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更新日:2024年09月27日
「おべっかを使う」とは、相手に気に入られようと媚びる、という意味であり、故におべっかを使う人は周りや上司から気に入られやすくなります。しかし「媚びる」というのは「相手を思い通りにしよう」という思惑や、もしかすると卑下の気持ちも込められているのかもしれません。
おべっかとは「私は全然仕事が出来ないけれど、○○さんはとっても仕事が早くて尊敬します」というように、自分を下にして相手を立てる言葉です。どうしてそこまで自分を下にできるのでしょうか?それは、本当は心の中で「相手を見下している気持ちがある」からなのです。人は、無意識化で「相手よりも上に立とう」とマウンティングを行う事があります。おべっかを使う人は「本当は思ってもいない事」を言って相手を褒めながらも、実は自分が優位に立てる機会をうかがっているのです。おべっかを使う人の言葉の中に、所々で「私だったら~」「私の時は~」と自分を語る言葉が多い場合は要注意です。
「小賢しい(こざかしい)」という言葉には、「悪賢くて抜け目ない」や「何かにつけて要領が良い」という意味が含まれています。おべっかをよく使う人は、その小賢しい心で、「相手に取り入ろう」とおべっかを言っているのです。それも全ては「相手を言いなりにして自分のやりたいようにしたいから」、「要望を通してほしいから」なのです。小賢しい人は悪だくみが得意なので、「如何に相手を言葉で攻落させるか」という事に長けています。おべっかも自然と口から出まかせが出るので、周囲は騙されやすいのです。
おべっかをよく使う人は、「強い者に弱く、弱い者には強い」という、正しく「権力者に弱いタイプ」です。それもこれも全ては「虎の威を借りる狐」のように、自分も権力者の威を借りて、威張りたいからでしょう。おべっかをよく使う人は恥を捨て、とにかく権力者や自分より立場が上の者に対して媚び入ります。そうやって権力者と仲良くなり、印象を良くして、権力者の持っている立場の威力を借りたいのです。
おべっかをよく使う人はとにかく口が達者で、感心する程、次から次へと様々な褒め言葉を投げかけます。仕事でも手より口を多く動かすタイプなので、一緒に仕事をしていると「喋ってばかりで全然仕事が進んでいない」という事が解るでしょう。しかしおべっかを使う人はその口の上手さから、上司や先輩社員から気に入られている事が多いのです。その為、同僚や後輩社員からは印象は悪くとも、上の者には気に入られているので、仕事のミスも多めに見てもらいやすいという特徴もあります。おべっかを使う人は自分が「他者より仕事が出来ない」と自覚しているので、口で何とか欠点を補っているのでしょう。
おべっかを使う人は人当たりが良い笑顔で、表面上はとても穏やかな場合が多いのです。しかし内面はそれとは真逆で、「打算」や「マウントを取れる相手・自分が敵わない相手」等、ずるい考えばかりです。おべっかを使う人はそういった自身の胸の内にある感情をよく理解している為に、人前では「良い人」の仮面をかぶっています。
食事に連れて行ってもらった時、ご馳走してもらった時、初対面や何かを頼む時等、おべっかを使う人はそういう場面での感謝を忘れません。むしろ、そういった時こそ、ここぞとばかりに「この度は本当に有難うございました、○○さんのおかげで~」と、おべっかを並べます。挨拶やお礼はしっかりしているといった社会人としてのマナーを持っていますが、これも「相手へ自分を良く見せたいが為」なのです。
おべっかをよく使う人が一番口が達者になるのは、自分に何らかの不利益が起きた時です。仕事でミスをして相手の機嫌を損ねそうな時、取引に遅刻した時等、自分が起こられそうな場合に、いつも以上に口が回ります。「とにかく自分の信頼を回復しなければいけない!」と、内心では焦りつつ、それを表には出さないで相手を煽てて機嫌を取り戻そうとするのです。そうやって事実を誤魔化し、これ以上自分が不利な状況に陥らないようにと達者になるのでしょう。
ハンガリーには「逃げるは恥だが役に立つ(Szégyen a futás, de hasznos.)」ということわざがあります。立ち向かうよりも、時として逃げる事が役に立つ場合もあるのですが、おべっかもそれと同じです。おべっかを使う人の周りにいる人にしてみると、おべっかを使う人は「煩わしい存在」でしょう。しかしおべっかを使われる人は、おべっかを使う人に好印象を抱きやすく、おべっかを使う人はそれによっていい思いをしやすいのです。 おべっかはあまり良い言葉ではありませんが、過度に使い過ぎなければ、人間関係を築く際や仕事の場合にとても役に立ちます。相手に社交辞令、お世辞だと知られないように、自然におべっかを使って、相手との良い関係を結ぶきっかけ作りをしましょう。
記載されている内容は2017年03月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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