IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

出版社に就職したい人は要チェック!抑えておきたいポイント

マネジメント

出版社への就職は狭く険しいもの。入社するには、本が好きなのはいうまでもなく、業界研究や応募する出版社の分析、自分にどういった強みがあり、それを活かせるのかといったアピールも重要です。学生のうちから出版社でアルバイトするメリットなどもご紹介します。

更新日時:

出版社への就職の道のり

採用人数

出版社への就職は、決して簡単なものではありません。出版社の採用人数はかなり少なく、大手出版社でも毎年10~15人ほどとなっています。三菱電機が910人、トヨタ自動車が745人、三井住友銀行が1800人の採用を行っているのに比べると、かなり少ない印象を受けます。 実際に、小学館は約8000人の応募があったのに対し、内定者が13人とかなり少なくなっています。内定者数の推移を見ても、2013年には8人、14年には13人、15年には9人、16年には11人、といずれもかなり少ないです。大手の出版社は、どこも同じような状況で、講談社も約8000人の応募に対して、内定者21人、集英社も約7000人の応募に対して内定者が17人ほどとなっています。500~600人に1人しか採用されないので単純に考えて倍率は500倍、就活生には厳しいと言えるのが現状です。 大手出版社の競争率の高さが特徴的である出版業界ですが、では、中小出版社だと就職しやすいかというとそうではなく、だいたいの所が採用人数を若干名としています。これだと、実際に採用されるのは1~4人ほどで、ほとんど採用されないケースもあります。中小出版社の従業員数も、50~200人という所が多いですので、採用人数以前に働いている人の数が少なく、出版業界への就職の難しさが表れています。

採用までの流れ

出版社毎に採用までの流れは異なりますが、だいたいは、エントリーシート(ES)提出、筆記試験、面接(複数回)という流れになります。筆記試験では、作文を課される所も多く、あらかじめ作文の対策を実施しておく事が望ましいでしょう。

採用について

採用試験での問題

前述の通り、出版社への採用人数はごくわずかであり、就活生が採用を獲得するのは、難しいのが現状です。採用試験では、書類選考の他にも作文の課題が出る事があり、書籍に携わる人に必須の文章力も試されます。題材としては、一般的な問題から、難しい問題まで色々と出題される傾向にあります。一般的な問題では、電子書籍についてどう思いますか、という問いや、出版業界の今後についてどう思いますか、など出版業界で働く上での問題が出てきます。このような問題に対しては、きちんと要所を押えつつ、優れた見識を示せると高評価、難しい題材の問題には、内容にきちんと答えられる事が大切です。

採用されるには

また、自分の所属する大学のOB・OGがいないと出版社への就職も見込み薄ですMARCHレベルから大手出版社への採用はほとんどなく、早慶、東大京大、一橋クラスの学力が必要です。応募要項には多くの場合4年生大学卒業クラスと記載されていますが、倍率500倍の狭き門をくぐるために他の応募者と差をつけるためには、学歴も有効な手段である事も覚えておきましょう。 就職を希望する事が早くから決まっているのなら、学生のうちにアルバイトで出版社に応募し、その仕事に直に携わると、仕事内容について知る事ができ、多くのものを得る事が出来ます。また、実際に現場で働けば、出版社の人とつながりが出来るので、採用の面で有利になるという意見もあります。 その他にも、出版社の人の講演会に行く、出版社が集まるフェアに行く、など出版業界について知る事の出来る機会は、多くあります。大学の出版研究会、マスコミ研究会、文学研究会などに所属し、業界についての知識を学んでおくと、就活の時に有利な一面もあります。

年収・給料

出版業界全体の平均年収は637万円です。職業全体の平均年収が442万円なので、他の業界より待遇はいいと言えます。しかし、仕事内容が激務である事も多く、作家の原稿待ちで時間がかかったり、帰宅が深夜2時になったりする人も多くいます。中には家に帰れないで会社に泊まる人もおり、その辺りは厳しい部分もあるようです。 出版業界の有名どころの平均年収をみてみると、 小学館:平均年収1195万円 講談社:平均年収1085万円 となっており、他の業界のトップと比べても遜色はありません。その他にも、東洋経済新報社1069万円、ベネッセ943万円、学研934万円となっており、年収の高いところは、かなり高給である事が分かります。

