履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
更新日:2024年11月10日
ここでは、セメントを製造・販売しているセメント業界に注目して、動向や将来性などを中心に業界研究していきたいと思います。今回は、セメント業界を含む土石製品業界の情報をご紹介していくので、業界研究や就職活動の一環として、ぜひ目を通してみて下さいね。
まずは、セメント業界の動向の1つとして、現在抱えている課題や問題点について研究していきます。私達にとって身近な存在であるセメント及びセメント業界は、今どのような問題に直面しているのでしょうか?
セメント業界は現在、短期的には収益率が増加しており、好調と見られています。しかし、中長期的に見ると、経営環境などに問題があり、構造改善が必要だと言われているそうです。主な問題点として、セメント業界の需要の約7割を占めているという、生コンクリート業界の体質が挙げられます。生コンクリート業界は、慢性的な過当競争体質であるとの見方もあり、安値受注が増加していると言われています。また、値段の安い輸入セメントの流入もあり、これらの問題がセメント市場のバランスを崩している点も、問題視されています。これらの問題を解決する為にも、構造改善していくことは、セメント業界全体の大きな課題となっているのです。 参考資料:※3
現代社会では環境問題が年々深刻化していますが、セメント業界ではCO2の削減が大きな課題となっています。2008年には、日本のCO2の総排出量のうち、セメント業界から排出されるものが4%を占めていました。セメント業界のCO2排出量が多い理由として、セメント業界の手法やシステムが大きく関係していると言われています。セメントを製造する際、エネルギー起源としてCO2が排出されるだけでなく、原料起源によって排出されるCO2もあり、現時点ではCO2の排出が避けられないと考えられているのです。セメント業界では、CO2の排出量を減らす為にも、省エネを心掛けており、これからも改善していくことを目標に、さまざまな工夫をこらしていくそうです。 参考資料:※4
セメント業界を含む、土石製品業界の課題としては、経済動向の影響を受けやすい点が挙げられます。日本経済や世界経済が安定している時は、その恩恵を受けられるので、この特徴はメリットでもあります。しかし、日本や世界の経済が不安定になると、セメント業界や土石製品業界の市場も不安定になる為、変化の波が激しく、先行きが不透明な点は、デメリットと言えるでしょう。現時点では、世界的に経済が回復している為、セメント業界及び土石製品業界も将来性が期待できる状況ですが、世界の動向や情勢次第で、再びセメント業界・土石製品業界の市場が不安定になる可能性も考えられます。経済動向が悪化した際に、あまり影響を受けない体質へと、業界全体で改善・改革していく必要がありそうです。 参考資料:※1
続いて、セメント業界の市場動向について研究していきます。ここ数年の、セメント業界を含む土石製品業界の市場の推移を通して、業界の現状や将来性について考察していきたいと思います。
以下は、セメント業界を含む土石製品業界の、平成17年~平成25年までの市場規模の推移を表しているグラフです。
平成17年~平成19年にかけて、緩やかながらも成長を続けていた土石製品業界の市場ですが、平成20年に減少傾向に転じます。平成21年には、更に減少して市場は大きく落ち込みました。セメント業界を含む土石製品業界の業績が急落した原因として、地方財政の悪化が挙げられています。これにより、公共需要や民間需要が減少し、土石製品業界企業には厳しい状況となりました。 しかし、平成22年にはわずかながらも回復傾向に転じ、平成25年には急落前の水準に戻りました。震災による復興工事により、セメント業界や土石製品業界の需要が増加したのです。また、東京五輪の開催が決定したことも、セメント業界を含む土石製品業界の市場に、良い影響を与えました。五輪需要により、業界の需要は更に高くなり、将来性や今後の動向には多くの業界が期待・注目しています。 参考資料:※1
上記の市場動向を踏まえて、セメント業界の将来性について考察していきます。 上記でもご紹介したように、セメント業界の市場は現在、復興工事や五輪需要により、大変好調であると考えられます。このことから、少なくとも2020年の東京オリンピックが開催されるまでは、需要が高まり続け、安定して成長していくことが期待できます。 また、国内だけでなく海外でも、近年は経済が安定してきており、回復傾向に向かっています。セメント業界を含む土石製品業界は、経済動向の影響を受けやすいという特徴がある為、現時点では今後も好調に推移していくと考えられます。 世界情勢や経済動向の影響を受けやすい為、先行きが不透明という不安要素はあるものの、現時点では将来性が期待できる業界と言えるでしょう。 参考資料:※1
記載されている内容は2016年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
いまいち難しくてなかなか正しい意味を調べることのない「ご健勝」「ご多幸」という言葉。使いづらそうだと思われがちです...
「ご査収ください/ご査収願いします/ご査収くださいますよう」と、ビジネスで使用される「ご査収」という言葉ですが、何...
選考で要求される履歴書。しかし、どんな風に書いたら良いのか分からない、という方も多いのではないかと思います。そんな...
通勤経路とは何でしょうか。通勤経路の届け出を提出したことがある人は多いと思います。通勤経路の書き方が良く分からない...