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「諸々」の意味と使い方とは?使うときの注意点も併せて解説

更新日:2023年12月06日

言葉の意味・例文

「諸々」という言葉の意味や使い方はご存知でしょうか。本記事では、「諸々」を使うときの注意点や類義語や対義語、間違えやすい言葉や英語表現も紹介します。「諸々」という言葉を使いこなして、日常の会話やビジネスシーンで役立てましょう。

たしゅ‐たよう〔‐タヤウ〕【多種多様】 読み方:たしゅたよう [名・形動]種類が多く、さまざまであること。また、そのようなさま。「人の趣味は—だ」「—な職業」

多彩

「諸々」の類義語に、「多彩」という言葉があります。「多彩」は「たさい」と読みます。 「多彩」は、「変化や種類が多くにぎやかなこと」を意味します。 それでは、「多彩」の使い方を例文を用いて見ていきましょう。

  • A「夏は海へ行ってサーフィンや釣りをします。冬は山へ行ってスキーやスノーボードをします。他にも映画やカフェ巡り、ガーデニングなんかも好きです。」
  • B「ずいぶん多彩な趣味をお持ちでいらっしゃいますね。」

た‐さい【多彩】 読み方:たさい [名・形動] 1 色の種類の多いこと。いろどりが多く美しいこと。また、そのさま。「—なネオンサイン」 2 変化や種類が多くにぎやかなこと。また、そのさま。「—な顔ぶれ」「—な行事」

各様

「諸々」の類義語に、「各様」という言葉があります。「各様」は「かくよう」と読みます。 「各様」は、「それぞれに違った様子であること」を意味します。 それでは、「各様」の使い方を例文を用いてご紹介します。

  • A「来月の社内試験のため、私はちょっとした空き時間を見つけてコツコツ勉強しています。」
  • B「私は休日にまとまった時間を作って勉強するようにしています。同じ試験勉強でも、やり方は各人各様ですね。」

かく‐よう〔‐ヤウ〕【各様】 読み方:かくよう それぞれに違ったようすであること。さまざま。「各人—の意見」

「諸々」と間違えやすい言葉と意味の違い

「諸々」と混同しやすい言葉には、どのようなものがあるでしょうか。ここでは「諸々」と間違えやすい言葉と意味の違いについて解説します。 「諸々」と間違えやすい言葉に、「色々」、「諸所・諸処」、「諸般」があります。どの言葉も、「諸々」と間違って使いやすい言葉ですので、使うときに注意が必要です。 「諸々」との意味の違いを理解しておきましょう。

色々

「諸々」と間違えやすい言葉に、「色々」があります。「色々」は「いろいろ」と読みます。 「色々」の意味は「様々」や「あれこれ」で、「諸々」と似た意味を持つ言葉です。 「色々」は「諸々」よりもくだけた表現であり、話し言葉として使われることが多いです。 丁寧さが求められるビジネスシーンでは、「色々」よりも「諸々」を使ったほうが無難です。 「色々お世話になりました」と話すよりも、「諸々お世話になりました」と言うほうが相手に丁寧な印象を与えます。

いろ‐いろ【色色】 読み方:いろいろ 【一】[名・形動] 1 異なる事物や状態が数多いこと。また、そのさま。さまざま。種々。「虫の—」「—な品物を買う」 2 さまざまの色。

諸所・諸処

「諸々」と間違えやすい言葉に、「諸所・諸処」があります。「諸所・諸処」はどちらも「しょしょ」と読みます。 「諸所・諸処」は共に、「色々な場所」を表す言葉です。「町の諸所(諸処)を巡り歩く」というような使い方をします。 「諸々」と「諸所・諸処」の違いは、その対象の範囲です。「諸所・諸処」が場所のみを対象とするのに対し、「諸々」は場所に限らず様々なものを対象とします。

しょ‐しょ【諸所/諸処】 読み方:しょしょ いろいろな場所。あちこち。方々。「会場の—で歓声があがる」

諸般

「諸々」と間違えやすい言葉に、「諸般」があります。「諸般」は「しょはん」と読みます。 「諸般」には「いろいろな事柄」という意味があります。 例えば、「諸般の事情を考慮し、本日のコンサートは中止とさせていただきます」というように使います。 後ろに事情という言葉が続く場合、「諸々の事情」というより「諸般の事情」と表現するのが一般的です。

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初回公開日:2017年04月03日

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