
初回公開日:2017年04月02日
更新日:2020年05月15日
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日常生活やビジネスシーンでよく聞く「諸々」という言葉を、なんとなくで使っていませんか。いろんなシーンで意外とよく使う言葉だからこそ、しっかり意味を理解して、「諸々」を正しく使えるようにしておきましょう。例文や言い換え表現などもご紹介します。
諸々とはたくさんのものを表す言葉です。ネット記事などで「諸々の事情」なんて言葉をよく見かけますが、これは「たくさんの事情」という意味になります。 意味を理解し日常会話でも「諸々」を使えるようになればちょっと賢く見られるでしょう。
新聞や小説、ネット記事などを読んでいると目にする「諸々」という文字の正しい読み方は、「もろもろ」となります。「しょしょ」なんて読んだりしていませんか。「諸々」は当然ながら「しょしょ」では変換できませんので、正しい読み方を覚えておきましょう。 いろいろなシーンで使われる言葉だからこそ正しく読んでスマートに会話しましょう。
それでは、実際どういった場面で使うのでしょうか。意味や読み方がわかっただけではいつうかえばよいのかわからないのではないでしょうか。 以下にビジネスシーンでの例文と日常での例文を用意したので機会があれば使ってみましょう。
ビジネスシーンでも自信をもって「諸々」を使えるよう、使い方と例文を紹介します。ビジネスシーンも敬語を使う場の一つです。一般の人が敬語を強く意識するのはほとんどビジネスシーンに限られるのではないでしょうか。 言葉遣いで一番気を付けたい場面は、目上の人や公の場で話すときです。そういった場では、敬語を使って話すこととなりますが、やはり敬語については苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
「諸々」は敬語としても使われます。「諸々-もろもろ-」は、基本的に「その他の」や「様々な」のような意味で使うことができます。 同異義語ですが「色々」は敬語としては不適切な言葉です。「色々な」と表現したい場合、「諸々」を置き換え手使うのに役立ちます。 「色々」という言葉は日常でよく使っているため、ビジネスシーンでもうっかり使いがちなので目上の人と話すときには「諸々」に置き換えるように気をつけましょう。
相手から希望、要望、依頼といったものを受けた場合に承諾するときに使います。 A「先日、ご指摘いただいた不明瞭な点を修正させていただいたので、再度ご確認いただけますでしょうか。また、もう一つのプロジェクトの方が人手不足となってしまいました。もしよろしければ人手を回していただけないでしょうか。」 B「お伝えいただいた件、諸々承知しました。こちらで検討いたします。」
こちらも、相手から希望、要望、依頼といったものを受けた場合に承諾するときに使います。 A「先日提案していただいたデザインですが、もう少し明るいイメージでお願いします。それとご要望の素材の確保が難しいため、別の素材でお願いできますか。」 B「諸々の件、かしこまりました。再度デザインを練り直してきます。」
承諾とは逆にこちら側が相手に対して希望、要望、依頼を伝えるときに使います。 B「先日のデザイン修正の件ですが、イメージについては色を変えることで明るいイメージを出しました。しかし、素材については、商品の強度や構造上こちらの素材以外ではご要望に沿うことができません。素材を変える場合は根本的な軌道修正が必要になります。諸々の事情ご賢察の上、ご了承ください。」 A「承知致しました。検討いたします。」