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「ご確認の上」の使い方と例文|ご査収/ご検討と併せて使ってOK?

初回公開日:2017年04月05日

更新日:2020年05月12日

記載されている内容は2017年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

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言葉の使い方

ビジネスの場面で頻繁に使われる「ご確認」という言葉。頻繁に使われるけど、いまいち使い所に困ることもしばしば…。今回はそんな「ご確認」でも「ご確認の上」にしぼって解説しました。これを読めばご確認の上の意味と使い分け、例文、他の言葉との組み合わせもわかりますよ。

「ご確認の上」の意味と使い方

「ご確認の上」の意味と使い方
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「ご確認」という言葉だけならまだしも、「ご確認の上」となった時の意味は何か違いがあるのでしょうか。ここでは言葉を分解しながら探っていきたいと思います。

「ご確認の上」を分解して見える本来の使い方

「ご確認の上」というのは次の3つに分解できます。「ご」+「確認」+「~の上」1つずつ意味を見ていきましょう。まず1つめの「ご」ですが、これは敬語として言葉に「お」や「ご」を付けた表現です。2つめの「確認」は、はっきり確かめることという意味を持っています。そして最後の3つめは「~の上」という、「…したのち、…した結果、…に基づいて」といった”何かしらの行動を起こした後に”という意味合いの言葉になります。そうすると、この3つから成り立つ「ご確認の上」というのは、このフレーズのみで言えば次のような意味になります。 【はっきり確かめたのち】 つまり「ご確認の上」というのは、はっきり確かめたのちに希望する行動してほしい時に使用するのが、本来の使い方です。

「ご確認の上」と「ご確認のうえ」、正しいのは?

迷う表現として、「ご確認の上」と「ご確認のうえ」があります。音は全く同じで、ただ漢字なのかひらがななのかという違いのみです。この2つに何か違いがあるのかといえば、実は違いはありません。同じ意味ですので、どちらも正しいです。 では、なぜ2つ表現があるのか?これは”見た目”と”誤読防止”といえるでしょう。例えば新聞では難しい漢字はひらがなにしてあるのを見たことがあると思います。文字ばかりの新聞で、更に漢字がひしめき合ってしまうと見えにくくなってしまうため敢えてひらがなにしてあります。 そしてもう1つの理由としては、漢字の誤読防止のためです。しかし、「ご確認の上」と書いて「ごかくにんのじょう」と読まれることは社会通念上心配する必要のないものです。意味が同じである以上、文章のバランスを見ながら合う方を使えばいいでしょう。

知っておきたいマメ知識! 「~の上」の意味

さきほど「~の上」というのは、「…したのち、…した結果、…に基づいて」とお話しました。これは「~の上」が順序や前提条件を表す表現だからです。「…したのち」や「…した結果」というのは順序を表しますね。何か行動をしなければ「…した」という過去形にはなりません。「…に基づいて」は前提条件です。何かしらの条件がなければ使えません。

敬語の「お」と「ご」の使い分けと見分けポイント

「お」や「ご」を付けると丁寧な感じの言葉になりますね。これらを付けることによって敬語表現にすることができます。今回お話している「ご確認の上」にも「ご」がついています。 しかし、いざ自分自身で使おうとすると「何に”お”がついて、何に”ご”がつくのかいまいちわからない」なんてことになることも。ここでは、「お」と「ご」の使い分けと見分けポイントについてお話します。

「お」がつくのは”和語”

「お」は和語に対してつきます。和語というのは【訓読みで作られる言葉】です。和語だとか訓読みだとか言われても少々わかりにくいですね。なので、和語とは”昔からの日本語の読み方”だと思ってください。 和語はそれだけで意味がわかるという特徴を持っています。具体例としては、水(みず)、見る(みる)、大きい(おおきい)です。”昔からの日本語の読み方”をする言葉には基本的に「お」がつきます。

「ご」がつくのは”漢語”

「ご」は漢語に対してつきます。漢語というのは【音読みで作られる言葉】です。さきほどの和語が昔からの日本語の読み方であるのに対して、漢語は”中国から入ってきた読み方”です。漢語は和語と対照的に、それだけでは意味がわからないという特徴を持っています。 しかし、単体でというよりは漢字同士を組み合わせて熟語を作ることが多いです。具体例としては、水(スイ)、見(ケン)、大(ダイ)です。これらはほかの漢字と組み合わせ、水道(スイドウ)、見学(ケンガク)、大学(ダイガク)となります。”中国から入ってきた読み方”をする言葉には基本的に「ご」がつきます。

「お」「ご」の使い分け例

「お」「ご」の使い分け例として、それぞれの言葉を挙げます。 ―――「お」のつく”和語” *お断り *お見事 *お許し *お引越し *お手洗い *お手紙 *お話 *お住まい ―――「ご」のつく”和語” *ご住所 *ご連絡 *ご依頼 *ご意見 *ご利用 *ご説明 *ご計画 *ご足労

