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更新日:2024年08月29日
ビジネスの場面で頻繁に使われる「ご確認」という言葉。頻繁に使われるけど、いまいち使い所に困ることもしばしば…。今回はそんな「ご確認」でも「ご確認の上」にしぼって解説しました。これを読めばご確認の上の意味と使い分け、例文、他の言葉との組み合わせもわかりますよ。
目次
「ご確認」という言葉だけならまだしも、「ご確認の上」となった時の意味は何か違いがあるのでしょうか。ここでは言葉を分解しながら探っていきたいと思います。
「ご確認の上」というのは次の3つに分解できます。「ご」+「確認」+「~の上」1つずつ意味を見ていきましょう。まず1つめの「ご」ですが、これは敬語として言葉に「お」や「ご」を付けた表現です。2つめの「確認」は、はっきり確かめることという意味を持っています。そして最後の3つめは「~の上」という、「…したのち、…した結果、…に基づいて」といった”何かしらの行動を起こした後に”という意味合いの言葉になります。そうすると、この3つから成り立つ「ご確認の上」というのは、このフレーズのみで言えば次のような意味になります。 【はっきり確かめたのち】 つまり「ご確認の上」というのは、はっきり確かめたのちに希望する行動してほしい時に使用するのが、本来の使い方です。
迷う表現として、「ご確認の上」と「ご確認のうえ」があります。音は全く同じで、ただ漢字なのかひらがななのかという違いのみです。この2つに何か違いがあるのかといえば、実は違いはありません。同じ意味ですので、どちらも正しいです。 では、なぜ2つ表現があるのか?これは”見た目”と”誤読防止”といえるでしょう。例えば新聞では難しい漢字はひらがなにしてあるのを見たことがあると思います。文字ばかりの新聞で、更に漢字がひしめき合ってしまうと見えにくくなってしまうため敢えてひらがなにしてあります。 そしてもう1つの理由としては、漢字の誤読防止のためです。しかし、「ご確認の上」と書いて「ごかくにんのじょう」と読まれることは社会通念上心配する必要のないものです。意味が同じである以上、文章のバランスを見ながら合う方を使えばいいでしょう。
さきほど「~の上」というのは、「…したのち、…した結果、…に基づいて」とお話しました。これは「~の上」が順序や前提条件を表す表現だからです。「…したのち」や「…した結果」というのは順序を表しますね。何か行動をしなければ「…した」という過去形にはなりません。「…に基づいて」は前提条件です。何かしらの条件がなければ使えません。
「お」や「ご」を付けると丁寧な感じの言葉になりますね。これらを付けることによって敬語表現にすることができます。今回お話している「ご確認の上」にも「ご」がついています。 しかし、いざ自分自身で使おうとすると「何に”お”がついて、何に”ご”がつくのかいまいちわからない」なんてことになることも。ここでは、「お」と「ご」の使い分けと見分けポイントについてお話します。
「お」は和語に対してつきます。和語というのは【訓読みで作られる言葉】です。和語だとか訓読みだとか言われても少々わかりにくいですね。なので、和語とは”昔からの日本語の読み方”だと思ってください。 和語はそれだけで意味がわかるという特徴を持っています。具体例としては、水(みず)、見る(みる)、大きい(おおきい)です。”昔からの日本語の読み方”をする言葉には基本的に「お」がつきます。
「ご」は漢語に対してつきます。漢語というのは【音読みで作られる言葉】です。さきほどの和語が昔からの日本語の読み方であるのに対して、漢語は”中国から入ってきた読み方”です。漢語は和語と対照的に、それだけでは意味がわからないという特徴を持っています。 しかし、単体でというよりは漢字同士を組み合わせて熟語を作ることが多いです。具体例としては、水(スイ)、見(ケン)、大(ダイ)です。これらはほかの漢字と組み合わせ、水道(スイドウ)、見学(ケンガク)、大学(ダイガク)となります。”中国から入ってきた読み方”をする言葉には基本的に「ご」がつきます。
「お」「ご」の使い分け例として、それぞれの言葉を挙げます。 ―――「お」のつく”和語” *お断り *お見事 *お許し *お引越し *お手洗い *お手紙 *お話 *お住まい ―――「ご」のつく”和語” *ご住所 *ご連絡 *ご依頼 *ご意見 *ご利用 *ご説明 *ご計画 *ご足労
記載されている内容は2017年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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