転勤の有無

総合出版社の場合、ほとんどが東京に存在しているので、転勤は少ないです。集英社は、海外出向などの特別な場合を除き転勤はありません、としています。それに対して、支社がある会社は、支社への転勤もありますので、会社毎によく確認しておくようにしましょう。小学館は支社がありますし、講談社は東京本社の他に関西に支社があるため、転勤も考えられます。

出版社採用でのポイント

好きな本について語る

出版社に就職するのですから、面接時には本の事を聞かれると思います。このとき、自分の好きな本とその理由について話せるようにしておくと、困る事がなくなります。好きな本といっても、競合他社の本の名前を挙げると嫌な顔をされる事もありますので、その出版社の出している本の中から選べるようにしておきましょう。そして、その本が面白い理由を述べる中で、こうすればもっと面白くなるのではないか、自分ならこういった展開にする、など内容を改善できる提案ができるとベストです。このように、面接の段階から、編集者として有能な視点を持っている事をアピールできると、採用につながりやすくなるのではないでしょうか。これも、その場で思いつきで話すには難しい部分がありますので、あらかじめ考えておいて話の内容を練っておくと、ポイントの高い回答をする事ができます。

自分だけの強みをもつ

出版業界について勉強している、本好き、というのは出版社の採用では最低条件です。では、どのような要素を持っているといいかというと、これだけは他の誰にも負けない、という強みを持っていると、高評価につながりやすくなります。小説が好きなら、今まで500冊の小説を読んできて、その中で、いい小説とは何なのか、自分なりの意見を述べる事ができる、といった強みや、この雑誌が好きで、過去5年分を家に保管しており、この特集は面白かったけれど、この特集はこの出版社らしくなくて意外だった、自分ならこういった読者層に向けてこういった特集を組みたい、など、自分なりの熱い思いを述べる事ができると、自然と高評価につながりやすくなります。

その出版社のベストセラーを読んでおく

その出版社のベストセラーを読んでおくのも、高評価を得るためのポイントです。出版社側の立場からしてみたら、学生が自分の所の本を読んでいて、その感想を述べてくれるというのは、うれしい事だと思います。学生側も、出版社の本を必ず褒める必要はありませんが、悪いところを指摘する場合は、自分ならここを改善してもっといい本にできるというポイントを話す事が出来ると、編集者への適性をアピールする事ができます。ベストセラーになる本はなぜ売れたのか、という点を分析し、当時の世相、面白かったポイント、読者受けするポイントなどを語れるようにしておくと、優秀さをアピールする事ができるのではないでしょうか。

その出版社のいい所を言えるようにしておく

自分の受ける出版社のいい所を言えるようにしておく事も大切です。社会の弱者に焦点を当てた作品が多い点に共感を覚えた、といった事や、意識が高く、情熱的な作品や感情に訴えてくる作品が多い点が自分の性格と合っている、など、出版社毎に作品の傾向を踏まえ、自分の考えと共感できる共通点を述べられると、自然とポイントも高くなります。それを踏まえ、他社と比較した時どのような点が優れているか、話せるようにしておくといいでしょう。特に、出版社には、出版物の傾向がありますので、自分のやりたい事と、社風が首尾一貫している事が大切です。

本が好き、という気持ちを全面に押し出そう

出版社への採用は厳しい道のりですが、頑張って対策を練れば、きっと道は開けるはずです。本が好き、という気持ちは、採用の最低条件であると書きましたが、それも極めれば有利なポイントになります。本が好きな気持ちを全面に押し出して、自分がいかに本好きかという事を語れるといいですね。出版社側からしたら、本好きで、その事について色々と考えている人を採用したいでしょうし、学生側からしたら、本が好きだからこそ、こうしたらもっと面白くなるのではないか、こういったアイディアはどうだろうか、といった具合に、本について色々と考える事ができるでしょう。このように、本が好きだから、本について分析をしたり、時間をかけて色々と調べたり、アイディアを考えたりするのであって、結局の所、本がどれだけ好きか、という一点が、様々な行動を引き起こす原動力になるのではないかと思います。そして、その結果として、出版社への採用という道も開けてくるのではないでしょうか。

関連タグ

アクセスランキング