例外の「お」「ご」がつく例

ここまで「お」は和語に、「ご」は漢語につくとお話してきました。しかし、これには例外があります。ここでは例外と、「お」も「ご」もつけない例や、慣用的に用いる例までも挙げておきます。 ―――漢語でも「お」がつく 例)時間、電話、名刺、返事、天気 ―――「お」「ご」もつけない 例)外来語、公共物、動植物、自然現象、「あ」や「お」ではじまる言葉 ―――その他、慣用的に用いる 例)おはようございます、ごはん、お酒、お金、ごちそう

「ご確認の上」を使った例文

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「ご確認の上」の意味と、「お」「ご」の使い分けがわかったところで「ご確認の上」を使った例文をご紹介します。ビジネスの場ではよく使う言葉ですので、例文で使い方をおさえて実際に使えるようにしていきましょう。 +お送りいたしました品物をご確認の上、受領印を押してください。 +契約内容をご確認の上、〇月〇日までにご返信いただければ幸いです +屋台出店規約をご確認の上、ご対応をお願いいたします。 +請求書と共に納品書が届いているかご確認の上、ご連絡ください。 +はがきに記載された内容をご確認の上、折り返しご返送くださいますようお願い申し上げます。 +ご確認の上、弊社指定口座までご返金くださいますようお願い申し上げます。

正しい?誤り?「ご確認の上」と組み合わせを迷う言葉

正しい?誤り?「ご確認の上」と組み合わせを迷う言葉
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「ご査収ください」というフレーズと、「ご検討ください」というフレーズがあります。これらは「ご確認の上」と組み合わせて使って良いものかどうか悩むフレーズでもあります。ここではそれぞれの組み合わせが正しいのかどうかをお話していきます。

「ご確認の上、ご査収ください」?

「ご確認の上、ご査収ください」というのは一見正しいように思えます。そもそも「査収」とは、”よく調べたうえで受け取る”という意味です。そして「確認」は、”はっきり確かめること”という意味を持っています。もうお気づきですね。「ご確認の上、ご査収ください」というのはくどい言い回しになっています。よく調べたうえで受け取ってほしい場合には、一緒に使うのではなく別々に使って次のようにすると良いでしょう。 *よろしくご査収お願い申し上げます。 *ご確認の上、お受け取り下さい。 など

「ご確認の上、ご検討ください」?

次に迷う組み合わせとしては、「ご確認の上、ご検討ください」です。これもまた一見正しいように思えます。さきほどと同じように見ていくと、「検討」とは、”詳しく調べ当否を考えること”という意味です。はっきり確かめたうえで検討してほしいという趣旨は伝わります。しかし、組み合わせて使うとやはりくどい言い回しになってしまいます。これも別々に使って次のようにすると良いでしょう。 *ご検討の程、よろしくお願いいたします。 *ご確認の上、ご判断ください。 など

知っておきたいマメ知識!2 「ください」の意味

丁寧な言い方や、敬語にかかせない「~ください」。この言葉の意味はあまり意識することはないでしょう。それほど親しみのある言葉でもあります。広辞苑によると”いただきたい、頂戴したいなど相手に物事をこい求める意を表す”です。こうした意味を考えると、「ご確認してください」は一見正しいようで間違えた表現であることがわかります。 何故間違いかといえば、「ご確認」と「依頼の敬語の尊敬語」が組み合わさった二重敬語だからです。このように、そのものの意味を知っておくと正しいのか誤りなのかが判断つきやすくなります。

英語で伝える「ご確認」を含む例文

英語では確認を依頼するメールのことを「Confirmation Email」といいます。 ここではよく使われる例文を少しご紹介します。 *ご確認ください ⇒ Please confirm. *添付ファイルをご確認ください ⇒ Please find attached the document. *下記情報をご確認ください ⇒ Please confirm the following information. *ご確認の程、よろしくお願いいたします ⇒ We kindly ask for your confirmation.

しっかりと”本来の意味”を知って使おう

しっかりと”本来の意味”を知って使おう
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文字を見て、「なんとなくこんな意味だろう」「きっとこういう意味なんだろう」と文脈から推測することも多いかと思います。勿論それは悪いことではありません。悪いことではありませんが、いざ敬語が必要な場面になったときに「なんとなくこんな風に使えばいいんだろう」と間違えた敬語を使ってしまう可能性があります。きちんと本来の意味を知って使えるようにしていきましょう。

正しい日本語を使おう!

正しい日本語を使うことで、余計なことで波風を立てずに交渉ごとを円滑に進められますよ。

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