます。しかし、仕事内容が激務である事も多く、作家の原稿待ちで時間がかかったり、帰宅が深夜2時になったりする人も多くいます。中には家に帰れないで会社に泊まる人もおり、その辺りは厳しい部分もあるようです。 出版業界の有名どころの平均年収をみてみると、 小学館:平均年収1195万円 講談社:平均年収1085万円 となっており、他の業界と比べても遜色はありません。その他にも、東洋経済新報社1069万円、ベネッセ943万円、学研934万円となっており、年収の高いところは、かなり高給である事が分かります。

転勤の有無

総合出版社の場合、ほとんどが東京に存在しているので、転勤は少ないです。集英社は、海外出向などの特別な場合を除き転勤はありません、としています。それに対して、支社がある会社は、支社への転勤もありますので、会社毎によく確認しておくようにしましょう。小学館は支社がありますし、講談社は東京本社の他に関西に支社があるため、転勤も考えられます。

出版社採用でのポイント

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初回公開日:2017年04月25日

記載されている内容は2017年04月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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